有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2021/07/29 15:00
【資料】
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【項目】
130項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態の状況
第29期事業年度(自 2019年8月1日 至 2020年7月31日)
(資産)
当事業年度末における資産合計は515,720千円となり、前事業年度末に比べ57,388千円増加いたしました。
このうち流動資産は、前事業年度末より59,324千円増加し、410,664千円となりました。主な内訳としては、現金及び預金の増加76,459千円によるものであります。
また固定資産は、前事業年度末より1,936千円減少し、105,056千円となりました。主な内訳としては、保険解約による保険積立金の減少12,765千円、敷金の増加10,521千円、ソフトウエアの増加8,524千円によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は75,468千円となり、前事業年度末に比べ41,622千円減少いたしました。
このうち流動負債は、前事業年度末より41,061千円減少し、当事業年度末は74,543千円となりました。主な内訳としては、未払法人税等の減少40,701千円、買掛金の減少5,865千円によるものであります。
また固定負債は、前事業年度末より560千円減少し、924千円となりました。これは、固定負債の「その他」の減少560千円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は440,252千円となり、当期純利益の計上により繰越利益剰余金が前事業年度末に比べ99,010千円増加いたしました。
第30期第3四半期累計期間(自 2020年8月1日 至 2021年4月30日)
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は765,413千円となり、前事業年度末に比べ249,692千円増加いたしました。
このうち流動資産は、前事業年度末より247,962千円増加し、658,627千円となりました。主な内訳としては、現金及び預金の増加217,110千円によるものであります。
また固定資産は、前事業年度末より1,730千円増加し、106,786千円となりました。主な内訳としては、無形固定資産の「その他」の増加8,037千円、投資その他の資産の「その他」の減少1,764千円によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は161,597千円となり、前事業年度末に比べ86,129千円増加いたしました。
このうち流動負債は、前事業年度末より86,549千円増加し、161,092千円となりました。主な内訳としては、未払法人税等の増加43,011千円、買掛金の増加25,451千円によるものであります。
また固定負債は、前事業年度末より420千円減少し、504千円となりました。これは、固定負債の「その他」の減少420千円によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は603,816千円となり、四半期純利益の計上により繰越利益剰余金が前事業年度末に比べ163,563千円増加いたしました。
②経営成績の状況
第29期事業年度(自 2019年8月1日 至 2020年7月31日)
当事業年度における我が国経済は、企業収益や雇用環境の改善が持続するなか、緩やかな回復基調で推移していましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、消費者マインド・経済活動が委縮するなど、不透明な状況が続いております。
当社の事業領域である就職情報業界においては、新型コロナウイルス感染症の拡大以前は、企業の採用意欲は旺盛であり、就職活動イベント等が各地で開催されておりましたが、2020年2月の後半からイベント等の自粛に伴う中止・延期等が頻発いたしました。また、新型コロナウイルス感染症の影響から2020年5月の有効求人倍率が1.02倍(前年同月は1.35倍。厚生労働省調査)、完全失業率が2.9%(前年同月は2.4%。総務省統計局調査)となり、労働者・求職者にとっては以前より不利な水準で推移しております。
このような環境の中、当社は、事業の柱である就職活動イベントの企画・営業・運営に注力いたしました。当社が主催する「高専生のための合同会社説明会」、「理工系業界研究セミナー」等の就職活動イベントは、例年、企業にとっては、高専生・地方の理工系の大学生と効率的に面談できるイベントであると認知されており、営業状況も順調に推移しました。就職活動イベントは、2019年11月16日開催の「理工系業界研究セミナー」を皮切りに、各イベントを合計32回実施しております。特に、当社主催の高専生向け就職活動イベントへの出展需要の高さにより値上げを行い、学校主催の高専生向け就職活動イベントは、新たに6校の学内合同企業説明会及び新規企画のPBL(課題解決型学習)を受注しております。
また、大学生の就職活動に役立つ「大学別就活手帳」の制作、その他官公庁・公共団体からの就職活動に関する受託業務、企業のWEB支援サービスも安定的に受注することができました。2019年6月にWEBサイトの制作及びコンサルティングを主業務にしていた株式会社マグネッツを吸収合併したことにより、第29期は通期で売上高に寄与しました。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響から、急きょ2020年3月9日開催の「高専生のための合同会社説明会(九州地区)」のイベント方式を対面形式からオンライン形式に変更することになり、高専生と企業をマッチさせる「WEB合説サイト」を構築しましたが、会場費・外注費・移動費等の削減につながったことで、イベント収支は予想を上回りました。また、以後、3つのイベントが中止になりましたが、これによりトータル収支でも補完することができました。
この結果、当事業年度の売上高は702,709千円(前年同期比9.8%増)、営業利益は126,345千円(同10.2%減)、経常利益は127,750千円(同9.5%減)、当期純利益は99,010千円(同19.8%減)となっております。
