有価証券報告書-第75期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/21 14:28
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、堅調な企業収益や雇用環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調が見られたものの、米国の通商政策の影響や地政学的リスクへの懸念等により、先行きが不透明な状況で推移いたしました。
当社グループと関係が深い建設業界、特に東北地方の被災地におきましては、引き続き、資機材価格や建設労働者不足による労務費の高止まり等の影響が顕在化した状況の中、震災復興需要の終息に伴い、公共建設投資は減少傾向を辿り、民間建設投資意欲の低迷とともに厳しい受注環境で推移いたしました。
このような環境下で当社グループは、第10次中期経営計画の初年度目標を達成するため、それに基づいた経営方針のもと、経営・収益基盤の更なる強化を図り、地域再生に向けて震災からの復興に貢献すべく、総力を挙げて業務に取り組んで参りました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は179億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億75百万円増加いたしました。主な要因は、投資有価証券2億79百万円等の減少に対して、受取手形・完成工事未収入金等11億47百万円等の増加によるものであります。
当連結会計年度末の負債合計は89億64百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億76百万円増加いたしました。主な要因は、未払法人税等1億88百万円、短期借入金1億20百万円、その他流動負債89百万円、未成工事受入金71百万円、長期借入金37百万円等の減少に対して、支払手形・工事未払金等7億48百万円等の増加によるものであります。
当連結会計年度末の純資産合計は89億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億99百万円増加いたしました。主な要因は、その他有価証券評価差額金2億6百万円等の減少に対して、利益剰余金9億36百万円等の増加によるものであります。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、受注高170億95百万円(前年同期比 1.2%減)、売上高190億30百万円(前年同期比 11.7%減)、繰越高88億62百万円(前年同期比 17.9%減)となりました。
利益につきましては、営業利益17億6百万円(前年同期比 22.9%減)、経常利益17億51百万円(前年同期比 22.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益11億43百万円(前年同期比 21.6%減)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
ア.建築事業
建築事業におきましては、震災復興需要の終息に伴い、公共投資が減少傾向を辿る中、民間投資におけるエネルギー関連の工事等により、受注増となりました。売上高は、主に大型・公共工事の減少により減少、利益についても、売上高の減少に伴い減少しました。
以上の結果、受注高は108億64百万円(前年同期比 6.8%増)、売上高は120億90百万円(前年同期比15.4%減)、繰越高は53億45百万円(前年同期比 18.7%減)となりました。営業利益は14億36百万円(前年同期比 16.1%減)となりました。
イ.土木緑地事業
土木緑地事業におきましては、大型公共投資の減少により、受注減となりましたが、前年並みの売上高、利益を確保することができました。
以上の結果、受注高は42億10百万円(前年同期比 12.4%減)、売上高は49億1百万円(前年同期比 0.2%増)、繰越高は35億17百万円(前年同期比 16.4%減)となりました。営業利益は5億60百万円(前年同期比 1.9%増)となりました。
ウ.環境関連事業
環境関連事業におきましては、主に、除染関係管理業務の縮小により、受注額が前連結会計年度に比べて減少したことが要因となり、売上高、利益共に減少しました。
以上の結果、受注高は10億68百万円(前年同期比 13.7%減)、売上高は10億85百万円(前年同期比 15.3%減)となりました。営業利益は3億1百万円(前年同期比 31.5%減)となりました。
エ.不動産事業
不動産事業におきましては、復興住宅需要が一巡したことにより、宅地及び建売住宅の販売が減少しました。利益については、当社保有の販売用土地の評価損計上も影響し、減少しました。
以上の結果、不動産事業においては受注高及び売上高は91百万円(前年同期比 52.6%減)となり、営業損失は5百万円(前年同期は営業利益 1百万円)となりました。
オ.その他事業
その他事業におきましては、主に警備事業における人手不足等の影響により、売上高、利益ともに減少しました。
以上の結果、その他事業においては、受注高及び売上高は8億61百万円(前年同期比 3.9%減)となり、営業利益は58百万円(前年同期比 19.3%減)となりました。
② キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、進行基準の大型工事物件の進捗が進んだことにより、完成工事未収入金等の売上債権が増加したものの、工事未払金等の仕入債務も増加したこと、未成工事受入金の減少額が少なかったこと等により、前連結会計年度末に比べ3億39百万円増加し、56億33百万円(前年同期比 6.4%増)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、6億79百万円(前年同期比 62.0%減)となりました。これは主に、売上債権の増加額11億47百万円、法人税等の支払額7億37百万円、未収入金の増加額1億92百万円、未払消費税等の減少額1億4百万円の減少要因に対して、税金等調整前当期純利益17億22百万円、仕入債務の増加額7億42百万円、その他の流動資産の減少額3億72百万円等の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、83百万円(前年同期 3億88百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出73百万円、無形固定資産の取得による支出45百万円等の減少要因に対して、定期預金の払戻による収入2億9百万円等の増加要因があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、4億22百万円(前年同期比 21.0%増)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1億円の増加要因に対し、短期借入金純減額1億20百万円、長期借入金の返済による支出1億65百万円、配当金の支払額2億19百万円等の減少要因があったことによるものであります。
③ 施工、受注及び売上の実績
a.施工実績
当連結会計年度の施工実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
(百万円)
前年同期比
(%)
建築事業12,06784.2
土木緑地事業4,899103.1
環境関連事業1,07384.2
不動産事業9147.4
その他事業86196.1
合 計18,99388.5

