四半期報告書-第68期第2四半期(平成27年6月1日-平成27年8月31日)

【提出】
2015/10/13 9:10
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成27年3月1日~平成27年8月31日)の我が国経済は、大企業・輸出関連企業等を中心に企業収益や雇用環境の改善が続くなど、緩やかな回復基調にあるものの、中国経済や新興国経済の減速等により不透明な状況下にあります。
当業界におきましては、個人需要は、高機能製品や高付加価値製品が市場に浸透し、堅調を維持いたしましたが、法人需要は依然として経費削減等の流れが強く、回復が進まない状況が継続しております。また、コスト面では、円安による原材料価格の高騰等でコストが大幅に上昇する一方、市場価格への転嫁が進まない等一層厳しい状況となっております。
このような状況のもと、当社グループでは、事務用品等事業において「良い品はお徳です」をモットーに、パーソナルユース系の製品を拡充、魅力ある新製品を投入してまいりました。
製品シリーズでは、AQUA DROPs(アクアドロップス)、1/3(ワンサード)インチピッチシリーズ、SMART FIT(スマートフィット)、机収納シリーズ等、個人需要を中心に売上を拡大いたしました。また、新たに発表した収納整理アイテムのプチとじ、SMART FITブライトレーベル、THE DESIGN MIND COMPANY(ザ デザイン マインド カンパニー)レザーイメージ・フラワーイメージシリーズも順調に売上を伸ばしました。海外向けでは、AQUA DROPsシリーズを中心に総じて売上を拡大いたしました。
法人需要は、価格競争による低価格化や、別製品受注が苦戦を強いられる等伸び悩みました。また、病院向け用品は、市場全体の低価格化の進行と需要の伸び悩みにより売上は低調となりました。
以上の通り、事務用品等事業は、新製品の投入効果や海外売上の増加等により増収となりました。
また、不動産賃貸事業は、テナント賃貸収入等の減少により若干の減収となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は、4,869百万円(前年同期比2.2%増)となりました。
利益面につきましては、製品価格引き上げの市場への浸透の遅れ等に加え、ベトナム生産子会社の生産増強、部材の内製化、製品・原材料の調達先の見直し等による製造原価の低減を進め、経費の抑制に努めましたが、一段と進行した円安による製品・原材料価格の高騰等により、22百万円の営業損失(前第2四半期連結累計期間は営業利益102百万円)、経常利益は外貨建て債権等の為替差益31百万円を計上したこと等により16百万円(前年同期比89.9%減)、四半期純利益は13百万円(前年同期比85.2%減)となりました。
セグメントの業績につきましては、次のとおりであります。
部 門売上高(百万円)構成比(%)前年同期比増減
(%)
フ ァ イ ル1,64733.81.7
バインダー・クリヤーブック1,10822.83.6
収 納 整 理 用 品1,38928.57.2
そ の 他 事 務 用 品55211.4△7.2
事 務 用 品 等 事 業4,69796.52.5
不 動 産 賃 貸 事 業1713.5△6.8
合 計4,869100.02.2

[事務用品等事業]
事務用品等事業は、以下の4部門に大別しております。
<ファイル部門>ルーパーファイル、リングファイル、カラークリヤーホルダー、パンチレスファイル、リクエスト・D型リングファイル等は、堅調な売上となりました。一方、法人需要は、総じて伸び悩みました。その結果、ファイル部門の売上高は1,647百万円(前年同期比1.7%増)となりました。
<バインダー・クリヤーブック部門>リクエスト クリヤーブック<ポケット交換タイプ>、AQUA DROPsシリーズのクリヤーブック、クリヤーポケット、1/3(ワンサード)インチピッチシリーズ及びフラワーイメージシリーズのツイスト・ノートが好調な売上となりました。その結果、バインダー・クリヤーブック部門の売上高は1,108百万円(前年同期比3.6%増)となりました。
<収納整理用品部門>綴じるアイテムに新提案として投入しました、穴をあけてしっかり綴じるパンチ&とじ機のプチとじ、フラワーイメージシリーズポイントカードホルダー、SMART FITシリーズのキャリングポーチのプレミアム仕様の限定色、キャリングバッグ、バッグ・イン・バッグ、ペンケース、机収納シリーズの机上台等が好調に売上を伸ばしました。その結果、収納整理用品部門の売上高は1,389百万円(前年同期比7.2%増)となりました。
<その他事務用品部門>病院向けメディカル用品等をはじめとする既存製品の売上が伸び悩み、その結果、その他事務用品部門の売上高は552百万円(前年同期比7.2%減)となりました。
以上の結果、事務用品等事業の売上高は、4,697百万円(前年同期比2.5%増)となり、利益につきましては、円安に伴う調達コストの大幅な上昇により52百万円の営業損失となりました。
[不動産賃貸事業]
不動産賃貸事業は、市況低下による影響に加え、本社ビルの貸室稼働率が低下したこと等により、売上高は171百万円(前年同期比6.8%減)となり、営業利益は30百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ45百万円減少し、13,104百万円となりました。これは主として、投資有価証券の増加等により固定資産が208百万円増加した一方、受取手形及び売掛金の減少等により流動資産が253百万円減少したことによるものであります。純資産は171百万円増加し、8,769百万円となり、その結果自己資本比率は66.9%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが579百万円の資金の増加となったこと等により、前連結会計年度末に比べ252百万円増加し1,076百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、579百万円となりました。これは主として減価償却費、売上債権の減少等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、84百万円となりました。これは主として生産設備等の有形固定資産の取得等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、243百万円となりました。これは主として長期借入金の返済、配当金の支払等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は35百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。