半期報告書-第21期(2025/04/01-2026/03/31)
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や企業の設備投資の増加、政府による各種経済政策の効果などを背景に、穏やかな回復基調で推移しました。一方で、円安の進行や国際情勢の不安定化による原材料価格・エネルギー価格の高止まり、及び物価上昇の継続が為替や個人消費に影響を及ぼしており、米国の通商政策動向などによる世界経済の下振れリスクにも注意が必要な状況が続いております。また、金融資本市場の変動や金利上昇の影響など、不確実性の高い環境が継続しております。
このような経済環境の下、当中間連結会計期間において、当社は通期の事業計画を修正いたしました。当社の主力事業であるメディカルプラットフォーム事業の「Medical DOC」が前連結会計年度の第3四半期からPV数が踊り場になり、従前からの変化として制作記事に連動したPV数の獲得の減少が予想されており、当社の医療メディアであるMedical DOCは、医療機関と患者さんへの適切な医療情報のマッチングを実現しているため、PV数の鈍化によるマッチング率の低下が連想されてしまうことから、新規と既存共に販売が鈍化いたしました。また、PV数の減少の要因としましては、GoogleアルゴリズムのアップデートによるSEOに対する影響や、ChatGPTやGoogle Geminiを含む生成AIの活用から医療に関連する検索がAIに置き換わっている可能性によるものと考えられます。一方で、当社のMedical DOC内では医師や医療アドバイザーが監修している信頼性の高い記事や、重度の病気に対する記事も含まれていることから、AIが全てを代替されるとは考えておりません。そのため、PV数が横ばい圏にあるとは言え、未だ1,700万PV数を保持しているメディアであり、ニーズに応じたサービスを引き続き提供しております。
具体的には、新規顧客に反響のあるクリニック見学レポートは商品力のあるサービスとして引き続き一定の評価を得ております。また、スマートクリニック事業においても、自動受付精算機の「NOMOCaシリーズ」や「NOMOCa AI chat」などの主力ソリューションは医療機関から引き続き高い評価を受けております。しかしながら、前連結会計年度の第3四半期に営業人員の離職が続いたため、第4四半期から中途採用を強化させ、当第1四半期連結累計期間において新卒50名が加わりましたが、未だ即戦力には至っておらず、想定していた売上進捗には及ばない結果となりました。
一方で、前連結会計年度の第3四半期に新サービスとしてローンチした、AI電話自動応答サービス「NOMOCa AI call」については、前連結会計年度の第4四半期からサービスを開始し、サービスの計画・実行・評価・改善(PDCA)のサイクルを回しております。当サービスは、患者さんからのお問い合わせ(診療時間や休診日など)に対して対話型AIが、従来のIVRのような機械音声とは異なり、聞き取りやすく抑揚がある、人に近い音声で案内します。これにより、導入頂いたクリニック等においては電話対応が自動化され、「電話業務」にかかっていた時間やコストを削減でき、スタッフの業務効率化が実現可能となりました。さらに、患者さんの利便性向上とサービスレベルの改善も期待でき、満足度の向上にもつながるサービスとなっております。本サービスは、当社のスマートクリニック事業が2024年年初から新たに掲げたビジョンである「クリニックオートメーションによる患者さんの利便性・クリニックの生産性最大化」に沿ったものであり、新規および既存のお客様から継続的に反響を得られるものだと確信しております。
なお、当中間連結会計期間において、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOが2025年7月1日から事業を開始いたしました。当子会社は「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションとして、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売の2事業を主に行っております。当社として当子会社の事業を開始するにあたり、最適なサプライチェーンの構築とグループのマーケティング・DX領域との連携により、医療現場の課題解決と新たな価値創出の貢献を目指しております。当事業においては、従前民事再生を申請していたことから、当中間連結会計期間においては、主要取引先との取引再開に時間を割いております。一方で事業計画は保守的に見積もっていることからも想定通りの進捗で推移しております。
新たな子会社のグループインも含め、人的資本経営のより重要性が問われる現在ですが、営業人員一人当たりの生産性も改善し、親子会社間でも営業とサービスが連携しながら取り組みを強化しております。このような様々な取り組みは、当社グループの主力事業のオーガニック成長に貢献し、また、非連続的な成長の創出にも積極的に取り組むため、新事業・新サービスに向けた事業提携も引き続き検討を進めております。
セグメントごとの経営成績を示すと、以下のとおりです。
