有価証券報告書-第1期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

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2022/06/15 9:49
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この「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」は、経営成績等(財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況)に重要な影響を与えた事象や要因を経営者の視点から分析・検討したものです。なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。
また、当社は2021年10月1日に設立されましたので、前連結会計年度との対比については記載しておりません。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
日本経済は前年に続いて、新型コロナウイルス感染症に翻弄される一年となりました。今年3月には約2か月半ぶりにまん延防止等重点措置が全面解除され、観光地などでは人出の増加が見られます。
今後はサービス消費を中心に個人消費が増加に転じるほか、企業の生産活動も供給制約の緩和により持ち直しの動きが進むことが期待されます。一方で、感染症の再流行やロシアによるウクライナ侵攻の影響に伴う景気の下振れリスクには十分注意する必要があります。
当地経済においては、製造業を中心に前年の落ち込みからの回復は見られるものの、業種によっては先行きの景況感に悪化の傾向が見られ始めています。
石川県内の主要温泉地や飲食店は、まん延防止等重点措置の解除以降、観光客や利用客は回復傾向にあります。一方で感染症の他、海外情勢の影響に伴う原材料価格の上昇や金融市場の変動など、先行きは依然として不透明感があります。
このような環境の中、当社グループの2022年3月期の連結ベースの経営成績は以下の通りとなりました。
主要勘定では、預金(譲渡性預金含む)は4兆2,582億円となりました。貸出金は2兆5,852億円となりました。有価証券は1兆3,560億円となりました。
損益面におきましては、経常収益は847億30百万円となりました。経常費用は655億63百万円となりました。この結果、経常利益は191億67百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は93億87百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次の通りとなりました。
(銀行業)
当セグメントにおきましては、経常収益は729億50百万円、セグメント利益は184億50百万円となりました。
(リース業)
当セグメントにおきましては、経常収益は119億25百万円、セグメント利益は7億27百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、預金の増加等により2,941億17百万円の収入超過となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出等により△1,491億37百万円の支出超過となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出により△57億円の支出超過となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は期首に比べ1,393億2百万円増加の1兆6,047億21百万円となりました。
③国内・海外別収支
資金運用収益は、国内で347億84百万円、海外で13億73百万円、全体で360億87百万円となりました。
資金調達費用は、国内で3億71百万円、海外で1億92百万円、全体で4億94百万円となり、資金運用収支は全体で355億93百万円となりました。
また、役務取引等収支は、59億8百万円となり、その他業務収支は、37億60百万円となりました。
種類期別国内海外相殺消去額
(△)
合計
金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)
資金運用収支前連結会計年度----
当連結会計年度34,4131,180-35,593
うち資金運用収益前連結会計年度----
当連結会計年度34,7841,3736936,087
うち資金調達費用前連結会計年度----
当連結会計年度37119269494
信託報酬前連結会計年度----
当連結会計年度0--0
役務取引等収支前連結会計年度----
当連結会計年度5,910△1-5,908
うち役務取引等収益前連結会計年度----
当連結会計年度9,4815-9,487
うち役務取引等費用前連結会計年度----
当連結会計年度3,5717-3,578
その他業務収支前連結会計年度----
当連結会計年度3,462297-3,760
うちその他業務収益前連結会計年度----
当連結会計年度17,262297-17,559
うちその他業務費用前連結会計年度----
当連結会計年度13,7990-13,799