また、当社は学生イベント事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
第30期第3四半期累計期間(自 2020年8月1日 至 2021年4月30日)
当第3四半期累計期間における我が国経済は、2020年1月より世界に広がった新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として世界経済の先行きに関して不透明な状況が続いております。
当社の事業領域である人材・就職支援業界においては、新型コロナウイルス感染症の拡大以前は、企業の採用意欲は旺盛であり、就職活動イベント等が各地で開催されておりましたが、2020年2月の後半からイベント等の自粛に伴う中止・延期等が頻発いたしました。また、2021年2月の有効求人倍率が1.04倍(前年同月は1.38倍。厚生労働省調査)、完全失業率が2.9%(前年同月は2.4%。総務省統計局調査)を記録するなど、新型コロナウイルス感染症の影響が顕在化しております。
このような環境のなか、当社は、事業の柱である「高専生のための合同会社説明会」、「理工系業界研究セミナー」等の就職活動イベントの企画・運営・実施に取組みました。また、新たな取組みとして、本格的な就職活動が始まる前に業界研究・企業理解を行う場としてオンライン形式で「KOSEN meetup company」をスタートし、また、高等専門学校の特徴、教職員の専門教科、高専生の研究結果の発表、高専出身者の就職先企業での活躍などの情報発信を目的としたWEBマガジン「月刊高専」の充実を図りました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は611,944千円、営業利益は235,739千円、経常利益は243,376千円、四半期純利益は163,563千円となっております。
なお、当社は、主たる事業である学生イベントの開催日が第2、第3四半期会計期間に集中する傾向があり、通常、第2、第3四半期会計期間の売上高は第1、第4四半期会計期間の売上高と比べて著しく増加する傾向にあります。
また、当社は学生イベント事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
③キャッシュ・フローの状況
第29期事業年度(自 2019年8月1日 至 2020年7月31日)
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)につきましては、本社移転に伴う敷金の増加及び業務管理システム導入に関する支出等の要因はあったものの、税引前当期純利益が151,013千円(前年同期比18.9%減)計上されたこと等により、前事業年度末に比べ76,459千円増加し、当事業年度末には371,627千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動の結果得られた資金は62,745千円(同7.0%減)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上が151,013千円、売上債権の減少額14,788千円、法人税等の支払額88,634千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動の結果得られた資金は14,274千円(同84.0%減)となりました。これは主に、保険積立金の解約による収入52,011千円、敷金の差入による支出14,917千円、保険積立金の積立による支出10,018千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、財務活動の結果使用した資金は560千円(同99.5%減)となりました。これは割賦債務の返済による支出560千円によるものです。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
c.販売実績
当社は、学生イベント事業の単一セグメントであり、第29期事業年度及び第30期第3四半期累計期間の販売実績は次のとおりであります。
サービスの名称第29期事業年度
(自 2019年8月1日
至 2020年7月31日)
前年同期比(%)第30期第3四半期累計期間
(自 2020年8月1日
至 2021年4月30日)
就職活動イベント(千円)509,457103.2448,066
企画制作(千円)193,252132.1163,877
合計(千円)702,709109.8611,944

(注)1.最近2事業年度及び第30期第3四半期累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10に該当する相手先がないため記載を省略しております。
2.販売実績には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りを行うにあたり、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる結果をもたらす場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
②経営成績及び財政状態の分析
第29期事業年度(自 2019年8月1日 至 2020年7月31日)
(売上高)
2019年6月30日付で株式会社マグネッツを吸収合併したことにより売上高が増加いたしました。また、新型コロナウイルス感染症の影響により3つの就職活動イベントが中止となったものの、大部分の就職活動イベントを開催することができました。
その結果、当事業年度の売上高は702,709千円(前年同期比9.8%増)となりました。
(売上原価、売上総利益)
2019年6月30日付で株式会社マグネッツを吸収合併したことにより、売上原価が増加いたしました。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の就職活動イベントをオンライン形式による開催へ変更したことにより、当初の予定より、会場費や設営費等について売上原価が減少しております。
その結果、当事業年度の売上原価は265,427千円(前年同期比8.8%増)、売上総利益は437,281千円(前年同期比10.4%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
