有価証券報告書-第115期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/27 15:15
【資料】
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【項目】
122項目

研究開発活動


東日本大震災の復興需要の高まり、円安の影響を受けた自動車を始めとした輸出拡大、およびアベノミクス効果により景気回復は着実に進展しているものと思われます。そのような景気動向の中にあって、当社グループの研究開発活動は技術開発部門において、益々グローバル化する市場、また、より厳しく且つ高度化する市場要求に的確に応えるべく、顧客の視点に立って、顧客満足の得られる製品開発を目指し、基礎研究、新製品開発、応用研究および工業化研究を行っております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は140,673千円となっております。
なお、セグメントの研究開発活動は、次のとおりであります。
(1) 研磨布紙等製造販売事業
研磨布紙等製造販売事業では、円安による原材料費の高騰等、目まぐるしく変わる経済環境の中にあって、顧客ニーズに沿った新製品の応用・開発研究、原材料開発および改良研究により、研磨材、ジルコニア製品、回転体工具および精密研磨用研磨材等新用途製品の開発・改良、品質の安定・向上、さらに材料・製造工程等コスト設計推進による製品コストダウンに努め、市場の高い評価を得てきました。また、より精密・高精度且つ効率的な仕上げを求める市場要求に合わせた、電気・電子機器部品、自動車関連、生活関連用品等、多岐にわたる要求性能および品質に適応した、基礎研究、新技術導入、用途開発、および、低炭素社会に貢献することを目的とし、半導体・ソーラー等の電気・電子部品に向けた高効率な工具の開発にも注力した研究開発活動を進めてまいりました。さらに、円安の影響による原材料高騰にも対処すべく、顧客要求に適合し且つコスト的にもご満足頂ける、研磨材・基布・接着剤および薬剤等の原材料開発、また当社グリーン調達の枠組みに基づく、環境に配慮した原材料開発にも注力してまいりました。
当セグメントに係る研究開発費は136,327千円であります。
(2) OA器材部材等製造販売事業
OA器材部材等製造販売事業では、複写機の複合化やATM機器類の高精度化に伴う製品および材料の高精密化、新素材による生産方法の確立や評価試験等の研究活動に努めてまいりました。
当セグメントに係る研究開発費は4,346千円であります。
顧客のニーズにスピーディーに、的確に応えるべく、当社の2014年度のスローガンであります「お客様との共生・創造;スピードアップⅢ」を合言葉に、目まぐるしく変化する経済環境の中、全社一丸となって、新製品・新技術開発および継続的な改善により、顧客満足を得られるよう、引続き活動を進めてまいります。