従来、当社グループの報告セグメントは「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「その他」の3つとしておりましたが、株式会社ASANOの設立及び事業譲受に伴い、当中間連結会計年度より事業セグメントの区分方法の見直しを行うことといたしました。その結果、当社の報告セグメントは、「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「歯科流通事業」、「DX事業」、「その他」の5つへ変更しております。
なお、2025年7月1日付で株式会社ASANOを子会社化したため、歯科流通事業及びDX事業の前年同期比較は記載しておりません。
①メディカルプラットフォーム事業
当事業では、超高齢化社会を迎えた現代の日本において健康寿命増進という社会課題を解決すべく、利用者の 皆様により一層適切な情報へアクセスいただくことを目的としており、医療メディアであるMedical DOCを中心 に、医療機関と患者さんへの適切な医療情報のマッチングを引き続き実現しております。当メディアでは、月間 PV数が直近四半期横ばい圏で推移しており、7月から9月の3カ月平均では1,620万超のPV数にとどまり、前連結会計年度の前年同四半期比較で300万のPV数が減少しました。
利用者に求められるコンテンツの掲載が当メディアでは実現できていながらも、ChatGPTやその他生成AIの進化に伴い、SEOを含む検索の形態にやや変化が生じつつあると考え、月間PV数の増加を抑制する動きがあると考えております。しかしながら、お客様のクリニックでは集患ニーズは依然として高く、当中間連結会計期間において契約件数は2,507件となりました。
新たな取り組みも含め、セグメント売上高は2,413,594千円(前中間連結会計期間比24.4%減)、セグメント利益は802,778千円(前中間連結会計期間比53.4%減)となりました。
②スマートクリニック事業
スマートクリニック事業では、新たに掲げたビジョンである「クリニックオートメーションによる患者さんの 利便性・クリニックの生産性最大化」を軸に、主に、クリニックの業務効率化を進め、医療人材不足への対応、不要な医療事務業務の撲滅、患者さんの待ち時間短縮を目指し、サービス開発を進めております。受付業務の省力化・電話件数の削減を目的とした「NOMOCa AI chat」の販売に続き、前連結会計年度の第3四半期においては、電話対応を完全自動化させる「NOMOCa AI call」の提供を開始いたしました。当サービスの提供は、ChatとCallが共にあることにより、クリニックの最も負荷が多いと考えられる受付業務である「電話業務」にかかる時間やコストを削減し、医療DX化により、ヒトからAIへタスクシフトすることでスタッフに余裕を生み出し、さらには患者さんの利便性を向上することが可能となる取り組みになります。前連結会計年度の第3四半期から開始した無償トライアルを含め、現時点では既存客を含めてサービスをご利用いただき、サービスの計画・実行・評価・改善(PDCA)のサイクルを引き続き回しております。現時点では無償と有償含めて152件の契約を締結させていただき、サービスの提供を進めております。当連結会計年度においては、主力サービスに成長するよう開発を進めております。
なお、スマートクリニック事業の主力事業である自動受付精算機とセルフ精算レジについては、営業人員の育成強化や総販売代理店契約を締結した株式会社APOSTRO(旧株式会社新世紀)とのパートナーシップ強化から販売台数の増進が実現できております。
今後も医療機関の事務業務量の課題を解決するとともに、「多くの待ち時間と短い診察時間」という患者さんの抱える社会的不満を医療DXの推進を通じて解決することを引き続き目指します。
この結果、セグメント売上高は1,499,109千円(前中間連結会計期間比10.6%減)、セグメント利益は175,334千円(前中間連結会計期間比55.5%減)となりました。
③歯科流通事業
当社子会社ASANOは、新ビジョン「歯科医療の今と未来を繋ぐ」のもと、卸売業を成長エンジンの一つに据え、DX事業との連動で収益性と持続成長性の両立を進めております。
卸売業では、海外先進メーカーと国内大手とのアライアンスを一段と深化させ、歯科用CT、口腔内スキャナー、AI画像診断といったデジタル診断、3DプリンターやCAD/CAM、治療用レーザー等の精密治療機器、予防・メンテナンス機器まで高付加価値領域を拡充し、医院の診断精度・治療効率・患者負担軽減を同時実現しています。単なる機器納入に留まらず、デジタル導入に伴うワークフロー再設計、スタッフ研修、保守・校正を含む長期契約、ファイナンス提案、開業支援をパッケージ化しており、網羅的なソリューションを提供しております。これにより初期負担を抑えつつ投資回収を明確化し、消耗材・保守を含む継続収益を強化、製品ミックスの高付加価値化と在庫回転の改善を同時に進めました。
また、仕入価格・物流費の変動には複線調達と価格最適化で対応し、為替リスクと供給網の不確実性を抑制しております。加えて、アフターメンテナンスの即応体制を再構築し、稼働率向上と顧客満足の向上がクロスセル・リピートに寄与しています。
