有価証券報告書-第93期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/17 14:13
【資料】
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【項目】
131項目

研究開発活動

当社グループの研究開発体制は、当社の開発本部、生産本部、オプトエレクトロニクス事業部および海外子会社の豊田合成ノースアメリカ㈱(米州地域)、豊田合成アジア㈱(豪亜地域)、豊田合成(上海)管理有限公司(中国)、豊田合成ヨーロッパ㈱(欧州・アフリカ地域)が連携し、グローバルな研究開発活動を展開しております。
(1)自動車部品事業
ゴム・合成樹脂・ウレタンなどの高分子分野の自動車部品専門メーカーとして国際競争力のある製品づくりを目指し、品質・性能向上や低コスト化などの顧客ニーズに加え、安全・環境・省資源を開発の重点に掲げ、バイオ燃料、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池自動車などの動向を先取りした製品・技術の開発に取り組んでおります。
最近の主な成果としては、給油口キャップを開け閉めすることなく給油できる「燃料キャップレス装置」、プラチナのように落ち着いた艶感のある樹脂加飾技術「プラチナ調めっき」、居眠りや脇見運転を防止する「警告機能付きハンドル」、「高さ可変式カップホルダー」、金属部分を樹脂に置き換えた「樹脂フューエルフィラーパイプ」などの独創的な新製品・新技術を開発・量産化しております。また、各種環境規制に対応した材料および製品、生産技術の開発、さらには燃料電池自動車用オールコンポジット高圧水素タンクの開発なども積極的に推進しております。
なお、当事業に係る研究開発費は 256億円であります。
(2)オプトエレクトロニクス事業
継続的な高効率、高信頼性の青色LEDチップ開発と白色パッケージの性能向上・低コスト化に注力しました。スマートフォン、タブレット型端末などの液晶表示装置用バックライト向けに「高光束」「低消費電力」性能を維持し、「小型化」を実現した世界トップレベルのパッケージを提供しました。また、照明分野では、高耐熱材料の開発、放熱設計の改良による発光効率の向上を図り、小型、高光束の光源として世界トップレベルの白色パッケージを開発しました。また、樹脂やインクの硬化用途向けに、紫外線ダメージの少ない無機のガラスを使用し、寿命は樹脂品の約2倍、単位面積当たりの光出力は他社の2倍強の「ガラス封止紫外線LED」を開発しました。
なお、当事業に係る研究開発費は 27億円であります。