有価証券報告書-第71期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 9:01
【資料】
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【項目】
111項目

研究開発活動

当連結会計年度における研究開発活動は、従来に引き続き、アスファルト応用加工製品事業および道路工事・床版防水工事等の道路舗装事業に取り組んでいます。研究開発では「創造性と独自性に富んだ製品・工法の開発」を基本とし、特に社会的要請の強い、「長寿命化・高性能化」、「環境負荷低減」、「コスト縮減と道路資産の効率的保全」、「安全・安心」をキーワードに製品・工法の開発を進めております。
当連結会計年度において当社グループが支出した研究開発費の総額は479百万円であります。
各事業分野の研究開発活動は次のとおりであります。
(1) アスファルト応用加工製品事業
アスファルト応用加工製品事業では、環境、高性能および安全・安心等を念頭に製品開発を行っております。昨今では「CO2発生量の削減・地球温暖化対策」として様々なグレードの中温化改質アスファルトを、「高性能」としては冬季でも短時間で分解するアスファルト乳剤を開発しました。「安全・安心」では、耐久性を高めた穴埋め材料や段差修正材を上市し、様々な現場で使用して頂いております。
「環境対策・交通安全対策」としては、需要の高いポーラスアスファルト舗装(低騒音・排水性舗装)においてより性能を高めた高品質な改質アスファルトの開発、「予防的保全」の観点からは、舗装の劣化予防や延命化に応える維持修繕材料や橋面舗装用の改質アスファルト・目地材料の開発など、製品と施工技術の両面を含めて取り組んでいます。
また「景観」や「歩行者・自転車利用者」に配慮した舗装材料の開発も進めております。
研究開発費の金額は、384百万円であります。
(2) 道路舗装事業
道路舗装事業では、限られた予算の中でいかに効率よく、経済的に道路を保全していくかが重要なテーマとなっています。特に、道路を資産として捉えた管理手法が求められる中、ライフサイクルコストの縮減に寄与する、改質アスファルト乳剤を用いた新たな舗装延命化工法、環境負荷低減を目指した常温舗装工法やリサイクル工法、「橋梁の長寿命化」に寄与する高耐久型の床版防水工法など、小規模から大規模補修にわたる様々な工法を整備し、幅広く顧客のニーズに応えられるよう研究開発を行っております。
また、当社グループは、「調査・診断、設計、施工および管理」の道路に関する行為を一連の流れとして捉え、特に舗装の路面および構造の調査・診断においてはシステム化と運用効果の最大化に取り組んでおります。
研究開発費の金額は、94百万円であります。