(注)1 「国内」とは、当社及び連結子会社(連結子会社が有する海外店を除く)であります。(以下の表についても同様であります。)
2 「海外」とは、当社の連結子会社が有する海外店であります。(以下の表についても同様であります。)
3 資金運用収益及び資金調達費用の相殺消去額(△)は、「国内」と「海外」の間の本支店勘定利息であります。
4 資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(当連結会計年度0百万円)を控除して表示しております。
④国内・海外別資金運用/調達の状況
資金運用勘定は、国内において平均残高で5兆2,135億円となり、利息額は347億84百万円、利回りは0.66%となりました。海外においては平均残高で654億59百万円となり、利息額は13億73百万円、利回りは2.09%となりました。また、資金調達勘定は、国内において平均残高で5兆2,873億円となり、利息額は3億71百万円、利回りは0.00%となりました。海外においては平均残高で656億45百万円となり、利息額は1億92百万円、利回りは0.29%となりました。
a.国内
種類期別平均残高利息利回り
金額(百万円)金額(百万円)(%)
資金運用勘定前連結会計年度---
当連結会計年度5,213,57734,7840.66%
うち貸出金前連結会計年度---
当連結会計年度2,573,01523,7970.92%
うち商品有価証券前連結会計年度---
当連結会計年度5300.17%
うち有価証券前連結会計年度---
当連結会計年度1,139,34310,1970.89%
うちコールローン及び
買入手形
前連結会計年度---
当連結会計年度880,4491300.01%
うち預け金前連結会計年度---
当連結会計年度541,1625730.10%
資金調達勘定前連結会計年度---
当連結会計年度5,287,3913710.00%
うち預金前連結会計年度---
当連結会計年度4,088,0991090.00%
うち譲渡性預金前連結会計年度---
当連結会計年度51,37110.00%
うちコールマネー及び
売渡手形
前連結会計年度---
当連結会計年度717,831△88△0.01%
うち売現先勘定前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち債券貸借取引
受入担保金
前連結会計年度---
当連結会計年度272,6841490.05%
うち借用金前連結会計年度---
当連結会計年度150,66510.00%

(注)1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、株式会社北国銀行以外の連結子会社については、半期毎の残高に基づく平均残高を利用しております。
2 資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(当連結会計年度2,511億99百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(当連結会計年度135億円)及び利息(当連結会計年度0百万円)をそれぞれ控除して表示しております。
b.海外
種類期別平均残高利息利回り
金額(百万円)金額(百万円)(%)
資金運用勘定前連結会計年度---
当連結会計年度65,4591,3732.09%
うち貸出金前連結会計年度---
当連結会計年度15,2951921.25%
うち商品有価証券前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち有価証券前連結会計年度---
当連結会計年度49,6941,1802.37%
うちコールローン及び
買入手形
前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち預け金前連結会計年度---
当連結会計年度---
資金調達勘定前連結会計年度---
当連結会計年度65,6451920.29%
うち預金前連結会計年度---
当連結会計年度19700.07%
うち譲渡性預金前連結会計年度---
当連結会計年度---
うちコールマネー及び
売渡手形
前連結会計年度---
当連結会計年度39,0361230.31%
うち売現先勘定前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち債券貸借取引
受入担保金
前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち借用金前連結会計年度---
当連結会計年度1700.28%

(注)1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しております。
2 資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(当連結会計年度2億61百万円)を控除して表示しております。
c.合計
種類期別平均残高(百万円)利息(百万円)利回り
(%)
小計相殺
消去額
(△)
合計小計相殺
消去額
(△)
合計
資金運用勘定前連結会計年度-------
当連結会計年度5,279,03726,3945,252,64336,1576936,0870.68%
うち貸出金前連結会計年度-------
当連結会計年度2,588,310-2,588,31023,989-23,9890.92%
うち商品有価証券前連結会計年度-------
当連結会計年度53-530-00.17%
うち有価証券前連結会計年度-------
当連結会計年度1,189,037-1,189,03711,378-11,3780.95%
うちコールローン
及び買入手形
前連結会計年度-------
当連結会計年度880,449-880,449130-1300.01%
うち預け金前連結会計年度-------
当連結会計年度541,162-541,162573-5730.10%
資金調達勘定前連結会計年度-------
当連結会計年度5,353,03626,3945,326,642563694940.00%
うち預金前連結会計年度-------
当連結会計年度4,088,296-4,088,296109-1090.00%
うち譲渡性預金前連結会計年度-------
当連結会計年度51,371-51,3711-10.00%
うちコールマネー
及び売渡手形
前連結会計年度-------
当連結会計年度756,867-756,86734-340.00%
うち売現先勘定前連結会計年度-------
当連結会計年度-------
うち債券貸借取引
受入担保金
前連結会計年度-------
当連結会計年度272,684-272,684149-1490.05%
うち借用金前連結会計年度-------
当連結会計年度150,683-150,6831-10.00%

