四半期報告書-第70期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/13 9:47
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善など景気回復基調で推移しているものの、中国をはじめとする新興国経済の不透明感の高まり、地政学的リスクの高まりなどによる世界経済の減速懸念があり、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の中で当社グループは、営業活動やコスト削減活動に全力をあげるとともに、先端の半導体用感光性材料、フラットパネルディスプレイ周辺材料、機能性材料、医薬中間体の新製品開発、廃棄物処理、リサイクルの特殊技術開発などに積極的に取り組みました。
その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は46億72百万円(前年同四半期比6.9%増)、経常利益は2億67百万円(前年同四半期比92.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億28百万円(前年同四半期比65.2%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
化成品事業
当事業の売上高は、前年同四半期比8.9%増の39億78百万円となりました。
①感光性材料及び印刷材料
半導体用感光性材料は、需要低迷により販売数量、売上高ともに減少いたしましたが、ディスプレイ周辺材料は新製品の立ち上がりにより、販売数量、売上高ともに増加いたしました。
この結果、感光性材料及び印刷材料の売上高は、前年同四半期比0.5%増の29億54百万円となりました。
②写真材料及び記録材料
記録材料は、需要低迷により販売数量、売上高ともに減少いたしましたが、写真材料、イメージング材料は販売数量、売上高ともに増加いたしました。
この結果、写真材料及び記録材料の売上高は、前年同四半期比14.7%増の3億93百万円となりました。
③医薬中間体
医薬中間体は、既存製品の販売数量、売上高がともに増加し、開発品の売上高も増加いたしました。
この結果、医薬中間体の売上高は、前年同四半期比76.6%増の5億83百万円となりました。
④その他化成品
新製品の立ち上がりにより、販売数量、売上高ともに増加いたしました。
この結果、その他化成品の売上高は、前年同四半期比17.3%増の45百万円となりました。
環境関連事業
当事業の売上高は、前年同四半期比3.1%減の6億94百万円となりました。
分野別では、産業廃棄物処理分野につきましては、受託量は増加いたしましたが、売上高は、減少いたしました。化学品リサイクル分野につきましては、非電子部品関連のリサイクルが低調に推移したため、受託量、売上高ともに減少いたしました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は18億47百万円となり、前年同四半期末比1億31百万円増加いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果増加した資金は、3億96百万円(前年同四半期連結累計期間は9億21百万円の増加)となりました。これは主に仕入債務の減少1億94百万円、売上債権の減少3億81百万円、減価償却費1億69百万円、税金等調整前四半期純利益2億67百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果減少した資金は、1億7百万円(前年同四半期連結累計期間は83百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得1億7百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果増加した資金は、2億46百万円(前年同四半期連結累計期間は2億24百万円の増加)となりました。これは主に短期借入金の増加3億50百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において新たに発生した事業上および財務上の対処すべき課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億5百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。