有価証券報告書-第149期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/25 14:27
【資料】
PDFをみる
【項目】
132項目

有報資料

当社グループ(当社及び連結子会社)は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」ことを基本方針としております。そのためには、益々よい薬を創り、かつ製造するとともに、多くの方々に知らせ使って頂くことが必要であります。このことを成し遂げるために、シオノギのあらゆる人々が日々技術を向上させることが、顧客、株主、取引先、社会、従業員などシオノギに関係するすべてのステークホルダーの利益の拡大に貢献できるものと考えております。
当社グループは、2010年度を起点とする5ヵ年の第3次中期経営計画に全力で取り組む中で、世界経済の悪化や大幅な為替変動など外部環境の急速な変化に対応するため、ViiV社との抗HIV薬に関する契約枠組みの変更やアストラゼネカ社との「クレストール」のロイヤリティー受け取りに関する契約内容の変更など、様々な施策を講じることで2016年に迫っていたクレストールクリフを乗り越え、持続的な成長を遂げるための基盤を整備してまいりました。それに伴い、今後取り組むべき経営課題にも変化が生じておりますことから、この度、第3次中期経営計画の終了を1年前倒し、2020年度に向けた成長ビジョンを明確に定めた新中期経営計画『Shionogi Growth Strategy 2020(SGS2020)』を策定し、本年4月より新たなスタートを切りました。
喫緊の経営課題としまして、昨年12月のアストラゼネカ社との契約変更により、当初の2016年度から2014年度に前倒ししたクレストールクリフを早期に克服し、真の成長ステージに移行することを最重要事項に掲げております。また、急速な事業環境の変化に即応しつつ、持続的な成長に結び付けていくためには、経営計画の管理もより厳格に行う必要があると考えております。そのため、『SGS2020』の遂行にあたっては、毎年、成果と課題を確認しながら向こう3年間でやり遂げるべき事項を明確にする、3年ローリング方式で管理してまいります。
当社グループは、2020年度の経営目標達成に向けて、経営課題への取り組みを加速し、世界で戦える創薬型製薬企業として成長できるよう、全社一丸となって取り組んでまいります。
『SGS2020』の基本戦略は以下のとおりです。
(1) 売上高の成長
選択と集中による効率化を通して、FIC(First in Class)*1、LIC(Last in Class)*2医薬品を創出し将来の成長につなげます。
今後重要と考える外部環境変化といたしましては、グローバル規模で進む超高齢社会、先進諸国における医療保険財政状況の悪化、そして新興国の成長とリスクが挙げられます。一方で当社グループの課題は、「オスペミフェン」及び「ドルテグラビル」が販売初期段階にあることに加え、S-297995などのグローバル開発品が2017年度以降に承認・発売される見通しであることから、成長ドライバー育成力の向上、グローバルでの新薬販売力の強化、そしてロイヤリティーに依存しない収益力の確保であると認識しております。これらの課題認識に基づき、クレストールクリフの克服から新薬による成長軌道に転じる期間におきましては、コストの厳格管理も含めた「選択と集中」を推進してまいります。販売エリアにつきましては、日本と米国を今後3年間の当社グループの成長を牽引する市場と定め、マザーマーケットである国内事業の強化と新薬ビジネスに移行した米国事業の本格的な成長に注力いたします。また、販売、開発、研究における疾患領域として、それぞれ、現在、近未来、未来に当社グループが取り組むべき医療ニーズを選択し、経営資源を集中させてまいります。
近未来の医療ニーズに対する研究開発の具体的な領域としては、当社グループの強みである感染症領域(抗ウイルス薬と重症感染症治療薬の充実、新興感染症への貢献)及び疼痛・神経領域(オピオイド系鎮痛薬とその関連製品、慢性疼痛治療薬等)を選択し、既存製品のポテンシャルの最大化と製品ラインナップの強化を図るべく、革新的な新薬の創出に取り組んでまいります。未来の医療ニーズに対しては、特に超高齢社会を見据えて、肥満・老年代謝性疾患領域と腫瘍・免疫疾患領域の研究に重点的に取り組むことで、2020年以降の継続的な成長につなげてまいります。
また、医療ニーズを確実に満たすためには、自社研究のみにこだわらず、外部の研究資産や創薬技術の導入も視野に入れ、積極的かつ柔軟にパイプラインを強化すべきと考えております。その一環として、有望な創薬シーズ(種)や技術の探索・導入を強化する機能の一元化を目的としてGIO(Global Innovation Office)を新設いたしました。これにより、選択と集中を進めながらも将来性のあるシーズ探索の幅を広げてまいります。
これらの活動により、当社グループは、世界で通用するFIC、LIC医薬品を創出し、中長期的な成長を実現してまいります。
*1 First in Class(FIC) : 特に新規性・有効性が高く、従来の治療体系を大幅に変え得る独創的医薬品
*2 Last in Class(LIC) : 同様のメカニズムで明確な優位性をもち、他の新薬の追随を許さない医薬品
(2) 利益の成長
継続的な事業運営強化の基本的な考え方は、成長ステージに応じた適切なリソース(人的資源・経費)の配分であり、当面は現状のリソースの規模を維持しつつ、従業員1人当たりの生産性を向上させ、その後、成長ポテンシャルに合わせてリソースの拡大を図ってまいります。
成長を加速させるためには、本社機能の強化が必須と考えております。特に戦略立案・推進機能の強化を重点的に行い、経営トップが迅速かつ的確に意思決定できるような支援体制を整えます。加えて、当社グループの成長を牽引する鍵となる人材の育成も一層強化してまいります。外部環境が刻々と変化する状況においては、変革への推進力や社会課題を意識した事業経営能力を強化することが極めて重要であることから、現在も、経営層自らが次世代リーダーの育成を考え、直接指導を行っております。次世代のリーダーとなる人材は会社の最も重要な資産であるという認識のもと、引き続き世代別のリーダーとなる人材の育成に全社を挙げて取り組んでまいります。
また、継続的な事業運営の強化によって利益を最大化し、2014年度以降も株主の皆さまに成長を共に実感いただける配当政策を行うことで、皆さまへの利益還元を図ってまいります。
SGS2020における経営目標(連結)
2013年度実績2020年度目標
売上高2,897億円5,000億円
研究開発費519億円1,000億円
経常利益639億円1,250億円
ROE(株主資本利益率)9.4%15%

当社グループは、企業理念である基本方針「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」ことをグローバルに実現するために、創薬型製薬企業として成長し、世界中の患者さまやそのご家族、医療関係者の方々などあらゆるステークホルダーの皆さまに信頼されるグローバル製薬企業として、日本経済の成長・発展にも貢献してまいります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。