(注)1 相殺消去額(△)は、国内と海外の間の本支店勘定平均残高及び利息であります。
2 資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(当連結会計年度2,514億60百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(当連結会計年度135億円)及び利息(当連結会計年度0百万円)をそれぞれ控除して表示しております。
⑤国内・海外別役務取引の状況
全体で、役務取引等収益が94億87百万円、役務取引等費用が35億78百万円となりました。
種類期別国内海外合計
金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)
役務取引等収益前連結会計年度---
当連結会計年度9,48159,487
うち預金・貸出業務前連結会計年度---
当連結会計年度1,605-1,605
うち為替業務前連結会計年度---
当連結会計年度2,39252,397
うち信託関連業務前連結会計年度---
当連結会計年度63-63
うち証券関連業務前連結会計年度---
当連結会計年度734-734
うち代理業務前連結会計年度---
当連結会計年度269-269
うち保証業務前連結会計年度---
当連結会計年度340-340
役務取引等費用前連結会計年度---
当連結会計年度3,57173,578
うち為替業務前連結会計年度---
当連結会計年度4437450

⑥国内・海外別預金残高の状況
○ 預金の種類別残高(末残)
種類期別国内海外合計
金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)
預金合計前連結会計年度---
当連結会計年度4,256,9882124,257,200
うち流動性預金前連結会計年度---
当連結会計年度2,830,146-2,830,146
うち定期預金前連結会計年度---
当連結会計年度1,291,581-1,291,581
うちその他前連結会計年度---
当連結会計年度135,259212135,472
譲渡性預金前連結会計年度---
当連結会計年度1,000-1,000
総合計前連結会計年度---
当連結会計年度4,257,9882124,258,200

(注)流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金
⑦国内・海外別貸出金残高の状況
a.業種別貸出状況(末残・構成比)
業種別前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
国内(除く特別国際金融取引勘定分)--2,571,190100.00
製造業--334,50713.01
農業,林業--6,9540.27
漁業--9930.04
鉱業,採石業,砂利採取業--6,0760.24
建設業--128,9985.02
電気・ガス・熱供給・水道業--35,0501.36
情報通信業--13,0630.51
運輸業,郵便業--46,2811.80
卸売業,小売業--246,1249.57
金融業,保険業--27,8541.08
不動産業,物品賃貸業--184,9047.19
各種サービス業--322,08212.53
地方公共団体--278,78110.84
その他--939,51836.54
海外及び特別国際金融取引勘定分--14,071100.00
政府等----
金融機関--8,91363.34
その他--5,15836.66
合計--2,585,262-

b.外国政府等向け債権残高(国別)
該当ありません。
⑧国内・海外別有価証券の状況
○ 有価証券残高(末残)
種類期別国内海外合計
金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)
国債前連結会計年度---
当連結会計年度259,262-259,262
地方債前連結会計年度---
当連結会計年度362,602-362,602
短期社債前連結会計年度---
当連結会計年度---
社債前連結会計年度---
当連結会計年度191,546-191,546
株式前連結会計年度---
当連結会計年度142,942-142,942
その他の証券前連結会計年度---
当連結会計年度347,22652,500399,726
合計前連結会計年度---
当連結会計年度1,303,57952,5001,356,079

(注) 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。
⑨「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況
連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は株式会社北國銀行1社であります。
○ 信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)
資産
科目前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
銀行勘定貸--154100.00
合計--154100.00

負債
科目前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
金銭信託--154100.00
合計--154100.00

○ 元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)
科目前連結会計年度当連結会計年度
金銭信託
(百万円)
貸付信託
(百万円)
合計
(百万円)
金銭信託
(百万円)
貸付信託
(百万円)
合計
(百万円)
銀行勘定貸---154-154
資産計---154-154
元本---154-154
負債計---154-154

(自己資本比率等の状況)
(参考)
自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースで算出しております。
なお、当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては基礎的手法を採用しております。
また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(平成31年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースで算出しております。
連結自己資本比率(国際統一基準) (単位:億円、%)
2022年3月31日
1.連結総自己資本比率(4/7)12.61%
2.連結Tier1比率(5/7)10.81%
3.連結普通株式等Tier1比率(6/7)10.79%
4.連結における総自己資本の額2,863
5.連結におけるTier1資本の額2,454
6.連結における普通株式等Tier1資本の額2,451
7.リスク・アセットの額22,701
8.連結総所要自己資本額1,816