ガバナンス強化のための取締役・監査役の充実を図った結果、役員報酬は33,000千円増加し73,400千円となりました。また、2019年6月30日付で株式会社マグネッツと合併し、人員の増加に伴い本社移転を実施した結果、地代家賃は8,991千円増加し24,452千円となりました。
その結果、当事業年度の販売費及び一般管理費は310,935千円(前年同期比21.7%増)、営業利益は126,345千円(前年同期比10.2%減)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
営業外収益は、主に新型コロナウイルス感染症の影響により持続化給付金、雇用調整助成金の給付を受けたことが要因となり4,834千円(前年同期比170.8%増)となりました。営業外費用は、主に九州大学との共同研究の開発を中止したことにより、3,429千円(前年同期比168.4%増)となりました。
その結果、当事業年度の経常利益は127,750千円(前年同期比9.5%減)となりました。
(特別利益、特別損失、当期純利益)
特別利益は、主に代表者に付保していた生命保険の解約を行ったことが要因となり、29,885千円となりました。特別損失は、利用する見込みがないソフトウエアについて、減損損失を5,550千円計上しました。また、本社事務所移転にともない旧オフィスの設備を一部除却し、固定資産除却損を1,073千円計上しました。
その結果、当事業年度の当期純利益は99,010千円(前年同期比19.8%減)となりました。
第30期第3四半期累計期間(自 2020年8月1日 至 2021年4月30日)
(売上高)
新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の就職活動イベントの中止やオンライン形式による開催への変更、また集客数の減少が予想される就職活動イベントの見直しを行ったこと等により売上高が減少しております。一方で、高専生向けの新たな就職活動イベントを企画したことにより、売上高が増加いたしました。
その結果、当第3四半期累計期間の売上高は611,944千円となりました。
(売上原価、売上総利益)
新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の就職活動イベントをオンライン形式による開催へ変更したことにより、当初の予定より、会場費や設営費等について売上原価が減少しております。
その結果、当第3四半期累計期間の売上原価は112,396千円、売上総利益は499,547千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
社内システム管理強化や、内部監査充実のため人材採用を行った結果、給料及び手当は61,716千円となりました。また、ガバナンス強化のための取締役・監査役の充実を図った結果、役員報酬は65,234千円となりました。
その結果、当第3四半期累計期間の販売費及び一般管理費は263,807千円、営業利益は235,739千円となりました。
(営業外収益、経常利益)
営業外収益は、主に新型コロナウイルス感染症の影響により家賃支援給付金、家賃軽減支援金の給付を受けたことが要因となり7,636千円となりました。
その結果、当第3四半期累計期間の経常利益は243,376千円となりました。
(四半期純利益)
特別損失は、新型コロナウイルス感染者の発生により、社員のPCR検査や本社ビルの消毒等を実施したことが要因となり、483千円となりました。
その結果、当第3四半期累計期間の四半期純利益は163,563千円となりました。
財政状態の分析内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」をご参照ください。
③キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
④資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要のうち主なものは、就職活動イベント開催及び企画制作等の原価(人件費・外注費)、販売費及び一般管理費、また、新たなシステム開発などへの投資資金があります。経常運転資金は、自己資金で賄うことを考えておりますが、新たな投資への資金需要については、株式上場時の新株発行による調達資金の活用及び金融機関からの調達を予定しております。
⑤経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等の分析
当社は、高専生の就職活動イベントに関するリーディングカンパニーとして、当該市場及び付随する市場を拡大すること及び安定的な利益を確保することにより、高い成長性を継続することを目指します。そのため、当社は、売上高及び売上高営業利益率を重要な経営指標と位置付けております。
第29期は、株式会社マグネッツとの合併に伴い、売上高は62,492千円増加し、702,709千円になりましたが、売上高営業利益率は4.0%低下し18.0%になりました。第30期は、新型コロナウイルス感染症の影響から、大部分の就職活動イベントをオンライン形式で実施したことにより、第3四半期累計期間で売上高営業利益率は38.5%になっております。
今後も引き続き、付加価値の高い就職活動イベントの実施、その他就職活動に関連する各種サービスの充実、新たな就職活動サービスの開発に努め、構造的なコスト低減の仕組みを構築し、売上高の増加及び営業利益率の改善を目指してまいります。
2019年7月期2020年7月期
売上高(千円)640,216702,709
営業利益(千円)140,696126,345
売上高営業利益率(%)22.018.0

(注)売上高には、消費税等は含まれておりません。
⑥経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については、上記「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
⑦経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり認識しております。

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