有価証券報告書-第58期(平成27年3月1日-平成28年2月29日)

【提出】
2016/05/27 16:18
【資料】
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【項目】
115項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて434百万円増加し、24,845百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が1,404百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が573百万円、退職給付に係る資産が201百万円それぞれ減少したことによります。
負債は、前連結会計年度末に比べて421百万円減少し、10,594百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が484百万円減少したことによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて855百万円増加し、14,251百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が1,332百万円増加した一方で、為替換算調整勘定が274百万円、退職給付に係る調整累計額が236百万円それぞれ減少したことによります。
(2)キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて178百万円減少し2,043百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは2,008百万円の収入(前年同期は2,263百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益、および売上債権の減少等によるキャッシュ・イン・フローが、仕入債務の減少額や法人税等の支払額等によるキャッシュ・アウト・フローを上回ったことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは2,195百万円の支出(前年同期は2,178百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは5百万円の支出(前年同期は646百万円の収入)となりました。これは、長期借入金の返済による支出や配当金の支払額等によるキャッシュ・アウト・フローが、長期借入による収入等によるキャッシュ・イン・フローを上回ったことによるものです。
(3)経営成績の分析
売上高は前連結会計年度に比べ554百万円減少し、26,266百万円(前期比2.1%減)となりました。これは、ホットメルト接着剤が堅調に推移したものの、流動パラフィン、自動車用不凍液等の減少を補えず、売上高の減少につながりました。
営業利益は前連結会計年度に比べ126百万円減少し、2,125百万円(前期比5.6%減)となりました。売上高の減少および販売管理費の増加によるものです。
経常利益は前連結会計年度に比べ387百万円減少し、2,378百万円(前期比14.0%減)となりました。営業利益の減少に加え為替差損益が悪化したことによります。
以上の結果、当期純利益は前連結会計年度に比べ113百万円減少し、1,526百万円(前期比6.9%減)となりました。
(4)経営指標の分析
決算年月平成24年2月平成25年2月平成26年2月平成27年2月平成28年2月
連結経営指標の分析
総資本経常利益率 (%)9.37.611.412.59.7
売上高営業利益率 (%)6.44.57.78.48.1
売上高経常利益率 (%)7.05.88.510.39.1
総資本回転期間 (年)0.750.770.740.820.94
棚卸資産回転期間(ヵ月)1.51.61.51.61.8
仕入債務回転期間(ヵ月)3.13.12.93.03.3
借入金依存度 (%)10.511.911.413.415.1
自己資本比率 (%)47.149.451.749.151.3

