有価証券報告書-第131期(平成26年1月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/03/26 13:08
【資料】
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【項目】
118項目

対処すべき課題

当社グループでは、創立100周年を新たなスタートと位置づけ、2015年を初年度とする新中期経営計画(NICHIRIN Growth Strategy 2020:NGS2020)に取り組んでまいります。
「NGS2020(2015年~2017年~2020年)」では、オリンピックイヤーである2020年をひとつのゴールと設定し、ビジョン(めざす姿)を明確にし、「2020年連結経営指針」を示しております。
新中期経営計画期間においては、自動車・住設分野における技術・機能、また、顧客に求められるものが大きく変化するなど、当社グループの製品群にも大きな転換がおとずれ、また、既存事業分野の成長ペースも弱まるなど、事業環境は大きく変化するものと思われます。
このような環境変化を俊敏にとらえ、成り行きの成長ではなく、「失敗を恐れず、高い目標に挑戦する」こと、また、「規模よりもむしろ質重視の経営」を進めることにより、目まぐるしく変化する時代のニーズを的確にとらえ、持続的に「新たな価値」を創造し、提供し続ける企業集団をめざしてまいります。
「NGS2020」に示された「6つの全体戦略」をブレークダウンした「重点施策」を着実に遂行することで、「事業(Structure)」、「しくみ(System)」、「人(Skill)」の変革と「企業価値(Business Value)の向上」に取り組み、更なる進化と新たな成長を確実なものとすべく、計画の達成に邁進してまいります。
・ビジョン(「NGS2020」のめざす姿)
目まぐるしく変化する時代のニーズを的確にとらえ、持続的に「新たな価値」を創造し、提供し続ける企業集団
2020年連結経営指針
売上高30%増(2013年比)
営業利益率安定して8%以上を確保
当期純利益率安定して5%以上を確保
自己資本比率50%以上

・6つの全体戦略と重点施策
改革領域全体戦略重点施策
事業
Structure
1.成長分野の強化・拡大・市場拡大への適切な対応
・既存商品の適用範囲の拡大
・既存商品と周辺部品のモジュール化
・重点拡販商品への注力
2.新たな事業の創造・専門チームの設置による用途開発と確実な種まき
・注力商品分野の拡大
(安全装置分野,環境代替エネルギー分野等)
3.収益構造の改革・利益体質の強化・選択と集中による経営資源の最適活用
・工場・事務間接部門の効率化
・技術開発のスピードアップ
・モノ造り改革
・購買・生産管理面での改革
・「きわだち品質」活動継続による顧客満足度向上
・戦略的活動による構造改革
しくみ
System
4.グローバルな経営管理改革・グローバルな経営管理の仕組み構築
・連結業績管理の強化、各子会社の原価管理精度向上
・連結資金管理の強化
・投資の効率性、財務の健全性、株主還元に留意した財務戦略

Skill
5.グローバル人材の確保と育成・グループでの賃金・人事制度、育成制度、能力基準の統合
・グループ各社での現地人役員・管理職の登用
・女性の登用
企業価値向上Business Value6.信頼される企業活動・社会への貢献により、企業価値を高める・CSR「企業の社会的責任」、ESG「環境(Environment)・社会(Society)・企業統治(Governance)」、BCP「事業継続計画」への取り組み強化
・グループ各社のガバナンスと内部統制の強化
・女性管理職比率向上に向けた制度準備
・財務面での目標設定と株主還元