有価証券報告書-第103期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 10:13
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【項目】
113項目

対処すべき課題

今後のわが国経済は、日銀の金融緩和政策、政府の経済政策や消費増税の動向、外国為替市場や株式市場の動きが景気に与える影響などに注視が必要であり、先行きは不確かな状況にある。
海外では、中国を始めとする新興国や資源国の経済停滞、米国の政策金利引き上げの影響、また地政学的リスクの拡大といった多くのリスク要因を抱えており、世界経済は先行き不透明な状況が続くことが予想される。
このような状況において、当社グループは、今後当社グループが中長期的に目指すべき将来像を定め、それを具体化する経営目標と戦略について、平成29年3月期を初年度とする新たな中長期経営計画「SEIKA Grand Design 2025 “URUOI”」を策定した。新計画のもと、今後とも持続的な成長と中長期的な企業価値向上を図っていく。
セグメント毎の課題および取組みについては次のとおりである。
化学品セグメントでは、新製品開発を一段と加速していくための研究開発に経営資源をより積極的に投入していく。既存製品についても、多様化する顧客ニーズを的確に捉え、新規用途への展開を図ることにより、収益基盤の強化に努めていく。
吸水性樹脂セグメントでは、厳しい市場環境のもと、韓国に建設中の新規拠点を計画どおりに完成させ、顧客へのグローバルな供給体制を充実させるとともに、高性能製品の拡販、ならびに継続的な新製品開発とテクニカルサービスにも注力して、顧客との一層の関係強化による拡販を図り、収益基盤の強化に努めていく。
ガス・エンジニアリングセグメントでは、エレクトロニクスガスのアジア4拠点の連携強化による拡販と収益力の向上を図っていく。エンジニアリングでは、海外案件を含む新規顧客の受注獲得にも積極的に取り組み、収益確保に注力していく。
当社グループは、当社グループが目指す“単なる豊かさよりも、ひとのくらにし寄り添った心地よさを伴った快適・利便性、および一通りの満足を満たしたうえで+αが感じられるような製品とサービス、乾いた地球をうるおすような地球環境改善への貢献、および世界の人々が安心して暮らせるための課題解決に貢献する製品とサービス”の提供を通じて、持続的な成長の実現に挑戦していく。また、コンプライアンス、内部統制システムの充実、製品の品質維持・向上、環境保護と安全の確保、様々なステークホルダーとの対話を通じたコーポレートガバナンスの強化に取り組んでいく。