有価証券報告書-第110期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/28 9:29
【資料】
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【項目】
141項目
※7 減損損失
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
当連結会計年度において、当社グループは以下の資産グループについて減損損失を計上しております。
場所用途種類減損損失
当社茨城工場(茨城県ひたちなか市)熱処理設備建物及び構築物、
機械装置及び運搬具、建設仮勘定等
172百万円
当社神戸工場(兵庫県神戸市)建設仮勘定16百万円

当社グループは、資産を管理会計上の区分を基準に、主として工場単位(事業の相互補完性が認められる場合は、複数工場をひとつのグルーピングとする。)でのグルーピングを行っております。
当社茨城工場においては、原価低減活動の進捗によって業績が回復基調で推移しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、今後、受注の低下が避けられず、収益性の低下が認められたため、減損損失を計上いたしました。
当社神戸工場においては、建設機械業界からの受注の低迷が続いたため、遊休状態となった熱処理設備(1台)につき、減損損失を計上いたしました。
茨城工場、神戸工場とも、その固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失(188百万円)として特別損失に計上しております。
減損損失の資産別内訳は、建物及び構築物0百万円、機械装置及び運搬具99百万円、建設仮勘定86百万円、その他2百万円であります。
なお、上記資産グループの回収可能価額は、正味売却価額により測定しており、建物及び土地については不動産鑑定評価額に基づき評価し、その他の資産については零として評価しております。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当連結会計年度において、当社グループは以下の資産グループについて減損損失を計上しております。
場所用途種類減損損失
韓国熱錬㈱
(大韓民国慶尚北道永川市)
その他のれん772百万円

当社グループは、資産を管理会計上の区分を基準に、主として工場単位(事業の相互補完性が認められる場合は、複数工場をひとつのグルーピングとする。)でのグルーピングを行っております。また、連結子会社は主として会社単位でのグルーピングを行っております。
これらの資産グループのうち、韓国で誘導加熱装置の製造販売を行う連結子会社の韓国熱錬㈱において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、顧客からの受注が低迷し受注残が大幅に減少しております。新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せないことに加え、韓国の景気動向に好転の兆しがあまり見られないこと、設備販売事業の受注回復は、景気回復の兆しが見え始めてから半年程度遅れが生じる可能性が高いことなどを踏まえ、今後の事業計画を保守的に見直した結果、当初予測から乖離が生じたため、同社ののれんの減損損失として772百万円を計上いたしました。
なお、回収可能価額は使用価値によって測定しており、将来キャッシュ・フローを12.6%の割引率で割り引いて算定しております。