有価証券報告書-第78期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 16:28
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直し、設備投資の増加もあり、緩やかな回復基調にありましたが、後半は輸出や生産の弱含みが見られました。海外経済は、通商問題の影響等により中国景気は緩やかな減速がみられ、米国経済では今後の通商問題の影響が懸念されるものの個人消費や設備投資の増加から拡大基調を維持し、欧州経済も一部に弱さが見られるものの緩やかに回復が続きました。
当社グループを取り巻くエレクトロニクス業界におきましては、半導体関連の設備投資は弱含み、後半は産業機器市場についても弱含みましたが、電装化の進むカーエレクトロニクス市場は引き続き堅調に推移しました。
第78期の年度方針として、第77期に引き続き『強みを伸ばそう。専門性を高めよう』を掲げました。IoTやAIといった新たな技術イノベーションが社会を大きく変えるのではないかと注目を集めている現在、これを支える伝送路のデータ量は益々増え、長年にわたり通信・映像の伝送路に携わってきた当社にとってその強みを活かせる環境が広がりつつあります。各部門の専門性を戦略を持って高め、またその専門性を組み合わせ新たな分野への挑戦を行うことで、激変する市場環境に対処し、売上、利益の拡大に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(イ)財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、332億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億68百万円増加しました。
当連結会計年度末の負債合計は、83億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億5百万円減少しました。
当連結会計年度末の純資産合計は248億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億73百万円増加しました。
(ロ)経営成績
当連結会計年度の業績につきましては、売上高は268億53百万円(前連結会計年度比3.3%増)、営業利益は26億1百万円(同19.7%増)、経常利益は26億95百万円(同24.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億3百万円(同11.2%増)となりました。
主なセグメント別の業績の概要は、以下のとおりです。
(電線・加工品)
売上高は221億25百万円(前年同期比3.8%増)となりました。セグメント利益は25億14百万円(同13.6%増)となりました。
(電子・医療部品)
売上高は45億77百万円(前年同期比1.2%増)となりました。セグメント利益は6億75百万円(同44.0%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の獲得34億94百万円、投資活動による資金の支出19億97百万円、財務活動による資金の支出3億68百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額の増加が1億27百万円となり、期首に比べ12億55百万円増加し、76億20百万円(前連結会計年度比19.7%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、34億94百万円の資金の獲得(前連結会計年度は17億11百万円の資金の獲得)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益26億4百万円、減価償却費10億34百万円、売上債権の減少額8億62百万円であり、主な減少要因は、仕入債務権の減少額9億83百万円、法人税等の支払額4億95百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、19億97百万円の資金の支出(同16億16百万円の資金の支出)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出18億68百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、3億68百万円の資金の支出(同3億22百万円の資金の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入9億60百万円であり、主な減少要因は、長期借入金の返済による支出10億52百万円、配当金の支払額2億73百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(イ)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
電線・加工品(百万円)16,892102.4
電子・医療部品(百万円)3,10995.0
報告セグメント(百万円)20,001101.2
その他(百万円)--
合計(百万円)20,001101.2

(注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(ロ)受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
受注高前年同期比(%)受注残高前年同期比(%)
電線・加工品(百万円)20,96192.82,88071.2
電子・医療部品(百万円)4,932104.41,240140.1
報告セグメント(百万円)25,89494.84,12183.6
その他(百万円)14495.7115.7
合計(百万円)26,03894.84,12283.5

(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
(ハ)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
電線・加工品(百万円)22,125103.8
電子・医療部品(百万円)4,577101.2
報告セグメント(百万円)26,702103.3
その他(百万円)150100.8
合計(百万円)26,853103.3

