有価証券報告書-第147期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/26 16:01
【資料】
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【項目】
139項目
19 売却目的で保有する資産または処分グループ
当社グループは、連結財政状態計算書において特定の資産を売却目的保有に分類しております。非流動資産および処分グループの帳簿価額が主に売却により回収される見込みであり、売却の可能性が非常に高いと考えられる場合に、売却目的で保有する資産に振り替えております。売却目的で保有する非流動資産および処分グループは、帳簿価額と売却コスト控除後の公正価値のいずれか低い金額で計上しております。
売却目的保有に分類された処分グループを、帳簿価額と、売却コスト控除後の公正価値のいずれか低い金額で計上する際に測定される利得または損失は、その他の営業収益または営業費用に計上しております。
売却目的で保有する処分グループ
(単位:百万円)
前年度当年度
(2023年3月31日)(2024年3月31日)
有形固定資産9,8473,162
のれん3,3473,745
無形資産40262
棚卸資産1,2001,242
売上債権及びその他の債権-767
繰延税金資産45347
その他の資産39513
資産合計15,2359,337
仕入債務及びその他の債務-660
繰延税金負債-307
その他の負債144442
負債合計1441,410

2023年3月31日現在の売却目的で保有する処分グループは以下のとおりであり、公正価値のヒエラルキーレベルはレベル3であります。
・日本の湘南ヘルスイノベーションパーク運営事業をiPi設立準備会社(現・アイパークインスティチュート株式会社)に承継させることを経営者が決定し、契約を締結したことに伴い、関連する無形資産等の資産および負債を売却目的で保有する処分グループに振替えております。当該運営事業の承継は2023年4月に完了しております。なお、当該運営事業の継承が2023年3月期における連結損益計算書に与える重要な影響はありません。
・オーストリアにおいてTACHOSILの製造事業の売却契約を締結したことに伴い、関連するのれん、有形固定資産等の資産を売却目的で保有する処分グループに振替えております。
・日本の研修所の売却契約を締結したことに伴い、関連する有形固定資産等の資産を売却目的で保有する処分グループに振替えております。
加えて、2023年3月期において、当社グループは、ノルウェーの製造拠点の売却契約を締結し、譲渡を完了しております。当該売却収入は、2023年3月期に連結キャッシュ・フロー計算書に計上された事業売却による収入(処分した現金及び現金同等物控除後)7,958百万円の大部分を構成しております。
2024年3月31日現在の売却目的で保有する処分グループは以下のとおりであり、公正価値のヒエラルキーレベルはレベル3であります。
・2023年3月期にオーストリアにおいてTACHOSILの製造事業の売却契約を締結したことに伴い、売却目的で保有する処分グループに振替えた、のれん、有形固定資産等の資産を計上しております。なお、当該製造事業は2024年5月に売却しております。
・完全子会社である日本製薬株式会社の全株式の売却契約を締結したことに伴い、関連する有形固定資産等の資産および負債を売却目的で保有する処分グループに振替えております。
また、2024年3月期において、当社グループは、INSTANYLおよびMATRIFENの売却契約を締結し、2024年1月に譲渡を完了しております。当該売却収入は、2024年3月期に連結キャッシュ・フロー計算書に計上された事業売却による収入(処分した現金及び現金同等物控除後)19,959百万円の大部分を構成しております。
なお、処分グループを売却目的保有に分類したことにより、2023年3月期および2024年3月期において、それぞれ4,693百万円および1,685百万円の減損損失をその他の営業費用に計上しております(注記5)。