有価証券報告書-第164期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/21 11:02
【資料】
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【項目】
194項目
当社グループは、「人がいきいきとする環境を創造する」というグループ理念、及びグループ理念を追求するための自由闊達・価値創造・伝統進化という3つの“大成スピリット”のもと、建設業を中核とした事業を通じてサステナビリティ課題の解決を図るというサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を実現し、人々が豊かで文化的に暮らせるレジリエントな社会づくりに貢献することをサステナビリティの基本方針としております。サステナビリティ課題の解決にあたっては、それがリスクの減少のみならず、新たな収益機会にもつながることを認識し、積極的・能動的に取り組むこととしております。
この方針のもと、当社グループは、サステナビリティ課題のうち、特に重要なものをマテリアリティ(重要課題)としており、2024年5月に見直し、改めて5つを特定しました。それぞれのマテリアリティについて、併せて策定した[TAISEI VISION 2030]達成計画の施策に織り込んだ上で、中期経営計画(2024-2026)においてKPI(重要業績評価指標)を定め、事業戦略と一体化して取り組みを進めております。
①ガバナンス
当社及び当社グループ全体のサステナビリティ経営の強化・推進を目的として、取締役会委員会である「サステナビリティ委員会」を設置しております。多様な視点を取り入れるために社外取締役を委員長とし、代表取締役社長を含む取締役5名(うち社外取締役2名)を委員として構成しており、サステナビリティ経営に関する重要な方針や施策の策定、運用等に関する事項を審議の上、取締役会に上程しております。
執行サイドでは、重要な環境・社会課題を審議し、サステナビリティ経営への取り組みに関する情報の共有、経営会議への提言を目的として、業務委員会である「サステナビリティ推進委員会」を設置しております。
また、サステナビリティ課題に一元化して対応する業務執行部門として、2022年度よりサステナビリティ総本部を設置しております。サステナビリティ全般及びカーボンニュートラルに向けた課題解決に関する戦略機能を担う「サステナビリティ経営推進本部」と、クリーンエネルギー・環境関連の事業推進機能を担う「クリーンエネルギー・環境事業推進本部」の2つの本部が一体となって取り組みを推進しており、同総本部長を最高サステナビリティ責任者(CSuO)に選任し、業務執行の責任を明確化しております。 環境や人権等に関連する重要事項については、サステナビリティ推進委員会における審議を経て、定期的に経営会議、サステナビリティ委員会及び取締役会に付議しており、取締役会が適切な監督機能を果たすことにより、実効性を確保しております。取締役会で審議・決定された議案は、当社の各事業部門及びグループ各社に伝達され、それぞれの経営計画・事業運営に反映しております。

●当社グループのサステナビリティにおける主な議論
*:取締役会上程議題
年度経営会議の主な議題区分
2022年度環境方針等の改定*環境
大成建設生物多様性宣言の改定*
環境戦略の構築*
年度環境目標の策定*
環境デュー・ディリジェンスの導入*
TCFD提言に基づく開示情報の更新
TNFDフォーラムへの参加
再生エネルギー事業への参画(個別プロジェクト)
エンゲージメント向上への取り組みについて*人的資本
[TAISEI VISION 2030] 「人事政策」KPIの設定について
マルチステークホルダー方針の策定について
人権デュー・ディリジェンスの改定*人権
内部通報制度の運用状況報告*共通
ESG外部評価の状況報告
サステナビリティ経営啓発活動報告
2023年度環境デュー・ディリジェンス 優先対応リスクの選定*環境
2026年・2030年CO2削減目標*
TNFD提言への賛同(早期登録)
再生エネルギー事業への参画(個別プロジェクト)
経営の基本方針(人的資本)*人的資本
人権デュー・ディリジェンス実施報告*人権
[TAISEI VISION 2030] サステナビリティ戦略*共通
持続可能な社会づくりに向けて当社グループが取り組む重要課題「マテリアリティ」の見直しについて*
[TAISEI VISION 2030]の達成に向けた新たなビジネスモデル(地域連携戦略)*
内部通報制度の運用状況報告*
ESG外部評価の状況報告