有価証券報告書-第98期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 14:23
【資料】
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【項目】
135項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり採用した会計方針及びその適用方法並びに見積りの評価については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているため省略しております。
(2)連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は137,211百万円(前連結会計年度比6.9%増)、営業利益は18,260百万円(同1.9%増)、経常利益は17,949百万円(同4.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は13,466百万円(同8.2%増)となりました。
セグメント別での売上高、セグメント利益(経常利益)、営業利益は次のとおりです。
国内家庭用品製造販売事業の売上高は112,032百万円(同5.2%増)、海外家庭用品製造販売事業では20,872百万円(同20.3%増)、通信販売事業では8,538百万円(同4.9%減)、その他事業では7,335百万円(同6.6%増)となりました。
国内家庭用品製造販売事業のセグメント利益(経常利益)は16,599百万円(同3.0%増)、海外家庭用品製造販売事業で675百万円(同24.6%増)、通信販売事業では39百万円(同91.9%減)、その他事業では908百万円(同49.5%減)となりました。
国内家庭用品製造販売事業の営業利益は17,019百万円(同4.3%増)、海外家庭用品製造販売事業では756百万円(同40.9%増)、通信販売事業で35百万円(同92.7%減)、その他事業では497百万円(同18.3%増)となりました。
(3)経営戦略の現状と見通し
当社グループが中長期的に成長するために、海外事業、スキンケア事業を成長事業と位置づけ、積極的な投資を行っていきます。
海外事業については、米国・中国・東南アジアを中心に積極的に投資を行い、世界中のお客様の“あったらいいな”を実現してまいります。スキンケア事業については、スキンケア市場には満たされていないニーズが多々あり、そこで当社グループらしい“あったらいいな”の新製品を展開していく考えであります。
また資本コスト重視のもと、リターンの低い分野については適時見直しを行い、大きなリターンが見込める成長分野にはM&Aや業務提携など積極的な投資を行ってまいります。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動の結果獲得した資金は14,329百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益18,755百万円、減価償却費2,587百万円、退職給付に係る負債の減少額1,808百万円、売上債権の増加額282百万円、たな卸資産の増加額1,534百万円、仕入債務の増加額164百万円、未払金の増加額1,882百万円、利息及び配当金の受取額705百万円、法人税等の支払額6,416百万円によるものであります。
投資活動の結果使用した資金は10,932百万円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出83,000百万円、定期預金の払戻による収入73,000百万円、有形固定資産の取得による支出3,381百万円、関係会社株式の売却による収入2,961百万円によるものであります。
財務活動の結果使用した資金は10,199百万円となりました。これは主に、自己株式の取得による支出8,109百万円、自己株式の処分による収入1,624百万円、配当金の支払額3,837百万円によるものであります。
以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べ6,971百万円減少し、25,428百万円となりました。
(5)経営者の問題意識と今後の方針について
当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客様の潜在的ニーズを掘り起こし、今までにない付加価値のある新製品を提供することで、お客様の生活を豊かにしていくことが使命と考えています。そのため、全従業員が新製品のアイデア創造に力を注ぎ、お客様ニーズを満たす“あったらいいな”の新製品開発に取り組んでまいります。
これを成長の原動力として企業価値を高め、すべてのステークホルダーの満足度を向上させていきます。