グループとしては、GENOVAのマーケティングオートメーションとインサイドセールスを活用し、見込み顧客の質と量の改善を図っております。案件化から受注、保守契約・クラウドサービス契約への展開までパイプライン管理を高度化し、CACの早期回収に繋げています。今後もアライアンス拡大、価格・在庫の精緻運営、プロダクト・サービスの連携強化により、現場で選ばれる提案力と安定したキャッシュ・フローを確立し、中長期の成長機会を的確に捉えてまいります。
この結果、セグメント売上高は735,643千円、セグメント損失は59,770千円となりました。
④DX事業
DX事業では医療機関向けのDXソリューションの提供を行っております。具体的には、クラウド型のカルテサービス「カルテクラウド」の導入や、予約管理などのクラウド型サービスを提供し、LINEと連携している「クリニッククラウドGR」の導入を加速しております。予約の完全自動化で電話・受付業務を大幅に削減し、24時間の予約・変更を可能にすることで患者利便性を高めています。導入先では、業務内容の可視化テンプレートを用いて作業標準化を支援し、権限設計・監査ログにより在宅勤務の可否判断と遠隔運用の統制を担保し、オンボーディングとeラーニングを強化して導入担当者の不安を解消することで、解約率の低位安定を促進しています。
卸売業の広範な顧客網とDXのクラウドサービスを一体提案することで導入障壁を下げ、LTVの最大化とストック収益の積み上げを実現しています。
この結果、セグメント売上高は97,274千円、セグメント利益は28,216千円となりました。
これらの結果、当中間連結会計期間における売上高は4,974,745千円(前中間連結会計期間比3.3%減)となり、営業損失は36,855千円(前年同中間連結会計期間は営業利益1,217,704千円)、経常損失は26,619千円(前中間連結会計期間は経常利益1,203,405千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は13,928千円(前中間連結会計期間は親会社株主に帰属する中間純利益814,872千円)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べ1,442,517千円増加し、9,968,714千円となりました。これは主にのれんが1,071,616千円増加したこと、繰延税金資産が480,749千円増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ1,905,744千円増加し、3,433,284千円となりました。これは主に長期借入金が676,850千円増加したこと、長期前受収益が613,301千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ463,226千円減少し、6,535,430千円となりました。これは主に新株予約権が63,778千円増加した一方、剰余金の配当で519,195千円減少したこと、親会社株主に帰属する中間純損失13,928千円を計上したことにより、利益剰余金が減少したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ516,509千円減少し、5,355,662千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、88,660千円(前中間連結会計期間は588,789千円の獲得)となりました。主な減少要因は、前受収益の減少額64,207千円、法人税等の支払額307,003千円であります。主な増加要因は、売上債権の減少額115,575千円、仕入債務の増加額138,748千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、686,996千円(前中間連結会計期間は231,985千円の使用)となりました。主な減少要因は、事業譲受による支出548,425千円、敷金及び保証金の差入による支出130,295千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の獲得した資金は、258,809千円(前中間連結会計期間は335,692千円の使用)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入の増加額824,000千円であります。主な減少要因は配当金の支払額519,195千円であります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は61,048千円であり、セグメント別の内訳はメディカルプラットフォーム事業が8,911千円、スマートクリニック事業が38,898千円となっております。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)従業員数
当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数は、株式会社ASANOを当社の連結子会社としたこと及び新卒採用を中心に従業員数が増加し、517人となりました。
(9)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、新たな経営成績に重要な影響を与える要因、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因についての重要な変更はありません。