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は100分の10未満でありますので記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、当連結会計年度末日時点の資産・負債及び当連結会計年度の収益・費用を認識・測定するため、合理的な見積り及び仮定を使用する必要があります。当社グループが採用している会計方針のうち、重要な事項については、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(イ)経営成績等
a.財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における流動資産は204億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億42百万円増加しました。主な増加は現金及び預金が12億72百万円増加、主な減少は受取手形及び売掛金が7億91百万円、原材料及び貯蔵品が2億89百万円減少したことによるものであります。固定資産は127億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億25百万円増加しました。これは主に機械装置及び運搬具が7億円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は332億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億68百万円増加とまりました。
(負債合計)
当連結会計年度末における流動負債は46億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億91百万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金が9億52百万円減少したことによるものであります。固定負債は36億90百万円となり、前連結会計年度末に比べ14百万円減少しました。
この結果、負債合計は83億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億5百万円減少しました。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は248億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億73百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益20億3百万円及び剰余金の配当2億73百万円によるものであります。
b.経営成績
売上高は、車載用ケーブル、エネルギー産業関連ケーブル及び医療用特殊チューブ等の売上が堅調に推移したことにより、268億53百万円(前連結会計年度比3.3%増)となりました。
売上総利益は、銅価格は前年同期比ではほぼ同水準となり、成長分野への製品の売上が伸びたことにより、売上原価率が74.9%と前連結会計年度比1.2ポイント改善したことから、67億52百万円(同8.7%増)となりました。
営業利益は、研究開発費は減少となりましたが、販売手数料及び減価償却費の増加による販売費及び一般管理費の増加があり、26億1百万円(同19.7%増)となりました。
経常利益は、為替差損の発生が減少したことにより、26億95百万円(同24.0%増)となりました。
特別損失として減損損失が96百万円発生したことにより、税金等調整前当期純利益は、26億4百万円(同13.7%増)となりました。法人税等合計を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は、20億3百万円(同11.2%増)となりました。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(ロ)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営成績は、電線・加工品、電子・医療部品における需要変動及び銅・石油価格等の変動、また、当社グループが関わる製品群の多様化・短命化、価格競争の激化、顧客のグリーン調達強化等により影響を受けます。
これらの状況を踏まえ、主に付加価値の高い製品は国内生産、量産品は海外生産と分業体制の強化、環境負荷物質のシステム管理体制の確立、高成長や安定した収益が見込まれる分野への経営資源の戦略的投入等により、競争力・収益力向上に努めております。
なお、今後の見通しにつきましては、米国の金融緩和縮小による影響、中国やその他新興国経済の先行き等について不確実が見られることなどから先行き不透明な状況で推移するものと思われますが、インフォメーションテクノロジーが目覚しく進化する時代の中で、家電/情報通信/放送が急速に融合し、当社が得意とするネットワーク、電子デバイス、デジタルメディア等の新しい市場が拡大いたしておりますので、当社グループが今後も持続的に安定した成長を遂げていくチャンスの時期であると考えております。
(ハ)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの主な資金需要は、運転資金及び設備投資資金等であります。これらの資金につきましては営業活動による収入のほか、安定的な支払能力を確保するため、資金繰りの状況や金融情勢を勘案し、銀行からの借入れにより調達しております。
(ニ)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、売上高、営業利益、経常利益等を重要な経営指標としております。当連結会計年度の経営成績につきましては、「(イ)経営成績等 b.経営成績」に記載のとおりであります。
(ホ)セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(電線・加工品)
車載用ケーブル及びエネルギー産業関連ケーブル等の売上が堅調に推移したことにより、売上高は221億25百万円(前年同期比3.8%増)となりました。成長分野への製品の売上が伸びたことにより、セグメント利益は25億14百万円(同13.6%増)となりました。
(電子・医療部品)
ネットワーク機器の売上は微減となりましたが、医療用特殊チューブ及び放送機器等の売上が堅調に推移したことにより、売上高は45億77百万円(前年同期比1.2%増)となりました。医療用特殊チューブ及び放送機器の売上が伸びたことにより、セグメント利益は6億75百万円(同44.0%増)となりました。

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