持株レバレッジ比率(国際統一基準) (単位:%)
2022年3月31日
持株レバレッジ比率5.80%

(資産の査定)
(参考)
資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、株式会社北國銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返等の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。
1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権
破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。
2 危険債権
危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。
3 要管理債権
要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。
4 正常債権
正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。
株式会社北國銀行(単体)の資産の査定の額
債権の区分2021年3月31日2022年3月31日
金額(億円)金額(億円)
破産更生債権及びこれらに準ずる債権121162
危険債権462496
要管理債権2598
正常債権27,05326,333

生産、受注及び販売の実績
「生産、受注及び販売の実績」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって重要な会計上の見積りの変更はありません。なお、当社が財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下の通りであります。
・貸倒引当金の計上
当社グループの貸出金、支払承諾見返等の債権の残高は多額であり、経営成績等に対する影響が大きいため、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。
当社グループにおける貸倒引当金の計上基準については「第5 経理の状況 1(1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
当社の経営者は、債権の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であり、貸倒引当金は十分計上され、債権が回収可能な額として計上されていると判断しております。ただし、債権の評価には経営者が管理不能な不確実性が含まれております。このため、予測不能な前提条件の変化等により債権の評価が変動する可能性があり、この場合には、将来連結子会社が貸倒引当金を増額又は減額する可能性があります。
債務者区分の判定に当たっては、貸出先の返済状況、財務内容、業績およびこれらの将来見通し等に基づき個別に評価し判定しております。特に、返済状況、財務内容、業績が悪化している貸出先に係る債務者区分の判定に当たっては将来の業績の見通しを仮定しており、具体化した経営改善計画等の合理性および実現可能性が重要な判定要素となります。
経営改善計画等の合理性および実現可能性は、貸出先を取り巻く経営環境の変化や貸出先の事業戦略の成否、貸出先に対する支援方針によって影響を受ける可能性があります。
また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う影響について、収束時期を2022年度中、本格的な経済活動回復は2023年度中と想定し、当社の連結子会社である株式会社北國銀行の貸出金の信用リスクに一定の影響があるとの仮定を置いております。
当地経済においては、製造業を中心に前年の落ち込みからの回復は見られるものの、業種によっては先行きの景況感に悪化の傾向が見られ始めています。石川県内の主要温泉地や飲食店では、まん延防止等重点措置の解除以降、観光客や利用客は回復傾向にあります。経済活動は感染対策を前提に再開されつつありますが、依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経済に及ぼす影響は不確実であり、本格的な経済活動回復の時期は2023年度中と考えております。
当該仮定のもと現時点で入手可能な情報により債務者区分を判定し、貸倒引当金の見積りを行っております。なお、当該仮定は現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況を踏まえ、当連結会計年度末より変更しております。
・繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しており、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。
当社の経営者は、繰延税金資産の計上にあたって用いた会計上の見積りは合理的であると判断しております。ただし、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
・固定資産の減損処理
当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しており、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。
当社の経営者は、固定資産の減損処理にあたって用いた会計上の見積りは合理的であると判断しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。
・退職給付債務
退職給付債務は、主に数理計算で設定される前提条件に基づいて計算しています。前提条件には、割引率、死亡率、一時金選択率、予想昇給率、退職率などの要素が含まれております。
当社グループの退職給付に係る会計処理の方法については「第5 経理の状況 1(1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
当社の経営者は、退職給付債務の計算にあたって用いた会計上の見積りは合理的であると判断しております。ただし、前提条件に変動が生じ退職給付債務が増加した場合、その影響は累積され将来の会計期間にわたって償却されるため、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループを取り巻く経営環境は、低金利の長期化による資金利益の減少や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の長期化などを背景に一層厳しさを増しております。加えて、金融サービスを展開する異業種企業との競争も激化しており、かつてなく目まぐるしい変化の中にあります。
当社グループは、これまでも積極的にビジネスモデルの変革に取り組み、資金利益の減少を業務効率化による経費削減で補ってきました。また、カード、リース、コンサルティングといった非金利収入の増強にも取り組み、収益環境の変化への対応を進めてまいりました。
人口減少など社会構造が変化し、お客さまの価値観も多様化する中で、お客さまに選ばれ地域と共に発展していく企業グループとなるために、当社グループは2021年10月1日に株式会社北國フィナンシャルホールディングスを設立し、持株会社体制へと移行いたしました。株式会社北國銀行をはじめとして、2022年3月期第1四半期に新たに設立した、株式会社CCイノベーション(コンサルティング専門会社)、株式会社QRインベストメント(投資専門会社)、株式会社FDアドバイザリー(投資助言会社)などグループ事業会社を持株会社の傘下とすることで、銀行という枠組みを超えた幅広い施策を展開し、より専門的で質の高いサービスを提供してまいります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、「2 事業等のリスク」に記載のリスクが挙げられます。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、銀行業の特性上自己資本比率規制を意識した資本の財源管理を行い、地域のお客さまよりお預かりした預金を財源に、地域の中小企業向け貸出を中心に運用しております。ALM管理による適切な運用調達を行うことで、安全性を保つことを目標としております。なお、自己資本比率(国際統一基準)は連結ベースで12.61%となっております。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
連結キャッシュ・フロー計算書の状況を以下の通り分析しております。営業活動によるキャッシュ・フローは、預金が増加したこと等により2,941億17百万円増加、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券運用の一環として有価証券の取得を行ったこと等により1,491億37百万円減少、財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式を取得したこと等により57億円減少、現金及び現金同等物の期末残高は期初に比べ1,393億2百万円増加の1兆6,047億21百万円となりました。
資本の財源及び資金の流動性については以下の通りであります。当面の設備投資、成長分野への投資ならびに株主還元等は主に自己資金で対応する予定であります。
また、当社グループは正確な資金繰りの把握及び資金繰りの安定に努めるとともに、適切なリスク管理体制の構築を図っております。貸出金や有価証券の運用については、大部分を顧客からの預金にて調達するとともに、必要に応じて外貨建てを中心にコールマネー等により資金調達を行っております。なお、資金の流動性の状況等については定期的に戦略会議に報告しております。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社は、2021年10月1日設立のため、前連結会計年度の連結計数はありませんが、株式会社北國銀行(以下、「北國銀行」といいます。)を親会社とする旧組織の前連結会計年度の連結計数と比較しております。
(1)当連結会計年度の経営成績の分析
前連結会計年度
(百万円)(A)
当連結会計年度
(百万円)(B)
増減(百万円)
(B)-(A)
資金運用収支 ①34,33935,5931,253
資金運用収益34,88236,0871,205
資金調達費用542494△48
信託報酬000
役務取引等収支 ②6,5835,908△675
役務取引等収益10,1309,487△643
役務取引等費用3,5473,57831
その他業務収支 ③△2733,7604,033
その他業務収益15,83517,5591,724
その他業務費用16,10813,799△2,309
連結業務粗利益(=①+②+③) ④(注)40,65045,2624,611
営業経費 ⑤31,26131,038△223
貸倒償却引当等費用 ⑥11,30011,658357
一般貸倒引当金繰入額2,8623,096234
個別貸倒引当金繰入額8,1448,260115
貸出金償却229△12
債権売却損他27029120
償却債権取立益 ⑦595360△234
株式等関係損益 ⑧13,25315,3242,070
その他 ⑨(注)953917△36
経常利益(=④-⑤-⑥+⑦+⑧+⑨)⑩12,89019,1676,276
特別損益 ⑪△897△3,220△2,323
特別利益1731730
特別損失8993,9523,053
税金等調整前当期純利益(=⑩+⑪) ⑫11,99315,9463,953
法人税、住民税及び事業税 ⑬6,0525,723△329
法人税等調整額 ⑭△1,1365961,732
法人税等合計(=⑬+⑭) ⑮4,9166,3191,403
当期純利益(=⑫-⑮)⑯7,0769,6262,549
非支配株主に帰属する当期純利益 ⑰324238△85
親会社株主に帰属する当期純利益(=⑯-⑰)6,7529,3872,635

