四半期報告書-第150期第2四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)

【提出】
2017/11/13 14:32
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29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出が堅調であったことなどから、企業業績は製造業を中心に着実に伸張するとともに、雇用情勢の改善から、個人消費にも持ち直しの傾向が見られ、緩やかな回復基調が続いております。しかしながら、中国経済の動向や、北朝鮮情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクなど、海外の情勢は先行き不透明感が増し、予断を許さない状況が続いております。
このような環境のなかで、当社グループは最終年度を迎えた中期経営計画に基づき、「安定した収益力」と「財務健全化の達成」の両立を目指すことを基本方針として、既存事業の強化・領域拡大、グローバル化への対応強化、新規事業への注力、財務体質の強化に努め、業績の向上と収益の確保に取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間は、売上高は、128億40百万円(前年同期比15.1%増)、営業利益12億14百万円(前年同期比87.2%増)、経常利益11億25百万円(前年同期比152.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、9億14百万円(前年同期比19.5%減)となりました。親会社株式に帰属する四半期純利益の減少は、前期に「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」を適用したことにより、法人税等調整額の利益計上があったためであります。
当社グループのセグメント別の概況は、次のとおりであります。
①化成品事業
燐酸などの燐系製品につきましては、一般品の出荷が弱含みであったものの、二次塩類等の出荷数量が高機能レンズ向けを中心に大幅に伸張いたしました。更に、電子工業向け高純度品につきましても、半導体関連ユーザー向けを中心に、高水準の操業が続き伸張しております。
水処理用などの凝集剤は、上下水道向け、民間向けともに低迷が続いておりますが、一部製品の市況回復により、底打ち感が出てまいりました。コンデンサー向け原料は、順調に出荷量を伸ばし増収となりました。消臭剤は、減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、88億89百万円(前年同期比13.2%増)、セグメント利益は、8億44百万円(前年同期比24.4%増)となりました。
②機械事業
破砕関連機械につきましては、本体販売が低調裡に推移し、大幅に落ち込んだものの、廃棄物処理向けや、震災復興関連のプラント販売が大幅に増加し増収となりました。また、消耗部品や、鋳鋼品につきましても、堅調に推移し増収となりました。
下水道関連の掘進機の本体販売は、輸出が低迷し減収となりました。レンタル物件は、受注物件が若干増加し、増収となりました。
精密機械加工は、若干の増収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、24億73百万円(前年同期比29.6%増)、セグメント利益は、2億90百万円(前年同期比833.4%増)となりました。
③電子材料事業
化合物半導体向け高純度無機素材につきましては、高純度ガリウムの販売数量が増加したことから、大幅な増収となりました。インジウムは、数量は伸びたものの市況の低迷からほぼ横這いで推移しました。高純度赤燐、高純度酸化ホウ素も比較的堅調に推移しました。
液晶ステッパー用ホウ酸は、好調に推移し、タッチパネルなどに用いられる塗布剤も増収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、8億50百万円(前年同期比16.6%増)、セグメント利益は、1億20百万円(前年同期は0百万円)となりました。
④その他
石油精製用触媒の再生事業は、工場の操業は堅調に推移しているものの、当期間の出荷が少なかったことから減収となりました。不動産の賃貸は、ほぼ横這いの結果となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、6億27百万円(前年同期比6.0%減)、セグメント利益は、3億98百万円(前年同期比1.3%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億87百万円増加し、38億46百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は11億65百万円となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益11億26百万円、減価償却費4億72百万円、売上債権の増加3億22百万円、仕入債務の減少1億30百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は8億51百万円となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出8億43百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億41百万円となりました。主な内訳は、長期借入れによる収入15億52百万円、長期借入金の返済による支出10億81百万円、短期借入金の減少額4億47百万円、配当金の支払額1億56百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億75百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。