訂正四半期報告書-第70期第1四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2020/03/16 15:50
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27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(自 平成29年4月1日 至 平成29年6月30日)における世界経済は、米国においては政権運営に不確実性があるものの、企業収益の改善等を背景に堅調に推移しました。欧州では製造業での改善が進み緩やかな景気回復が持続しました。中国ではインフラ投資の拡大や輸出の持ち直しが見られ、個人消費も回復の兆しがありました。
また、わが国経済は、企業の生産活動や輸出の持ち直しが継続するなか、雇用環境の改善が進みましたが、消費者の節約志向は根強く、個人消費は力強さに欠けた状況が続いております。
このような状況の中、工業品合成樹脂製品分野は、中国から東南アジアへ取引先の生産がシフトするなか、東南アジアでの旺盛な需要を確実に取り込むことにより売上が増加しました。ハウスウエア合成樹脂製品分野は、中国では堅調に推移しましたが、国内では伸び悩みました。なお、前年同期比では円高の影響を受け、海外子会社の円換算額が縮小しました。
この結果、売上高は188億68百万円(前年同期比98.8%)となり、営業利益は8億11百万円(前年同期比68.9%)、経常利益は投資有価証券売却益の計上等により12億8百万円(前年同期比99.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億11百万円(前年同期比91.9%)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(日本)
ハウスウエア合成樹脂製品分野は、好調を維持する「プロフィックス カバコ」のアイテム拡大や「華麗なハンガーシリーズ」をはじめとする新商品の市場投入等により拡販に注力しましたが、力強さに欠ける個人消費の影響等を受けるとともに、原材料価格上昇の影響も受け足踏みを余儀なくされました。工業品合成樹脂製品分野は、取引先の生産海外シフトに起因し、電機電子等の受注が減少しました。
この結果、当セグメントの売上高は、57億82百万円(前年同期比96.4%)となり、セグメント利益(営業利益)は3億92百万円(前年同期比53.0%)となりました。
(中国)
ハウスウエア合成樹脂製品分野は、従来から販売をしている上海天馬精塑有限公司に加え、天馬精密工業(中山)有限公司においても販売を開始し好調に推移しましたが、工業品合成樹脂製品分野において、取引先の生産が東南アジアへシフトするなか、天馬精密注塑(深セン)有限公司を中心に売上減少を余儀なくされました。
この結果、当セグメントの売上高は、56億88百万円(前年同期比85.2%)となり、セグメント利益(営業利益)は3億13百万円(前年同期比89.0%)となりました。
(東南アジア)
工業品合成樹脂製品分野において、ベトナムでの受注が好調に推移し、TENMA VIETNAM CO., LTD.を中心に売上が伸長しました。
この結果、当セグメントの売上高は、73億98百万円(前年同期比115.2%)となり、セグメント利益(営業利益)は4億24百万円(前年同期比128.7%)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて6億72百万円減少し、895億76百万円となりました。これは、現金及び預金が9億79百万円増加しましたが、受取手形及び売掛金が7億20百万円、機械装置及び運搬具(純額)が3億94百万円、建物及び構築物(純額)が3億17百万円、それぞれ減少したこと等によります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて3億53百万円減少し、151億64百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が2億80百万円減少したこと等によります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3億19百万円減少し、744億12百万円となりました。これは、利益剰余金が4億29百万円、その他有価証券評価差額金が1億95百万円増加しましたが、為替換算調整勘定が9億41百万円減少したこと等によります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結会計期間の研究開発費の総額は、1億5百万円であります。