有価証券報告書-第66期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 9:21
【資料】
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【項目】
115項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策の効果などから、輸出関連企業を中心に企業収益が改善するなかで景気回復の基調が見られましたが、個人消費におきましては、消費税増税に伴う可処分所得の減少に対する懸念は依然として根強く、食料品や生活用品等の日常的な消費は引き続き楽観視できない状況のまま推移いたしました。
加工食品事業におきましては、円安に伴う原材料価格の高騰や競合他社との販売競争激化などから引き続き厳しい環境が続いております。また、食肉事業につきましては、牛肉・豚肉において供給量が減少し、相場は堅調に推移しました。また、新興国からの買付等により、輸入原料においては仕入価格が尚一層上昇するなど依然として厳しい環境が続いております。
このような状況のなか、当社グループは、お客様に信頼される「より安全で安心」な食品の提供に努め、「お客様第一」「コンプライアンスの徹底」「安全性と品質の追求」を基本方針とし、「多角化戦略の推進」「グループ経営の強化」「商品開発力の強化」などの諸施策を軸に企業活動を推進してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は前連結会計年度比3.2%増の2,136億78百万円、営業利益は前連結会計年度比13.7%減の28億61百万円、経常利益は前連結会計年度比14.7%減の30億79百万円、当期純利益は前連結会計年度比15.0%減の17億26百万円となりました。
[セグメントの概況]
① 加工食品事業
ハム・ソーセージ部門では、2013年モンドセレクション食品部門において5度目の最高金賞を受賞しました主力ブランド「燻製屋熟成あらびきウインナー」などの主力商品を中心に、積極的な売上拡大に努めました。また、2014年ソチオリンピック日本代表選手団を応援する「がんばれ!ニッポン!スマイルキャンペーン」などの販売促進キャンペーンを実施し売り場の活性化を図りました。中元・歳暮ギフトにつきましても、主力ブランドの「王覇」「煌彩」シリーズを中心に、新商品を投入しさらなる内容の充実を図りましたことなどから、当部門の売上高は、前連結会計年度比2.0%の増収となりました。
調理加工食品部門では、「ごま豆乳スンドゥブ」を投入し豊富なラインナップを取り揃えることなどにより、韓国家庭料理チゲの素「スンドゥブ」シリーズの売上高は堅調に推移しました。また、51種類のスパイスを独自にブレンドし風味豊かに仕上げた「ビストロ倶楽部ビーフカレー」や、電子レンジで温めるだけで簡単に焼き餃子を楽しめる「宇都宮焼餃子」などの新商品の投入により、積極的な売上拡大に努めました。デザートの主力商品であります「SWEET CAFE」シリーズは、季節感溢れる限定パッケージの採用などにより積極的な販売促進を図りました。しかしながら、当部門の売上高はコンビニエンスストア向けの商品が低調に推移しましたことなどから、前連結会計年度比0.8%の減収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は前連結会計年度比0.9%増の1,501億93百万円となりました。営業利益は、コスト削減に努めたものの原材料及び燃料価格の高騰や競合他社との販売競争激化などから前連結会計年度比19.3%減の25億99百万円となりました。
② 食肉事業
豚肉につきましては、国産豚肉の売上拡大に努めました結果、売上高は伸長しましたが、供給量の減少による相場の高騰から、仕入コストが上昇するなど厳しい環境で推移しました。牛肉につきましては、販売価格の緩やかな上昇など回復傾向のなか、国産牛肉並びに米国産牛肉の売上拡大に努めました結果、売上高は堅調に推移しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は前連結会計年度比9.4%増の631億19百万円となりました。営業利益は、61百万円の黒字となりました。
③ その他事業
その他事業の売上高は前連結会計年度比5.5%減の3億65百万円、営業利益は前連結会計年度比13.2%増の2億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上や売上債権、たな卸資産の減少による増加要因などから106億76百万円増加しました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、生産設備の増強・合理化や品質の安定のための固定資産の取得による支出などから、30億35百万円減少しました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の返済や配当金の支払いなどから、35億73百万円減少しました。
以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて40億70百万円増加し、148億97百万円となりました。