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高
(百万円)
前年同期比
(%)
受注残高
(百万円)
前年同期比
(%)
建築事業10,864106.85,34581.3
土木緑地事業4,21087.63,51783.6
環境関連事業1,06886.3--
不動産事業9147.4--
その他事業86196.1--
合計17,09598.88,86282.1

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.売上実績
当連結会計年度の売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
(百万円)
前年同期比
(%)
建築事業12,09084.6
土木緑地事業4,901100.2
環境関連事業1,08584.7
不動産事業9147.4
その他事業86196.1
合 計19,03088.3

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度において売上高に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上実績及び当該売上実績の総売上実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
福島県2,72712.73,13916.5
常磐共同火力株式会社2,29310.62,81614.8
いわき市3,94018.32,03810.7

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
なお、参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。
完成工事高における受注工事高及び施工高の実績
a.受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高
第74期(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) (単位:百万円)
工事別前期繰越工事高当期受注工事高当期完成工事高次期繰越工事高当期施工高
手持工事高うち施工高
%
建築5,2904,2099,4997,0862,4130.8207,098
土木4,0063,4917,4983,6283,8690.003,546
9,2977,70016,99710,7146,2830.32110,644

第75期(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) (単位:百万円)
工事別前期繰越工事高当期受注工事高当期完成工事高次期繰越工事高当期施工高
手持工事高うち施工高
%
建築2,4134,2456,6594,5152,1441.1234,517
土木3,8692,9006,7693,4823,2870.113,483
6,2837,14513,4297,9975,4310.5258,001

(注)1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2.次期繰越工事高の施工高は支出金により手持工事高の施工高を推定したものであります。
3.当期施工高は(当期完成工事高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致しております。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.完成工事高
期別区分官公庁
(百万円)
民間
(百万円)

(百万円)
第74期
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
建築工事4,0872,9987,086
土木工事2,8058223,628
6,8923,82110,714
第75期
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
建築工事1,3623,1524,515
土木工事2,0241,4573,482
3,3874,6107,997

(注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
第74期 請負金額1億円以上の主なもの
・ いわき市いわき市立総合磐城共立病院 新病院建築事業
・ 独立行政法人都市再生機構 宮城・福島震災復興支援本部いわき市北好間中川原地区第1住宅復興公営住宅建設工事
・ 常磐興産株式会社スパリゾートハワイアンズ新規レジャー施設第1期建設工事
・ 独立行政法人都市再生機構 宮城・福島震災復興支援本部いわき市泉町本谷地区第4住宅復興公営住宅建設工事
・ いわき市水道局鹿島・常磐水系幹線新設工事(第1工区)