(注)総資本経常利益率=経常利益/総資本*×100
売上高営業利益率=営業利益/売上高×100
売上高経常利益率=経常利益/売上高×100
総資本回転期間=総資本*/売上高
棚卸資産回転期間=棚卸資産*/1月当たり売上高
仕入債務回転期間=(支払手形*+買掛金*)/1月当たり売上原価
借入金依存度=(長・短期借入金+社債)/総資本×100
自己資本比率=自己資本/総資本×100
*は期首・期末の平均値
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
「4.事業等のリスク」に記載のとおりです。
(6)経営戦略の現状と見通し
当社グループは、経営理念である「ユーザーのための研究開発」をモットーに、境界領域(モノとモノとの接点における摩擦や磨耗など)におけるニーズに応え、「水と油と高分子のスペシャリストとして社会の発展に貢献」し、「小さくとも世界にきらりと光を放つ」企業を目指し、次の4項目を中期経営方針に掲げております。
1. MORESCOらしい"ものづくり"と"サービス"の提供によりグローバルトップを目指す
2. 生産拠点のグローバルネットワークを充実し、品質の向上とコスト競争力を強化する
3. 人間ネットワークの拡大により、新たなビジネスを創出する
4. コーポレートガバナンスを充実し、地域社会の信頼を高める
①海外戦略
当社グループは、自動車分野で国内市場が成熟する中、引き続き、自動車関連や衛生材料分野の成長が見込まれる新興国において、特殊潤滑油、ホットメルト接着剤などの事業展開を積極的に推進してまいりますが、特に、自動車関連等で需要が拡大している中国、北米を重要市場と位置付け、マーケティング、性能、コスト面等で競合各社を凌駕すべく体制を強化してまいります。また、グローバル展開推進のための体制作りや、新製品開発力強化による競争力の向上を目指し、現地と日本の連携により現地ニーズに対応した事業展開をスピーディーに進めます。
中国ではグループ会社間の営業部門を統合することで販売網を整備し、日系のみならず現地企業への販売を強化します。また現地での需要拡大が見込まれる冷熱媒体、流動パラフィン等の製品分野に対しても市場獲得に向けた活動を加速します。
米国ではダイカスト用油剤、熱間鍛造潤滑剤および高温用合成潤滑油を中心とした市場開拓を日系企業のみならず米系企業に対しても推進します。既に米国子会社の駐在員事務所をメキシコに設置しており、積極的に自動車部品メーカー等の需要を取り込んでまいります。
東南アジアでは現地ニーズの情報収集に注力し、ニーズに対応した製品開発をタイムリーに行うことで、ローカルユーザーを含めた成長市場でのシェアアップに努めます。またタイ、インドネシアの生産拠点を核としてベトナム、マレーシア、インドへ市場開拓を進めます。
②新製品開発
新製品開発では、「環境関連分野」、「情報関連分野」、「エネルギーデバイス分野」の3分野に重点をおき、人的、技術的ネットワークを生かしながら、当社のコア技術をさらに強化し、国内外の顧客ニーズにあった製品開発に注力していきます。また、世界をリードする独創性の高い製品をタイムリーに市場投入してまいります。
1)環境関連分野
自動車関連部品の製造工程で重要な役割を担う特殊潤滑油分野では、省資源、省エネルギーに貢献する高機能製品の開発を進めます。少量塗布で優れた離型性や潤滑性を発揮するダイカスト用油剤、難削材を加工できる切削油剤、航空機産業用部品加工など、オリジナリティーの高い製品展開を図ります。
溶剤を含まず環境負荷軽減に寄与するホットメルト接着剤分野では、反応型ホットメルト接着剤等が国内自動車メーカーの一部車種で採用されていますが、耐熱性をさらに向上し、これまで使用されなかった内装用部位への展開を図るとともに低コスト化を実現し、グローバルな展開に結び付けてまいります。
2)情報関連分野
ハードディスクドライブの需要は今後もクラウドサーバ用の成長が進展すると予想され、より高度な次世代記録方式に対応した高機能な表面潤滑剤を提供してまいります。また、ハードディスクドライブ関連分野の裾野を広げ、動圧軸受用潤滑剤などの重要な役割を担う潤滑剤を総合的に開発します。
3)エネルギーデバイス分野
有機合成技術、配合技術、高分子材料の変性技術などを生かし、今後の成長が期待される有機ELパネルや照明、有機薄膜太陽電池などの有機デバイスの長寿命化に貢献する高バリア性封止材料の開発を加速します。既に国内で一部採用いただいていますが、更に性能アップに努めるとともに、有機デバイス分野で高いシェアを有する韓国、台湾企業での本格的な採用に向けて注力し、新エネルギー関連分野への展開を加速します。また、産・官・学共同で開発した世界最高水準の高性能水分透過率測定装置(「モレスコスーパーディテクト」)を使って、バリアフィルム等のガス・水分透過率を測定する受託事業を拡大していきます。
③製造設備の革新と海外生産体制の強化
品質の安定、生産効率の向上、コストダウンを推進し、国内工場をはじめグループ生産拠点での原材料の最適調達、最適生産等、グローバル生産体制の構築を強化してまいります。
④人材育成
持続的成長を可能にするため、グローバルな事業展開を支える人材を育成し、海外ネットワークを充実します。

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