四半期報告書-第14期第2四半期(平成27年1月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/05/15 16:43
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループは当第2四半期連結累計期間においては、増収増益となりました。売上高は43億12百万円(前年同四半期比56.7%増)、営業利益は8億27百万円(同174.7%増)、経常利益は7億41百万円(同112.9%増)、四半期純利益は1億44百万円(同262.3%増)となりました。
ファイナンス事業において2014年に買収いたしましたThanaban CO.,LTD.が大幅に貢献したこと、またタイ王国及びカンボジア王国における営業活動の結果として営業貸付金が増加したことにより、四半期売上高が過去最高額を計上しました。さらに①積極的に投資を継続してまいりましたカンボジア王国におけるファイナンス事業が成長を果たして利益化し、さらに急速に利益が増加しつつあること、②タイ王国においては厳格な審査を続けてきたことや積極的な不良債権処理を継続したために営業貸付金の質が向上したこと、③さらに政情不安等が解消されて支払い遅延が減少しつつあることなどにより、大幅な営業利益増を実現しました。
一方、日本国内のコンテンツ事業は、当第2四半期連結累計期間においてはコンテンツの端境期と重なり今後の事業成長に向けての投資的開拓期間となった結果、減収減益となりました。
当第2四半期連結累計期間における当社の関係する日本、タイ、カンボジアをはじめとするCLMV諸国などのマクロ経済につきましては、以下のような状況でありました。日本は消費税増税後の停滞ないし後退状況であり、タイはヨーロッパ並びに中国向け輸出の不調から成長は継続するものの徐行状況でありました。一方、カンボジアをはじめとするCLMV諸国は旺盛な国内需要を受けて極めて好調でありました。当社としては今後とも短期的な景気判断や収益に適切に対処しながらも囚われることなく、中長期的視点で経済成長する地域に適切に投資し、当社の成長を目指していくものです。
以上のように、当社グループの掲げる中期経営計画「アクセルプラン2012」に定めた方針に基づき、事業展開を加速しております。
なお、上記金額に消費税等は含まれておりません。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① ファイナンス事業
ファイナンス事業の当第2四半期連結累計期間における業績は、増収増益となりました。ここ数年にわたって行ってまいりました事業拡大のための投資活動が成果を着実にあげており、現在においても中長期的な成長に向けての投資を継続しつつも利益が拡大したものです。
またファイナンス事業において①カンボジア王国におけるファイナンス事業が成長を果たして利益化し、さらに急速に増加しつつあること、②積極的に投資を継続してまいりましたタイ王国において政情不安等が解消されて支払い遅延が減少しつつあること、③前四半期までに過去の貸付けに対して貸倒引当金の繰入や資産売却損を計上し終えた上に、新規貸付審査基準の高度化によって営業貸付金の質が向上したことなどにより、大幅な利益増を実現しました。
当事業は、タイ証券取引所一部に上場する連結子会社のGroup Lease PCL.が営むオートバイファイナンスを中心とし、審査や回収のノウハウに独自性を持ち、ASEAN全域への展開を目指しております。前連結会計年度におきましては、タイ王国国内で大型買収を実行し、タイ王国国外でも積極的な事業活動を展開するための投資的施策を実行してまいりました。現状においてはこれらの投資的施策が順調に実を結びつつあると同時に、タイ国内の利益率の回復基調が鮮明になっており、さらに向上すると予測しております。今後とも事業成長のため中長期的視点から投資を行うとともに、既存事業の収益向上に努めてまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間における現地通貨建ての業績は、売上高は11億30百万バーツ(前年同期比46.2%増)、セグメント利益(営業利益)は2億59百万バーツ(同88.7%増)となりました。
又、連結業績に関しては円安が大きな影響を与え、円建ての業績では、売上高は40億35百万円(前年同期比65.2%増)、セグメント利益(営業利益)は9億11百万円(同116.8%増)となりました。
② コンテンツ事業
コンテンツ事業は、減収減益となりました。これは当第2四半期連結累計期間がコンテンツの端境期となったこと、今後の受注となるコンテンツの営業的仕込み期間となったこと、中長期的な成長に向けての投資的活動期間になったこと等によるものです。
当事業は、主にトレーディングカードゲーム制作やエンターテインメント関連の書籍及び電子書籍の制作、音楽及び関連商品の製作を行っており、様々なコンテンツを商品化する企画制作・編集・制作に独自性を持ち展開しております。
売上高については、カードゲームのロイヤリティ収入が堅調に推移したものの、エンターテインメント関連の書籍類の編集事業について、コンテンツの端境期となったことから前年同期と比べて受注点数が減少した影響により減収となりました。
これらの諸活動の結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高2億77百万円(前年同期比10.0%減)、セグメント利益(営業利益)は49百万円(同44.5%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べて37億52百万円増加し、当第2四半期連結累計期間末の残高は52億44百万円(前年同期比249.7%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、9億69百万円(前年同期は3億28百万円の使用)となりました。その主な内訳は、営業貸付金の減少額6億25百万円、営業活動が順調に推移したことによる税金等調整前四半期純利益の計上7億25百万円、貸倒引当金の減少額4億19百万円等であります。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、6億22百万円(前年同期は1億61百万円の獲得)となりました。その主な内訳は、差入保証金の差入れによる支出6億93百万円、貸付金の回収による収入1億75百万円、有形固定資産の取得による支出66百万円、無形固定資産の取得による支出19百万円等であります。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、28億44百万円(前年同期は11億16百万円の獲得)となりました。その主な内訳は、短期借入金の減少額31億64百万円、長期借入による収入73億34百万円、長期借入金の返済による支出48億39百万円、転換社債払込金の預りによる収入34億86百万円等であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
該当事項はありません。