(10)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や企業の設備投資の増加、政府による各種経済政策の効果などを背景に、穏やかな回復基調で推移しました。一方で、円安の進行や国際情勢の不安定化による原材料価格・エネルギー価格の高止まり、及び物価上昇の継続が為替や個人消費に影響を及ぼしており、米国の通商政策動向などによる世界経済の下振れリスクにも注意が必要な状況が続いております。また、金融資本市場の変動や金利上昇の影響など、不確実性の高い環境が継続しております。
このような経済環境の下、当中間連結会計期間において、当社は通期の事業計画を修正いたしました。当社の主力事業であるメディカルプラットフォーム事業の「Medical DOC」が前連結会計年度の第3四半期からPV数が踊り場になり、従前からの変化として制作記事に連動したPV数の獲得の減少が予想されており、当社の医療メディアであるMedical DOCは、医療機関と患者さんへの適切な医療情報のマッチングを実現しているため、PV数の鈍化によるマッチング率の低下が連想されてしまうことから、新規と既存共に販売が鈍化いたしました。また、PV数の減少の要因としましては、GoogleアルゴリズムのアップデートによるSEOに対する影響や、ChatGPTやGoogle Geminiを含む生成AIの活用から医療に関連する検索がAIに置き換わっている可能性によるものと考えられます。一方で、当社のMedical DOC内では医師や医療アドバイザーが監修している信頼性の高い記事や、重度の病気に対する記事も含まれていることから、AIが全てを代替されるとは考えておりません。そのため、PV数が横ばい圏にあるとは言え、未だ1,700万PV数を保持しているメディアであり、ニーズに応じたサービスを引き続き提供しております。
具体的には、新規顧客に反響のあるクリニック見学レポートは商品力のあるサービスとして引き続き一定の評価を得ております。また、スマートクリニック事業においても、自動受付精算機の「NOMOCaシリーズ」や「NOMOCa AI chat」などの主力ソリューションは医療機関から引き続き高い評価を受けております。しかしながら、前連結会計年度の第3四半期に営業人員の離職が続いたため、第4四半期から中途採用を強化させ、当第1四半期連結累計期間において新卒50名が加わりましたが、未だ即戦力には至っておらず、想定していた売上進捗には及ばない結果となりました。
一方で、前連結会計年度の第3四半期に新サービスとしてローンチした、AI電話自動応答サービス「NOMOCa AI call」については、前連結会計年度の第4四半期からサービスを開始し、サービスの計画・実行・評価・改善(PDCA)のサイクルを回しております。当サービスは、患者さんからのお問い合わせ(診療時間や休診日など)に対して対話型AIが、従来のIVRのような機械音声とは異なり、聞き取りやすく抑揚がある、人に近い音声で案内します。これにより、導入頂いたクリニック等においては電話対応が自動化され、「電話業務」にかかっていた時間やコストを削減でき、スタッフの業務効率化が実現可能となりました。さらに、患者さんの利便性向上とサービスレベルの改善も期待でき、満足度の向上にもつながるサービスとなっております。本サービスは、当社のスマートクリニック事業が2024年年初から新たに掲げたビジョンである「クリニックオートメーションによる患者さんの利便性・クリニックの生産性最大化」に沿ったものであり、新規および既存のお客様から継続的に反響を得られるものだと確信しております。
なお、当中間連結会計期間において、事業譲渡契約によりグループインした子会社の株式会社ASANOが2025年7月1日から事業を開始いたしました。当子会社は「歯科医療の今と未来を繋ぐ」をミッションとして、歯科医療用機器・器材・材料・薬品等の開発・販売、歯科医院用クラウドサービスの開発・販売の2事業を主に行っております。当社として当子会社の事業を開始するにあたり、最適なサプライチェーンの構築とグループのマーケティング・DX領域との連携により、医療現場の課題解決と新たな価値創出の貢献を目指しております。当事業においては、従前民事再生を申請していたことから、当中間連結会計期間においては、主要取引先との取引再開に時間を割いております。一方で事業計画は保守的に見積もっていることからも想定通りの進捗で推移しております。
新たな子会社のグループインも含め、人的資本経営のより重要性が問われる現在ですが、営業人員一人当たりの生産性も改善し、親子会社間でも営業とサービスが連携しながら取り組みを強化しております。このような様々な取り組みは、当社グループの主力事業のオーガニック成長に貢献し、また、非連続的な成長の創出にも積極的に取り組むため、新事業・新サービスに向けた事業提携も引き続き検討を進めております。
セグメントごとの経営成績を示すと、以下のとおりです。
従来、当社グループの報告セグメントは「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「その他」の3つとしておりましたが、株式会社ASANOの設立及び事業譲受に伴い、当中間連結会計年度より事業セグメントの区分方法の見直しを行うことといたしました。その結果、当社の報告セグメントは、「メディカルプラットフォーム事業」、「スマートクリニック事業」、「歯科流通事業」、「DX事業」、「その他」の5つへ変更しております。
