有価証券報告書-第67期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 13:13
【資料】
PDFをみる
【項目】
110項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度の売上高は、751億25百万円(前期比107.3%)となりました。
ハウスウエア合成樹脂製品分野につきましては、国内においてフィッツプラスシリーズをはじめとする大型収納ケース等の新製品販売に注力しましたが、消費増税後の個人消費低迷が長引く中、売上高が前期比若干の減少を余儀なくされました。
この結果、ハウスウエア合成樹脂製品分野の売上高は159億46百万円(前期比99.1%)となりました。
工業品合成樹脂製品分野につきましては、海外において電機電子と車両を中心に受注が伸長し、売上高が増加しました。国別で見ても、中国、東南アジア3ヵ国ともに揃って売上高が増加しました。
この結果、工業品合成樹脂製品分野の売上高は583億32百万円(前期比110.2%)となりました。
また、その他の売上高は、異素材を用いた家庭日用品の新商品の売上が増加しましたが、マグネシウム合金事業からの撤退により8億47百万円(前期比84.9%)となりました。
② 営業利益
当連結会計年度の営業利益は、26億75百万円(前期比102.3%)となりました。売上総利益は、118億83百万円で売上総利益率が15.8%となり、前連結会計年度の16.0%から低下しました。これは、原材料価格が上昇したこと等によります。販売費及び一般管理費は92億7百万円で売上高比率は12.3%となり、前連結会計年度の12.3%と同じになりました。
この結果、営業利益の売上高比率は3.6%となり、前連結会計年度の3.7%から若干低下しました。
③ 営業外損益及び経常利益
当連結会計年度の営業外損益は、14億94百万円の利益となりました。これは、売上割引81百万円等の営業外費用がありましたが、円安進行による為替差益5億54百万円、投資有価証券売却益5億18百万円、受取利息1億88百万円、受取配当金1億76百万円等の営業外収益があったことによります。
この結果、当連結会計年度の経常利益は、41億69百万円(前期比98.6%)となりました。
④ 特別損益
当連結会計年度の特別損益は、7億55百万円の利益となりました。これは、川口工場跡地の売却益7億67百万円を含む固定資産売却益8億58百万円等の特別利益があったことによります。
⑤ 当期純利益
以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は49億24百万円となり、当期純利益は38億19百万円(前期比113.4%)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産の状況
流動資産合計は、前連結会計年度末に比べて10.1%、金額で48億94百万円増加し、533億99百万円となりました。これは、主として現金及び預金が26億27百万円、受取手形及び売掛金が13億32百万円、原材料及び貯蔵品が8億82百万円、それぞれ増加したこと等によります。
固定資産合計は、前連結会計年度末に比べて6.4%、金額で22億27百万円増加し、372億70百万円となりました。これは、主として建設仮勘定が14億67百万円減少し、建物及び構築物(純額)が18億33百万円、機械装置及び運搬具(純額)が15億47百万円、それぞれ増加したこと等によります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて8.5%、金額で71億21百万円増加し906億69百万円となりました。
② 負債の状況
流動負債合計は、前連結会計年度末に比べて14.6%、金額で18億27百万円増加し、143億円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金が14億96百万円増加したこと等によります。
固定負債合計は、前連結会計年度末に比べて30.6%、金額で2億74百万円増加し、11億71百万円となりました。これは、主として役員退職慰労引当金が4億46百万円減少しましたが、繰延税金負債が6億91百万円増加したこと等によります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて15.7%、金額で21億1百万円増加し、154億71百万円となりました。
③ 純資産の状況
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて7.2%、金額で50億20百万円増加し、751億98百万円となりました。これは、主として控除項目である自己株式が17億54百万円増加しましたが、当期純利益等により利益剰余金が18億55百万円、円安の進行により為替換算調整勘定が39億70百万円、株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が6億46百万円、それぞれ増加したこと等によります。
④ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。