有価証券報告書-第66期(2022/04/01-2023/03/31)

【提出】
2023/06/15 15:24
【資料】
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【項目】
148項目
(重要な会計上の見積り)
1 棚卸資産の評価
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2022年3月31日)
当連結会計年度
(2023年3月31日)
商品及び製品19,09320,657
上記の内、デサントジャパン㈱に係る商品及び製品7,6956,718

(注)当連結会計年度において、デサントジャパン㈱については商品及び製品にかかる評価損を74百万円計上しております。

(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
デサントジャパン㈱の商品及び製品には、「春夏」と「秋冬」単位で管理・販売している「シーズン品」と、複数シーズンにわたり継続して管理・販売している「定番商品」があります。
「シーズン品」は、シーズン終了後、アウトレット等での販売可能な売価水準へ引き下げられ値引販売されます。値引後の販売価格は過去の実績から見積り可能なため、期末には、値引を加味した正味売却価額まで帳簿価額を切り下げております(「シーズン品」当連結会計年度5,097百万円、前連結会計年度5,173百万円)。
また、「定番商品」は、複数シーズンにわたり継続販売され、値引せず販売価格を据え置くため、正常営業循環期間を超える場合に、帳簿価額の切り下げを行っております(「定番商品」当連結会計年度1,621百万円、前連結会計年度2,522百万円)。
「定番商品」の選別は、各ブランド部門で、主に商品の性質から判断しているため、据え置かれた販売価格で将来販売可能であるかについては不確実性が存在します。当該見積りは、将来の不確実な経済条件の変動等によって影響を受ける可能性があり、見積りと異なった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において、棚卸資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。
2 のれんの評価
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2022年3月31日)
当連結会計年度
(2023年3月31日)
のれん-3,516

(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
のれんは、当連結会計年度において、持分法適用関連会社であったLE COQ SPORTIF (NINGBO) CO.,LTD.の持分を、㈱デサントが追加取得し子会社化した際に発生したものであり、10年の定額法により償却しております。なお、取得原価は、将来の事業計画に基づき算定された超過収益力を反映したものであります。
当該のれんについては、取得原価のうち、のれんに配分された金額が相対的に多額であるため、減損の兆候が存在すると判断しましたが、割引前将来キャッシュ・フローがのれんを含む資産グループに係る固定資産の帳簿価額を上回っているため減損損失の認識は不要と判断しております。ただし、当該割引前将来キャッシュ・フローは、同子会社の事業計画に基づいており、当該事業計画には中国スポーツアパレル市場拡大に伴う売上成長率や、支配獲得を契機に実施される商品セールスミックスの変更など構造改革に伴う粗利率の改善等の仮定が含まれております。
これら仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により事業計画に達成困難な状況が生じることで、見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表におけるのれんの金額に重要な影響を与える可能性があります。