訂正有価証券報告書-第91期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2015/03/24 14:40
【資料】
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【項目】
122項目

対処すべき課題

今後のわが国経済は、政府の経済政策を背景に輸出環境の持ち直し、所得の増加により景気の回復基調が続くことが期待されるものの、海外景気の下振れ懸念、消費税増税前の駆け込み需要の反動が見込まれることなどが景気下押しリスクとなっており、先行きは不透明な状況となっております。
このような情勢のもと、当社グループは世界市場に向けた新技術・新製品の開発および販売体制の一層の強化を図り、変化する市場に対応してまいります。
機械装置部門においては、「5kWファイバーレーザー切断機」を主に拡販活動を行うとともに、サブマージアーク自動溶接機「ウエルスター」、新型溶接台車、各種溶接装置などの拡販活動を行います。また、部品の共通化によるコスト削減など、引き続き価格競争力の強化にも取り組みます。
高圧ガス部門においては、安定供給・保安確保のため、ガス製造工場の老朽化対策を進めるとともに、容器RFタグによる容器管理を展開し、不明容器、放置容器撲滅による保安確保と資産の有効活用を行います。また、医療分野においても、医療制度改革が進む中、利便性の高い製品開発、充実したサービスの提供を目指します。
溶接機材部門においては、個人向け一般市場への販売展開を目的としてハンディータイプの小型溶接機を始めとした溶接関連商品の展示会への出展やイベントを開催します。また、従来からの販売ルートに加え、新たな販売方法として、インターネット・カタログへの商品掲載やチラシ・小冊子の発刊などを行います。
その他の部門においては、ヘリウム液化機の受注活動の強化を行います。また、排ガス処理装置は、新製品の拡販を国内外に展開し、営業とサービスの体制を構築します。
当社グループは、企業の継続的な成長・発展と長期的な企業価値の向上を図るには、コーポレート・ガバナンスの強化、リスク管理の充実も重要な経営課題と認識しており、「内部統制システムの構築に関する基本方針」に基づき、法令遵守と企業倫理の徹底のため、グループ各社間との連携体制の強化に努め、内部統制システムを一層充実させてまいります。