(注) 連結業務粗利益=(資金運用収益-資金調達費用)+(役務取引等収益-役務取引等費用)+(その他業務収益-その他業務費用)
なお、資金調達費用から金銭の信託運用見合費用を控除しており、該当分を「その他」に含めています。
ア 連結業務粗利益(資金運用収支+役務取引等収支+その他業務収支)
・資金運用収支
資金運用収益は、有価証券利息配当金の増加等により、前連結会計年度比12億5百万円増加し、資金調達費用については外貨調達コストの低下により、前連結会計年度比48百万円減少となり、結果として、資金運用収支は前連結会計年度比12億53百万円増加の355億93百万円となりました。
・役務取引等収支
役務取引等収益は、振込手数料の減少を主因に、前連結会計年度比6億43百万円減少し、役務取引等費用は、カード関連手数料の増加を主因に、前連結会計年度比31百万円増加となり、結果として、役務取引等収支は前連結会計年度比6億75百万円減少の59億8百万円となりました。
・その他業務収支
国債等債券売却損の減少などにより、その他業務収支は前連結会計年度比40億33百万円増加の37億60百万円となりました。
イ 経常利益
・営業経費
人件費が減少したことなどにより、営業経費は前連結会計年度比2億23百万円減少の、310億38百万円となりました。
・貸倒償却引当等費用
個別貸倒引当金繰入及び一般貸倒引当金繰入が増加したことなどにより、貸倒償却引当等費用は、前連結会計年度比3億57百万円増加の、116億58百万円となりました。
・株式等関係損益
株式等売却益の増加により、株式等関係損益は前連結会計年度比20億70百万円増加の、153億24百万円となりました。
その他、償却債権取立益が前連結会計年度比2億34百万円減少の、3億60百万円となりました。結果、経常利益は前連結会計年度比62億76百万円増加の191億67百万円となりました。
ウ 特別損益及び当期純利益
・特別損益
特別利益は、前連結会計年度比7億30百万円増加しました。また、特別損失は、前連結会計年度比30億53百万円増加しました。結果として、特別損益は前連結会計年度比23億23百万円減少の△32億20百万円となりました。
また、法人税等合計は、前連結会計年度比14億3百万円増加しました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比26億35百万円増加の93億87百万円となりました。
(2)当連結会計年度の財政状態の分析
ア 預金等
前連結会計年度
(億円)A
当連結会計年度
(億円)B
増減(億円)
(B)-(A)
預金等(末残)40,38742,5822,194
うち個人預金26,62627,8121,185

