有価証券報告書-第90期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 12:48
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153項目
経営成績等の状況の概要
(1)経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米国の堅調な景気拡大にけん引され緩やかな成長で推移しましたが、米中貿易摩擦の激化や中国経済の失速、不安定な欧州情勢など、先行き不透明な状況が続いております。一方、国内経済は企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に、継続して緩やかな回復基調で推移しました。
このような経済環境の中、当連結会計年度における当社グループの受注高は、熱交換器事業、その他事業が減少となりましたが、プロセスエンジニアリング事業、バルブ事業は好調に推移し、前年度に比べ6.1%増加の30,669百万円となりました。
売上高は、全セグメントで増収となり、前年度から15.1%増加し30,939百万円となりました。
利益面では、事業拡大に向けた人員体制強化に伴い人件費が増加しましたが、売上高の増加により、営業利益は前年度から26.9%増加し2,040百万円となり、経常利益は前年度から19.1%増加し2,337百万円となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券に関する特別利益の計上が減少したほか、大阪府北部地震などの被害に対する災害関連費用を特別損失に計上したことなどにより、前年度に比べ17.2%減少し1,596百万円となりました。
セグメント別の概況は次のとおりです。(セグメント別の業績は、内部取引消去前の金額です。)
『熱交換器事業』
熱交換器事業は様々な産業で不可欠となる、流体の加熱・冷却を行うプレート式熱交換器を製造・販売する事業です。
受注高は、前年度に比べ1.2%減少し11,277百万円となりました。国内化学業界向けや船舶向けのメンテナンス関連が好調に推移したほか、海外造船案件などを受注しましたが、プラント案件が停滞したことなどにより減少となりました。
売上高は、前年度に比べ7.8%増加し11,997百万円となりました。国内化学業界向けなどのメンテナンス関連が好調に推移したほか、海外プラント案件や船舶案件の受注残などにより増収となりました。
セグメント利益は、高採算案件の減少や人件費、原材料費などのコストアップがあったことから、前年度に比べ3.7%減少し952百万円となりました。
『プロセスエンジニアリング事業』
プロセスエンジニアリング事業は、レトルト食品などの調理殺菌装置、医薬品の滅菌装置及び繊維製品の染色仕上機器などを製造・販売する事業です。
受注高は、前年度に比べ10.7%増加し13,305百万円となりました。医薬機器部門において大口案件が減少しましたが、食品機器部門においてレトルト食品やチルド食品向けの殺菌装置が好調に推移したほか、無菌包装米飯製造設備の大型案件を国内外で受注しました。また、染色仕上機器部門においても、国内外の更新案件や海外大口案件を受注したことなどにより増加となりました。
売上高は、前年度に比べ15.1%増加し12,470百万円となりました。染色仕上機器部門が前年度の受注減により減収となりましたが、食品機器部門における無菌包装米飯製造設備や医薬機器部門における滅菌機、調合設備などの大口案件により増収となりました。
セグメント利益は、人件費などのコストアップがありましたが、売上高が増加したことなどから、前年度に比べ18.8%増加し544百万円となりました。
『バルブ事業』
バルブ事業は、様々な流体の制御に使われるボールバルブなどを製造・販売する事業です。
受注高は、前年度に比べ16.4%増加し4,434百万円となりました。国内化学業界向けの更新需要が堅調に推移したほか、チョコレート製造ライン向けや二次電池製造ライン向けの用途限定弁の受注拡大により増加となりました。
売上高は、受注が好調に推移したことにより、前年度に比べ18.1%増加し4,408百万円となりました。
セグメント利益は、人件費などのコストアップがありましたが、売上高の増加や高付加価値品の販売強化などにより、前年度に比べ214.3%増加し442百万円となりました。
『その他事業』
その他事業は、国内・海外の子会社による事業と鴻池事業所で推進している太陽光発電事業です。
受注高は、前年度に比べ7.4%減少し3,546百万円となりました。マレーシア子会社において熱交換器の大口部品案件を受注したほか、当連結会計年度より連結の範囲に含めた旭工業株式会社の受注高が加算されましたが、中国子会社において染色仕上機器の案件延期などにより減少となりました。
売上高は、前年度に比べ23.4%増加し3,904百万円となりました。中国子会社において染色仕上機器の案件延期などがありましたが、マレーシア子会社において部品案件が堅調に推移したほか、国内子会社において食品機器の大型案件を売上計上しました。また、受注高同様旭工業株式会社の売上高も加算され増収となりました。
セグメント利益は、売上高の増加などにより、前年度に比べ408.5%増加し231百万円となりました。
『セグメント別業績』 (単位:百万円/(%)前年度比増減率)
熱交換器事業プロセスエンジニアリング事業バルブ事業その他事業
受注高11,277(△1.2%)13,305( 10.7%)4,434( 16.4%)3,546(△7.4%)
売上高11,997( 7.8%)12,470( 15.1%)4,408( 18.1%)3,904( 23.4%)
セグメント損益952(△3.7%)544( 18.8%)442(214.3%)231(408.5%)