なお、2025年7月1日付で株式会社ASANOを子会社化したため、歯科流通事業及びDX事業の前年同期比較は記載しておりません。
①メディカルプラットフォーム事業
当事業では、超高齢化社会を迎えた現代の日本において健康寿命増進という社会課題を解決すべく、利用者の 皆様により一層適切な情報へアクセスいただくことを目的としており、医療メディアであるMedical DOCを中心 に、医療機関と患者さんへの適切な医療情報のマッチングを引き続き実現しております。当メディアでは、月間 PV数が直近四半期横ばい圏で推移しており、7月から9月の3カ月平均では1,620万超のPV数にとどまり、前連結会計年度の前年同四半期比較で300万のPV数が減少しました。
利用者に求められるコンテンツの掲載が当メディアでは実現できていながらも、ChatGPTやその他生成AIの進化に伴い、SEOを含む検索の形態にやや変化が生じつつあると考え、月間PV数の増加を抑制する動きがあると考えております。しかしながら、お客様のクリニックでは集患ニーズは依然として高く、当中間連結会計期間において契約件数は2,507件となりました。
新たな取り組みも含め、セグメント売上高は2,413,594千円(前中間連結会計期間比24.4%減)、セグメント利益は802,778千円(前中間連結会計期間比53.4%減)となりました。
②スマートクリニック事業
スマートクリニック事業では、新たに掲げたビジョンである「クリニックオートメーションによる患者さんの 利便性・クリニックの生産性最大化」を軸に、主に、クリニックの業務効率化を進め、医療人材不足への対応、不要な医療事務業務の撲滅、患者さんの待ち時間短縮を目指し、サービス開発を進めております。受付業務の省力化・電話件数の削減を目的とした「NOMOCa AI chat」の販売に続き、前連結会計年度の第3四半期においては、電話対応を完全自動化させる「NOMOCa AI call」の提供を開始いたしました。当サービスの提供は、ChatとCallが共にあることにより、クリニックの最も負荷が多いと考えられる受付業務である「電話業務」にかかる時間やコストを削減し、医療DX化により、ヒトからAIへタスクシフトすることでスタッフに余裕を生み出し、さらには患者さんの利便性を向上することが可能となる取り組みになります。前連結会計年度の第3四半期から開始した無償トライアルを含め、現時点では既存客を含めてサービスをご利用いただき、サービスの計画・実行・評価・改善(PDCA)のサイクルを引き続き回しております。現時点では無償と有償含めて152件の契約を締結させていただき、サービスの提供を進めております。当連結会計年度においては、主力サービスに成長するよう開発を進めております。
なお、スマートクリニック事業の主力事業である自動受付精算機とセルフ精算レジについては、営業人員の育成強化や総販売代理店契約を締結した株式会社APOSTRO(旧株式会社新世紀)とのパートナーシップ強化から販売台数の増進が実現できております。
今後も医療機関の事務業務量の課題を解決するとともに、「多くの待ち時間と短い診察時間」という患者さんの抱える社会的不満を医療DXの推進を通じて解決することを引き続き目指します。
この結果、セグメント売上高は1,499,109千円(前中間連結会計期間比10.6%減)、セグメント利益は175,334千円(前中間連結会計期間比55.5%減)となりました。
③歯科流通事業
当社子会社ASANOは、新ビジョン「歯科医療の今と未来を繋ぐ」のもと、卸売業を成長エンジンの一つに据え、DX事業との連動で収益性と持続成長性の両立を進めております。
卸売業では、海外先進メーカーと国内大手とのアライアンスを一段と深化させ、歯科用CT、口腔内スキャナー、AI画像診断といったデジタル診断、3DプリンターやCAD/CAM、治療用レーザー等の精密治療機器、予防・メンテナンス機器まで高付加価値領域を拡充し、医院の診断精度・治療効率・患者負担軽減を同時実現しています。単なる機器納入に留まらず、デジタル導入に伴うワークフロー再設計、スタッフ研修、保守・校正を含む長期契約、ファイナンス提案、開業支援をパッケージ化しており、網羅的なソリューションを提供しております。これにより初期負担を抑えつつ投資回収を明確化し、消耗材・保守を含む継続収益を強化、製品ミックスの高付加価値化と在庫回転の改善を同時に進めました。
また、仕入価格・物流費の変動には複線調達と価格最適化で対応し、為替リスクと供給網の不確実性を抑制しております。加えて、アフターメンテナンスの即応体制を再構築し、稼働率向上と顧客満足の向上がクロスセル・リピートに寄与しています。
グループとしては、GENOVAのマーケティングオートメーションとインサイドセールスを活用し、見込み顧客の質と量の改善を図っております。案件化から受注、保守契約・クラウドサービス契約への展開までパイプライン管理を高度化し、CACの早期回収に繋げています。今後もアライアンス拡大、価格・在庫の精緻運営、プロダクト・サービスの連携強化により、現場で選ばれる提案力と安定したキャッシュ・フローを確立し、中長期の成長機会を的確に捉えてまいります。