第75期 請負金額1億円以上の主なもの
・ いわき市いわき市立総合磐城共立病院 新病院建築事業
・ 福島県ふたば未来学園寄宿舎(建築・外構)工事
・ 株式会社プロテクト株式会社プロテクト事務所新築工事
・ 福島県河川(交付(再復))工事築堤護岸
・ 矢野口自工株式会社矢野口自工福島浜通り新工場増築工事の内第一工場棟・事務棟

2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。
相手先前事業年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
当事業年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
福島県1,67215.61,84223.0
いわき市2,24721.01,04413.1
常磐共同火力株式会社--1,00012.5
独立行政法人 都市再生機構1,74616.3--
常磐興産株式会社1,37512.8--

3.前連結会計年度において、常磐共同火力株式会社の完成工事高に対する割合は100分の10未満であるため、記載を省略しております。
4.当連結会計年度において、独立行政法人都市再生機構及び常磐興産株式会社の完成工事高に対する割合は100分の10未満であるため、記載を省略しております。
5.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.次期繰越工事高(2019年3月31日現在)
区分官公庁
(百万円)
民間
(百万円)

(百万円)
建築工事9091,2342,144
土木工事2,8264603,287
3,7361,6955,431

(注)1.次期繰越工事のうち請負金額1億円以上の主なものは、次のとおりであります。
福島県道路橋りょう整備(再復)工事(道路改良)2020年3月31日完成予定
福島県福島県立相馬支援学校新築(建築)工事2020年2月28日完成予定
福島県河川(交付(再復))工事(築堤護岸)2020年3月29日完成予定
いわき市いわき市立総合磐城共立病院 新病院建築事業2021年3月31日完成予定
福島県道路橋りょう整備(再復)工事(トンネル)2020年3月26日完成予定

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、金融商品取引法及び建設業法施行規則に従って作成されております。
連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績、及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。
a.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は190億30百万円(前年同期比11.7%減)となり、前連結会計年度に比べて25億24百万円減少しました。これは主に、建築事業における当社建築部門の売上高減少によるものであります。
(売上総利益)
当連結会計年度における売上総利益は32億42百万円(前年同期比11.0%減)となり、前連結会計年度に比べ4億1百万円減少しました。これは主に、建築事業における売上減等によるものであります。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は、売上総利益の減少に伴い、17億6百万円(前年同期比22.9%減)となり、前連結会計年度に比べ5億6百万円減少しました。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は、営業利益の減少に伴い、17億51百万円(前年同期比22.2%減)となり、前連結会計年度に比べ4億99百万円減少しました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、売上総利益の減少に伴い、11億43百万円(前年同期比21.6%減)となり、前連結会計年度に比べ3億15百万円減少しました。
b.財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。
c.キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フロー分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
d.経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 2 事業等のリスク」に記載のとおりでおります。
e.経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりでおります。
f.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工事施工及び業務遂行のための資材・外注費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は、自己資金及び最低限の金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としています。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は11億58百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、56億33百万円となっております。
g.経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現時点においての震災復興関連需要等の状況を把握して見定めながら、年度の経営方針に基づいて事業展開をしておりますが、中長期的には主力事業である建設事業の受注環境は、公共投資の減少等により、厳しさが増すことが予測されます。
このような状況下で、当社グループの経営陣は、時代のニーズに適合した企業グループとして、生き残り、勝ち残り、さらなる成長と発展を目指すため、環境の整備・浄化・保全の機能を兼ね備えた総合建設業者として、建築、土木緑地事業をベースに環境関連事業の確立・拡大を図り、さらに、時代の要求に迅速に対応しながら新たな事業にも積極的に挑戦し、邁進していく所存であります。

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