有価証券報告書-第97期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/20 14:04
【資料】
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【項目】
109項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、事業環境の変化に対応し、新規顧客の獲得やきめ細かい技術指導等を提供するなど積極的な営業活動を行い、また、在外子会社も堅調に推移した結果、前年の販売動向を上回りました。利益面では、生産効率の向上に取り組み、ユーティリティ関連を中心としたコスト削減活動に努めたことに加え、高付加価値製品の販売の伸張等による利益貢献の高まりがありましたが、円安の進行による輸入原材料価格の上昇等の影響を受け、営業利益は減少いたしました。今後は、国内経済においては、経済対策や金融緩和の効果等により緩やかな回復基調が続き、世界経済においても欧米の緩やかな景気回復等により概ね堅調に推移するものと思われます。このような環境の中、当社グループは技術やノウハウの蓄積を図り、持続的成長可能な企業体質を構築するため、人材育成を強化していくとともに、内部統制システム、コンプライアンス、リスク管理体制の強化を図ってまいります。そして、開発型企業として研究開発活動に注力し、世界に通用する競争力のある新規製品・高付加価値製品の開発を行い、グローバルに顧客満足の向上を目指し、多様なソリューションの提供を通じて、より豊かで快適な未来社会づくりへの貢献を目指してまいります。
(2)財政状態の分析
当社グループの当連結会計年度における総資産は、主として売上高の増加分の売上債権回収により、現預金が増加したため、前年同期比1,148百万円増の44,974百万円となりました。負債は、主として設備関係の未払金の支払及び借入金の返済により前年同期比90百万円減の7,480百万円となりました。純資産は、当期純利益の計上による利益剰余金の増加と有価証券の時価上昇によるその他有価証券評価差額金の増加により、前年同期比1,239百万円増の37,493百万円となりました。
なお、自己資本比率は前年同期比0.3ポイント増の80.6%となり、金利上昇の影響を受けにくい健全な財務体質を維持しております。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの当連結会計年度における現金及び現金同等物は、6,789百万円(前年同期比2,232百万円増)となりました。キャッシュ・フロー区分ごとの増減は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、3,524百万円の収入(前連結会計年度2,455百万円の収入)となりました。これは、主に売上債権の減少及びたな卸資産の減少によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、564百万円の支出(前連結会計年度787百万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出が減少したことによります。
財務活動によるキャッシュ・フローは774百万円の支出(前連結会計年度1,146百万円の支出)となりました。これは、長期借入金の返済による支出が減少したことによります。