四半期報告書-第147期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/13 14:20
【資料】
PDFをみる
【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が
判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、円安基調が続いたことに加え、公共投資が底堅く推移したことなどから、景気は緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、円安を主因とした原材料高による企業収益の圧迫や、世界経済に於ける新興国の減速の顕在化など、依然、景気の先行きは、楽観を許さない状況が続いております。
このような環境のなかで、中期経営計画の最終年度を迎え、引続き「安定した収益力」と「財務健全化の達成」の基本方針を継続し、業績の向上に努めて参りました。
この結果、当第3四半期連結累計期間は、売上高は162億32百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益8億67百万円(前年同期比32.4%増)、経常利益7億11百万円(前年同期比60.9%増)、四半期純利益は6億82百万円(前年同期比66.7%増)となりました。
当社グループのセグメント別の概況は、次のとおりであります。
①化成品事業
燐酸などの燐系製品につきましては、一般品および二次塩類等の出荷量が、微増となったことに加え、価格改定が寄与し増収となりました。また、電子工業向け高純度品は、半導体向けの需要拡大により、国内外共に販売数量を伸ばし大幅な増収となりました。
水処理用などの凝集剤は、上下水道向けが堅調に推移したことに加え、民間向けも伸び、商品の価格改定も加わり増収となりました。コンデンサー向け原料、消臭剤は、減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、110億44百万円(前年同期比7.9%増)、セグメント利益(営業利益)は、7億7百万円(前年同期比51.2%増)となりました。
②機械事業
破砕関連機械につきましては、特殊スクリーンの販売が伸張したことに加えて、海外向け出荷が寄与し、本体販売は増収となりました。部品販売は震災復興需要の一巡と、消費税増税前の駆け込み需要の反動から、減収となりました。プラントは増収、鋳鋼品は減収となりました。
下水道関連の掘進機は、海外向け本体販売が堅調に推移し、増収となりましたが、レンタル物件は、関連工事量の減少により減収となりました。
精密機械加工は、新規顧客開拓が功を奏し増収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、31億40百万円(前年同期比1.0%増)、セグメント利益(営業利益)は、2億2百万円(前年同期比28.9%減)となりました。
③電子材料事業
ガリウムは、販売数量、販売価格共に落ち込み減収となりました。インジウムにつきましては通信デバイス向け需要が好調に推移したことから増収となりました。また、赤燐・酸化ホウ素は、減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、12億1百万円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益(営業利益)は、棚卸資産の評価額の戻し入れ益があり、1億75百万円(前年同期比49.0%増)となりました。
④その他
石油精製用触媒の再生事業は、減収となりました。不動産の賃貸は、前年並みで推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は、8億46百万円(前年同期比3.9%減)、セグメント利益(営業利益)は、5億4百万円(前年同期比4.9%減)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3億5百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。