譲渡性預金を含めた預金等は、個人預金、法人預金ともに順調に推移し、前連結会計年度比2,194億円増加の4兆2,582億円となりました。
イ 貸出金
前連結会計年度
(億円)A
当連結会計年度
(億円)B
増減(億円)
(B)-(A)
貸出金(末残)26,14825,852△296
うち住宅ローン9,6429,818176

貸出金は、事業性貸出の減少を主因に、前連結会計年度比296億円減少の2兆5,852億円となりました。
ウ 連結リスク管理債権
前連結会計年度
(億円)A
当連結会計年度
(億円)B
増減(億円)
(B)-(A)
破産更生債権及びこれらに準ずる債権13017040
危険債権46549732
三月以上延滞債権額582
貸出条件緩和債権額209070
合 計621768146

連結リスク管理債権は、前連結会計年度比146億円増加し、768億円となりました。
エ 有価証券
前連結会計年度
(億円)A
当連結会計年度
(億円)B
増減(億円)
(B)-(A)
有価証券(末残)11,98613,5601,574
国債1,8482,592744
地方債3,2253,626400
社債1,9391,915△23
株式1,7341,429△305
その他の証券3,2383,997759

有価証券については、外国証券の増加を主因に、前連結会計年度比1,574億円増加し、1兆3,560億円となりました。
なお、外国証券はその他の証券に含まれております。
(3)当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析
前連結会計年度
(億円)(A)
当連結会計年度
(億円)(B)
増減(億円)
(B)-(A)
営業活動によるキャッシュ・フロー1,9182,9411,022
うち貸出金の純増(△)減△155296451
うち預金の純増減(△)3,3872,194△1,192
うちコールローン等の純増(△)減△1,1765301,707
うちコールマネー等の純増減(△)△2,631△9981,632
うち債券貸借取引受入担保金の純増減(△)1,367831△536
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,272△1,491△218
うち有価証券の取得による支出△8,926△8,005920
うち有価証券の売却による収入6,6735,559△1,113
うち有価証券の償還による収入931864△66
財務活動によるキャッシュ・フロー183△57△240
うち劣後特約付社債の発行による収入200-△200
うち配当金の支払額△18△25△6
うち自己株式の取得による支出△0△30△30

ア 営業活動によるキャッシュ・フロー
預金の増加を主因に、前連結会計年度比1,022億円増加の2,941億円となりました。
イ 投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の取得による支出を主因に、前連結会計年度比218億円減少の△1,491億円となりました。
ウ 財務活動によるキャッシュ・フロー
自己株式の取得による支出を主因に、前連結会計年度比240億円減少の△57億円となりました。

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