有価証券報告書-第79期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 13:18
【資料】
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【項目】
115項目
(退職給付関係)
1 採用している退職給付制度の概要
当社は、積立型、非積立型の確定給付制度及び確定拠出制度並びに複数事業主制度の厚生年金基金制度を組み合わせた退職給付制度を設けております。
確定給付企業年金制度(積立型制度)では、規約型企業年金であるキャッシュバランスプランを採用しております。当該制度では、加入者ごとに積立額及び年金額の原資に相当する仮想個人勘定残高を設けております。仮想個人勘定残高には、市場金利の動向に基づく利息額と、勤続年数及び職能等級毎に定められたポイントにポイント単価を乗じた額を累積しております。
退職一時金制度(非積立型制度)では、退職給付として、給与と勤務期間に基づいた一時金を支給しております。
連結子会社は、確定給付企業年金制度及び確定拠出企業年金制度並びに複数事業主制度の厚生年金基金制度を設けております。連結子会社の確定給付企業年金制度につきましては、簡便法により退職給付に係る負債及び退職給付費用を計算しております。
また、当社及び連結子会社は、従業員の退職等に際して、割増退職金を支払う場合があります。
なお、当社及び連結子会社が加入している厚生年金基金は複数事業主制度であり、自社の拠出に対応する年金資産の額を合理的に計算することができないため、年金基金への要拠出額を退職給付費用として処理しております。
2 確定給付制度
(1)退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表
前連結会計年度
(自 平成25年4月1日
至 平成26年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
期首における退職給付債務15,181百万円15,446百万円
会計方針の変更による累積的影響額―百万円△1,269百万円
会計方針の変更を反映した期首残高15,181百万円14,176百万円
勤務費用703百万円781百万円
利息費用224百万円209百万円
数理計算上の差異の当期発生額△72百万円△181百万円
退職給付の支払額△608百万円△617百万円
その他17百万円1百万円
期末における退職給付債務15,446百万円14,369百万円

(2)年金資産の期首残高と期末残高の調整表
前連結会計年度
(自 平成25年4月1日
至 平成26年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
期首における年金資産11,524百万円13,104百万円
期待運用収益397百万円452百万円
数理計算上の差異の当期発生額663百万円1,388百万円
事業主からの拠出額1,056百万円1,070百万円
退職給付の支払額△549百万円△592百万円
その他11百万円3百万円
期末における年金資産13,104百万円15,428百万円


(3)退職給付債務及び年金資産と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び資産の調整表
前連結会計年度
(平成26年3月31日)
当連結会計年度
(平成27年3月31日)
積立型制度の退職給付債務15,414百万円14,339百万円
年金資産△13,104百万円△15,428百万円
2,309百万円△1,088百万円
非積立型制度の退職給付債務32百万円29百万円
連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額2,341百万円△1,059百万円
退職給付に係る負債2,341百万円64百万円
退職給付に係る資産―百万円△1,123百万円
連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額2,341百万円△1,059百万円

(4)退職給付費用及びその内訳項目の金額
前連結会計年度
(自 平成25年4月1日
至 平成26年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
勤務費用703百万円781百万円
利息費用224百万円209百万円
期待運用収益△397百万円△452百万円
数理計算上の差異の当期の費用処理額269百万円155百万円
過去勤務費用の当期の費用処理額△96百万円△96百万円
その他18百万円14百万円
確定給付制度に係る退職給付費用721百万円611百万円

(5)退職給付に係る調整額
退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度
(自 平成25年4月1日
至 平成26年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
過去勤務費用―百万円△96百万円
数理計算上の差異―百万円1,725百万円
合計―百万円1,628百万円

(6)退職給付に係る調整累計額
退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度
(平成26年3月31日)
当連結会計年度
(平成27年3月31日)
未認識過去勤務費用△81百万円15百万円
未認識数理計算上の差異774百万円△951百万円
合計692百万円△936百万円


(7)年金資産に関する事項
①年金資産の主な内訳
年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりであります。
前連結会計年度
(平成26年3月31日)
当連結会計年度
(平成27年3月31日)
債券27%26%
株式40%43%
一般勘定31%29%
その他2%2%
合計100%100%

②長期期待運用収益率の設定方法に関する記載
年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮しております。
(8)数理計算上の計算基礎に関する事項
期末における主要な数理計算上の計算基礎
前連結会計年度
(自 平成25年4月1日
至 平成26年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
割引率1.5%1.5%
長期期待運用収益率3.5%3.5%

(9)簡便法を適用した制度に関する事項
簡便法を適用した制度につきましては、重要性が乏しいため、原則法の注記に含めて記載しております。
3 確定拠出制度
確定拠出制度(確定拠出制度と同様に会計処理する、複数事業主制度の厚生年金基金制度を含む。)への要拠出額は、前連結会計年度1,029百万円、当連結会計年度1,044百万円であります。
要拠出額を退職給付費用として処理している複数事業主制度に関する事項は以下のとおりであります。
(1)制度全体の積立状況に関する事項
前連結会計年度
(平成26年3月31日)
当連結会計年度
(平成27年3月31日)
年金資産の額465,229百万円512,488百万円
年金財政計算上の数理債務の額と最低責任準備金の額との合計額497,125百万円522,289百万円
差引額△31,895百万円△9,801百万円

(注) 1 上記については、入手可能な直近時点(前連結会計年度は平成25年3月31日現在、当連結会計年度は平成26年3月31日現在)の情報に基づき作成しています。
2 前連結会計年度においては「年金財政計算上の給付債務の額」と掲記していた項目であります。
(2)制度全体に占める当社の掛金拠出割合
前連結会計年度 3.78%(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)
当連結会計年度 3.76%(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
(3)補足説明
上記(1)の差引額の主な要因は、未償却過去勤務債務残高(前連結会計年度△49,513百万円、当連結会計年度△45,242百万円)と剰余金(前連結会計年度17,618百万円、当連結会計年度35,440百万円)の合計額であります。
また、未償却過去勤務債務残高の内訳は特別掛金収入現価であり、償却方法は元利均等方式、事業主負担掛金率15.5‰、償却残余期間は平成26年3月31日現在で8年0ヵ月であります。
なお、上記(2)の割合は当社の実際の負担割合とは一致いたしません。