有価証券報告書-第79期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/23 14:21
【資料】
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【項目】
113項目

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、当社追浜研究所、千葉研究所の2つの研究開発機関で行っております。
当連結会計年度は、17%に相当する要員を研究開発に充て、界面活性剤、樹脂、化成品及びスペシャリティーケミカルを含む機能性化学薬品の研究開発を推進しております。
これに要した研究開発費の総額は13億98百万円(売上高比3.6%)であります。
なお、研究開発費は、セグメント別に関連づけられないものもあるため、セグメント別の研究開発費の金額は記載しておりません。
主な研究開発
(1)界面活性剤
① トイレタリー用界面活性剤
・前期に研究開発したヘアケア用基剤及び洗浄剤用基剤の新製品は、引き続き販売に結び付いております。
・新たに研究完成した化粧品用基剤の新製品が採用に結び付きました。今後の需要拡大と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
② 土木建築用薬剤
・前期に研究開発したコンクリート混和剤の新製品は、引き続き販売に結び付いております。
・新たに研究完成したコンクリート混和剤原料の新製品が販売に結び付きました。今後の需要拡大と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
③ 紙パルプ用界面活性剤
・前期に研究開発した製紙用薬剤の新製品は引き続き販売に結び付いております。
・顧客の新しい要求に合わせて研究完成した紙パルプ製造用消泡剤、脱墨剤、製紙薬剤の新製品がそれぞれ採用に結び付きました。今後の需要拡大と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
④ 繊維助剤
・国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発と、海外向け染色助剤及びガラス繊維用助剤等の需要確保に取り組んでまいります。
⑤ プラスチック用界面活性剤
・顧客の新しい要求に合わせた高分子帯電防止剤等の新製品の研究開発と、国内外向け帯電防止剤の需要確保に取り組んでまいります。
⑥ 農薬助剤
・前期に研究開発した水和剤用の新製品は引き続き販売に結び付いております。
・新たに研究開発した海外向け殺菌剤用助剤が販売に結び付きました。今後の需要確保と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
(2)樹脂
① 合成樹脂
・前期に引き続き顧客の要求に合わせた住宅用ウレタンの新製品と環境対応型発泡剤用ウレタンの新製品等の研究開発に取り組んでまいります。
② 樹脂エマルション
・顧客の新しい要求に合わせた金属表面処理剤等の新製品の開発と、新たな用途の新製品の研究開発に取り組んでまいります。
(3)化成品
① 石油添加剤
・新たに研究完成した油性分散剤と腐食防止剤が販売に結び付きました。今後の需要確保と国内外の顧客の要求に合わせた原油薬剤、石油添加剤等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。
② 金属加工油剤
・顧客の新しい要求に合わせて研究完成した水溶性切削油の新製品が、販売に結び付きました。今後の需要拡大と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
(4)スペシャリティーケミカル
① 溶剤
・前期に確立した新規生産技術による高機能ブレーキ用基剤は引き続き販売に結び付いております。今後の需要拡大と顧客の要求に合わせた高機能溶剤等の新製品の研究開発と、更なる新規生産技術の確立に取り組んでまいります。
② 電子・情報産業用の微細加工用樹脂及びアクリレート
・前期に研究開発した微細加工用の樹脂は、引き続き販売に結び付いております。
・顧客の新しい要求に合わせて研究完成した微細加工用樹脂の新製品が販売に結び付きました。今後の需要拡大と顧客の要求に合わせた新規微細加工用樹脂の新製品並びに次世代向け樹脂の研究開発に取り組んでまいります。
・電子・情報産業用の新領域樹脂は、顧客の要求に合わせて改良した生産技術を確立して、引き続き販売に結び付いております。
・電子情報関連材料向けを中心とするアクリレートは更なる合理化技術を確立して、引き続き販売に結び付いております。今後の需要拡大に合わせて合理化研究の継続と、顧客の新しい要求に合わせた新製品開発に取り組んでまいります。