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、売上債権の増加2,123百万円や固定資産の取得による支出1,711百万円等の減少要因があったものの、税金等調整前当期純利益2,258百万円の計上や投資有価証券の売却による収入1,295百万円等の増加要因があったことにより、前連結会計年度末の14,338百万円から229百万円増加し、当連結会計年度末では14,568百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は2,011百万円となりました。
これは、売上債権の増加による支出があったものの、税金等調整前当期純利益の計上や前受金の増加による収入が上回ったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、支出した資金は1,400百万円となりました。
これは、投資有価証券の売却による収入があったものの、固定資産の取得による支出が上回ったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は604百万円となりました。
これは主に、配当金の支払であります。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年比(%)
熱交換器事業8,891,177109.14
プロセスエンジニアリング事業10,522,814107.01
バルブ事業3,129,931105.80
報告セグメント計22,543,922107.67
その他事業2,995,967120.32
合計25,539,890109.01

(注)1.上記金額は、総製造費用に基づいております。
2.セグメント間の内部利益消去前の金額であります。
3.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年比(%)受注残高(千円)前年比(%)
熱交換器事業11,277,72798.793,388,44382.48
プロセスエンジニアリング事業13,305,376110.657,275,943112.96
バルブ事業4,434,164116.43949,854102.73
報告セグメント計29,017,269106.4911,614,240101.22
その他事業3,546,77192.581,367,34094.70
合計32,564,040104.7812,981,581100.49

(注)1.上記金額は、販売価額で表示しております。
2.セグメント間の内部取引消去前の金額であります。
3.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年比(%)
熱交換器事業11,997,570107.84
プロセスエンジニアリング事業12,470,664115.08
バルブ事業4,408,915118.08
報告セグメント計28,877,151112.38
その他事業3,904,394123.39
合計32,781,545113.59

