訂正有価証券報告書-第67期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2016/06/23 16:08
【資料】
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【項目】
128項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたりまして、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に貸倒引当金、賞与引当金、退職給付に係る負債並びに、繰延税金資産及び繰延税金負債であります。
なお、見積り及び判断・評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度における経済情勢は、海外では中国などの新興国の経済成長が鈍化しましたが、米国の景気回復と欧州経済の持ち直しにより、堅調に推移しました。国内では、消費増税後の景気回復のもたつきがあったものの、輸出産業では米国需要が好調だったことから景況感が回復しました。こうした中で、当社が関連する分野では、自動車市場において国内需要は停滞しているものの、米国や中国において需要が好調でした。当社におきましても、自動車向けの売上高は前期に比べ増加しました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比8.8%増の294億87百万円となり、営業利益は同31.8%増の10億81百万円、経常利益は同21.0%増の9億92百万円となりました。当期純利益は、関係会社株式の売却に伴う少数株主利益の増加等により21.6%減の5億35百万円となりました。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度末における総資産は165億54百万円と、前連結会計年度末に比べ、36億85百万円減少しました。
主な要因は以下のとおりです。
① 資産
資産の部においては、現金及び預金が6億77百万円増加したものの、当社子会社の第一化成ホールディングス株式会社の売却により、受取手形及び売掛金が13億10百万円減少、たな卸資産が6億57百万円減少したことから、流動資産が14億65百万円減少しました。また、有形固定資産については、同子会社の売却により20億84百万円の減少、無形固定資産については46百万円の増加、投資その他の資産については1億82百万円減少しました。
② 負債
負債の部においては、負債合計額は95億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ59億77百万円減少しました。主な要因は、当社子会社の第一化成ホールディングス株式会社の売却により流動負債が32億72百万円減少、固定負債が27億4百万円減少したことによります。
③ 純資産
純資産の部においては、純資産合計額が70億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億91百万円増加しました。主な要因は、当連結会計年度において、5億35百万円の当期純利益の発生と退職給付に関する会計基準の変更に伴い利益剰余金が4億66百万円増加したことにより株主資本合計が9億1百万円増加し、また円安の影響により為替換算調整勘定が9億23百万円増加したことや当社子会社の第一化成ホールディングス株式会社の売却等により退職給付に係る調整累計額が3億81百万円増加したことから、その他の包括利益累計額合計が13億72百万円増加したことによるものであります。
各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりです。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億62百万円増加し、34億7百万円となりました。
(イ) 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により資金が21億39百万円増加(前連結会計年度は18億35百万円の資金増加)しました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度比1億37百万円増加したことや減価償却費による資金留保及び売上債権の増減額の増加によるものです。
(ロ) 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動により資金が11億79百万円減少(前連結会計年度は10億45百万円の資金減少)しました。
主な要因は、当社及びAdvanex Europe Ltd.における設備投資によるものです。
(ハ) 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動により資金が7億94百万円減少(前連結会計年度は5億46百万円の資金減少)しました。
主な要因は、有利子負債の返済によるものです。