この結果、セグメント売上高は735,643千円、セグメント損失は59,770千円となりました。
④DX事業
DX事業では医療機関向けのDXソリューションの提供を行っております。具体的には、クラウド型のカルテサービス「カルテクラウド」の導入や、予約管理などのクラウド型サービスを提供し、LINEと連携している「クリニッククラウドGR」の導入を加速しております。予約の完全自動化で電話・受付業務を大幅に削減し、24時間の予約・変更を可能にすることで患者利便性を高めています。導入先では、業務内容の可視化テンプレートを用いて作業標準化を支援し、権限設計・監査ログにより在宅勤務の可否判断と遠隔運用の統制を担保し、オンボーディングとeラーニングを強化して導入担当者の不安を解消することで、解約率の低位安定を促進しています。
卸売業の広範な顧客網とDXのクラウドサービスを一体提案することで導入障壁を下げ、LTVの最大化とストック収益の積み上げを実現しています。
この結果、セグメント売上高は97,274千円、セグメント利益は28,216千円となりました。
これらの結果、当中間連結会計期間における売上高は4,974,745千円(前中間連結会計期間比3.3%減)となり、営業損失は36,855千円(前年同中間連結会計期間は営業利益1,217,704千円)、経常損失は26,619千円(前中間連結会計期間は経常利益1,203,405千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は13,928千円(前中間連結会計期間は親会社株主に帰属する中間純利益814,872千円)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べ1,442,517千円増加し、9,968,714千円となりました。これは主にのれんが1,071,616千円増加したこと、繰延税金資産が480,749千円増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ1,905,744千円増加し、3,433,284千円となりました。これは主に長期借入金が676,850千円増加したこと、長期前受収益が613,301千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ463,226千円減少し、6,535,430千円となりました。これは主に新株予約権が63,778千円増加した一方、剰余金の配当で519,195千円減少したこと、親会社株主に帰属する中間純損失13,928千円を計上したことにより、利益剰余金が減少したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ516,509千円減少し、5,355,662千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、88,660千円(前中間連結会計期間は588,789千円の獲得)となりました。主な減少要因は、前受収益の減少額64,207千円、法人税等の支払額307,003千円であります。主な増加要因は、売上債権の減少額115,575千円、仕入債務の増加額138,748千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、686,996千円(前中間連結会計期間は231,985千円の使用)となりました。主な減少要因は、事業譲受による支出548,425千円、敷金及び保証金の差入による支出130,295千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の獲得した資金は、258,809千円(前中間連結会計期間は335,692千円の使用)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入の増加額824,000千円であります。主な減少要因は配当金の支払額519,195千円であります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は61,048千円であり、セグメント別の内訳はメディカルプラットフォーム事業が8,911千円、スマートクリニック事業が38,898千円となっております。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)従業員数
当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数は、株式会社ASANOを当社の連結子会社としたこと及び新卒採用を中心に従業員数が増加し、517人となりました。
(9)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、新たな経営成績に重要な影響を与える要因、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因についての重要な変更はありません。
(10)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。