(注)1.上記金額は、販売価額で表示しております。
2.セグメント間の内部取引消去前の金額であります。
3.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
4.総販売実績に対し、10%以上に該当する販売先はありません。
経営者の視点による財政状態、経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの財政状態、経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2019年3月31日現在)において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成に当たりまして、見積りを要するものは可能な範囲で入手した情報に基づき会計処理を行っております。
これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りの不確実性があるため、これらの見積りと異なる結果となる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2)当連結会計年度末の財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の資産は63,041百万円となり、前連結会計年度末60,275百万円から2,766百万円の増加となりました。
流動資産は33,494百万円となり、前連結会計年度末30,268百万円から3,226百万円の増加となりました。主な内訳は、現金及び預金14,685百万円、売上債権11,931百万円及棚卸資産5,718百万円であります。主な増加要因は、売上債権2,215百万円や棚卸資産694百万円であります。
固定資産は29,546百万円となり、前連結会計年度末30,006百万円から460百万円の減少となりました。主な内訳は、建物及び構築物6,592百万円、土地2,542百万円、投資有価証券12,175百万円及び長期預金3,413百万円であります。主な減少要因は、投資有価証券2,295百万円であります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は11,349百万円となり、前連結会計年度末9,260百万円から2,089百万円の増加となりました。
流動負債は9,935百万円となり、前連結会計年度末7,306百万円から2,629百万円の増加となりました。主な内訳は、仕入債務5,379百万円であります。主な増加要因は、仕入債務568百万円であります。
固定負債1,414百万円となり、前連結会計年度末1,954百万円から539百万円の減少となりました。主な内訳は、繰延税金負債1,261百万円であります。主な減少要因は、繰延税金負債607百万円であります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は51,691百万円となり、前連結会計年度末51,014百万円から676百万円の増加となりました。主な内訳は、資本金4,150百万円、資本剰余金8,813百万円、利益剰余金36,455百万円及びその他有価証券評価差額金4,639百万円であります。主な増加要因は、利益剰余金1,045百万円であります。
(3)当連結会計年度の経営成績の分析
①受注高
当連結会計年度における受注高は、前年度から6.1%増加の30,669百万円となりました。
当年度は、熱交換器事業、その他事業が減少となりましたが、プロセスエンジニアリング事業、バルブ事業は好調に推移したことから、前年度を上回る結果となりました。
②売上高
当連結会計年度における売上高は、前年度から15.1%増加の30,939百万円となりました。
当年度は、全てのセグメントで増加したことから、前年度を上回る結果となりました。
③利益
当連結会計年度における営業利益は、事業拡大に向けた人員体制強化に伴い人件費が増加しましたが、売上高の増加により、前年度から26.9%増加の2,040百万円となりました。経常利益は営業利益の増加などにより前年度から19.1%増加の2,337百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券に関する特別利益の計上が減少したほか、大阪府北部地震などの被害に対する災害関連費用を特別損失に計上したことなどにより、前年度に比べ17.2%減少し1,596百万円となりました。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
この先の日本経済は、堅調な企業収益や雇用情勢を背景に、継続して緩やかな回復基調で推移することが期待される一方、世界経済は米中貿易摩擦の激化や中国経済の減速懸念、英国のEU離脱交渉の難航など、下振れの懸念が高まっています。
当社グループを取り巻く市場におきましては、設備投資の拡大ペースの減速や原材料価格の上昇、人手不足による人件費の上昇など、収益悪化の要因も想定され、楽観できない状況が続くものと見ております。
このような経済環境の中、当社グループは中期経営計画「G-17」の最終年度を迎え、事業の変革と成長の両立を更に推進してまいります。
(5)経営戦略の現状と見通し
当社グループが推進する経営戦略は、第2「事業の状況」の1「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
また、経営戦略に掲げる中期経営計画「G-17」における最終年度(2020年3月期)の連結業績目標に対する現状と今後の見通しは次のとおりであります。
指標2018年3月期
(実績)
2019年3月期
(実績)
2020年3月期
(計画)※
連結受注高28,914百万円30,669百万円31,000百万円
連結売上高26,891百万円30,939百万円31,000百万円
連結営業利益1,607百万円2,040百万円2,100百万円
連結売上高営業利益率(%)6.0%6.6%6.8%
連結ROE(%)3.9%3.1%3.5%

※ 最近の業績動向を踏まえ、2020年3月期の業績を上記の通り予想しております。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性についての分析の内、キャッシュ・フローの状況に関しましては、第3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の「経営成績等の状況の概要(2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
今後の資本の財源及び資金の流動性に関しましては、製造業である当社グループにとって重要な設備投資、研究開発投資には多額の資金が必要となり、その資本の財源は、当社グループの自己資金で賄うことを基本としております。現在保有する資金に関しては、設備の刷新、事業の拡大、海外進出、M&A等の課題に対し、適宜検討して資金の適切な運用を図っていきます。

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