有価証券報告書-第133期(平成28年1月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/03/28 10:54
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【項目】
118項目

対処すべき課題

当社グループでは、2015年より中期経営計画(NICHIRIN Growth Strategy 2020:NGS2020)に取り組んでおります。
中期経営計画期間(2015年~2017年~2020年)においては、自動車・住設分野における技術・機能、また、顧客に求められるものが大きく変化するなど、当社グループの製品群にも大きな転換がおとずれ、また、既存事業分野の成長ペースも弱まるなど、事業環境は大きく変化するものと思われます。
このような環境変化を俊敏にとらえ、成り行きの成長ではなく、「失敗を恐れず、高い目標に挑戦する」こと、また、「規模よりもむしろ質重視の経営」を進めることにより、目まぐるしく変化する時代のニーズを的確にとらえ、持続的に「新たな価値」を創造し、提供し続ける企業集団をめざしてまいります。
2017年は、中期経営計画(NGS2020)のハーフターンであり、また、フェーズⅠ(2015年~2017年)の最終年であります。ゴールである2020年、そして、フェーズⅡ(2018年~2020年)に備え、更なる進化と新たな成長を確実なものとすべく、「NGS2020」に示された「6つの全体戦略」をブレークダウンした「重点施策」を年度毎の短期経営計画に落とし込み、着実に遂行することで、「事業(Structure)」、「しくみ(System)」、「人(Skill)」の変革と「企業価値(Business Value)の向上」に取り組んでまいります。
・ビジョン(「NGS2020」のめざす姿)
目まぐるしく変化する時代のニーズを的確にとらえ、持続的に「新たな価値」を創造し、提供し続ける企業集団
・2020年連結経営指針
売上高30%増(2013年比)
営業利益率安定して8%以上を確保
当期純利益率安定して5%以上を確保
自己資本比率50%以上

・6つの全体戦略と重点施策
改革領域全体戦略重点施策
事業
Structure
1.成長分野の強化・拡大・市場拡大への適切な対応
・既存商品の適用範囲の拡大
・既存商品と周辺部品のモジュール化
・重点拡販商品への注力
2.新たな事業の創造・専門チームの設置による用途開発と確実な種まき
・注力商品分野の拡大(安全装置分野、環境代替エネルギー分野等)
3.収益構造の改革・利益体質の強化・選択と集中による経営資源の最適活用
・工場・事務間接部門の効率化
・技術開発のスピードアップ
・モノ造り改革
・購買・生産管理面での改革
・「きわだち品質」活動継続による顧客満足度向上
・戦略的活動による構造改革
しくみ
System
4.グローバルな経営管理改革・グローバルな経営管理の仕組み構築
・連結業績管理の強化、各子会社の原価管理精度向上
・連結資金管理の強化
・投資の効率性、財務の健全性、株主還元に留意した財務戦略

Skill
5.グローバル人材の確保と育成・グループでの賃金・人事制度、育成制度、能力基準の統合
・グループ各社での現地人役員・管理職の登用
・女性の登用(総合職の採用・海外出向の検討)
企業価値向上Business Value6.信頼される企業活動・社会への貢献
により、企業価値を高める
・CSR「企業の社会的責任」、ESG「環境(Environment)・社会(Society)・企業統治(Governance)」、BCP「事業継続計画」への取り組み強化
・グループ各社のガバナンスと内部統制の強化
・女性管理職比率向上に向けた制度準備
・財務面での目標設定と株主還元