有価証券報告書-第121期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/03/28 10:32
【資料】
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【項目】
117項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在における判断に基づくものです。
(1)経営の基本方針
当社グループは「経営理念」「経営ビジョン」「行動指針」の3つの要素から構成される「The DIC WAY」を経営の基本的な考え方としています。
「経営理念」は当社グループが追い求める究極的な「ありたい姿」を、「経営ビジョン」は「経営理念」を実現するために当社グループが進むべき事業の大きな方向性を、「行動指針」は「経営理念」を実現するにあたり当社グループ社員が、常に心に刻み、具体的な行動の道標にすべき行動原則をそれぞれ表しています。
The DIC WAY
[経営理念]
絶えざるイノベーションにより豊かな価値を創造し、顧客と社会の持続可能な発展に貢献する
[経営ビジョン]
化学で彩りと快適を提案する - Color & Comfort by Chemistry -
[行動指針]
進取、誠実、勤勉、協働、共生

(2)当社グループの経営環境及び対処すべき課題
当連結会計年度の当社グループを取り巻く事業環境については、世界の景気は一部に弱さがみられるものの、全体としては緩やかに回復しました。北米及び欧州においては、景気回復が緩やかに継続しました。アジアにおいては、中国では景気が緩やかに減速している一方で東南アジアやインドでは景気は緩やかに回復しました。国内においては、景気は緩やかに回復しました。
このような事業環境の中で、当社グループは、2021年度を最終年度とする新中期経営計画「DIC111」を策定しました。当社が目指す事業領域を、成長性、収益性、資本効率等の「経済的価値」と、社会要請を踏まえた「社会的価値」、これら2つの価値が両立する事業領域とし、以下の基本戦略を実行していきます。
1.成長実現にむけたポートフォリオ転換
・Value Transformation
セグメントごとに進むべき事業領域を特定し、質的転換を進めます。
・New Pillar Creation
社会課題、社会変革と当社グループのコンピタンスとの交点を重点領域と定め、次世代事業創出を加速します。
2.グローバル経営、ESG経営を下支えする経営基盤の高度化
3.戦略投資を実行しつつ、財務体質と株主還元とのベストバランスを追求するキャッシュフローマネジメント
(3)目標とする経営指標
新中期経営計画「DIC111」における目標とする経営指標は次のとおりです。
(単位:百万円)
2019年度計画2020年度計画2021年度計画
売上高850,000900,000950,000
営業利益52,00060,00070,000
売上高営業利益率6.1%6.7%7.4%
親会社株主に帰属する当期純利益35,00037,00045,000
EBITDA (注)87,00091,000102,000
売上高EBITDA率10.2%10.1%10.7%
ROE10~12%

(注)EBITDA=親会社株主に帰属する当期純利益+法人税等合計+支払利息-受取利息+減価償却費+のれん償却額