訂正有価証券報告書-第33期(平成25年9月1日-平成26年8月31日)

【提出】
2015/07/17 15:01
【資料】
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【項目】
127項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の建設業界は、建設資機材価格の上昇や人手不足による労務費の上昇がみられるものの、東日本大震災の復旧・復興、国土強靭化に伴う海岸・河川堤防等の防災インフラの事前防災対策や老朽・長寿命化対策が進展するなど公共事業が堅調に推移しました。
当社グループでは、圧入技術で杭を地盤に押し込み、地球と一体化した粘り強い構造物を構築する「インプラント工法」を早くから提唱し実践しており、国際圧入学会(IPA)や全国圧入協会(JPA)と協働し、科学に裏付けられた合理的で確かな建設技術として、その普及拡大に努めてきました。
あらゆる現場条件に対応して、急速・省スペース・省力化施工を実現し、求められる機能を有した構造体を確実かつ早期に構築するインプラント工法は、建設業界の広範に渡る課題を解決する技術として強く求められ、広く深く浸透しつつあります。
こうした中、当連結会計年度におきましては、「サイレントパイラーF301」等の新型圧入機の販売が好調に推移しました。また、南海トラフ巨大地震に備える高知海岸での「インプラント堤防」の建設をはじめ、土砂災害への緊急復旧対策として伊豆大島での「インプラント導流堤」の構築や、世界的な観光文化都市である京都市での耐震地下駐輪場「エコサイクル」等インプラント工法の工事受注が拡大しました。
この結果、当連結会計年度における売上高は14,874百万円(前期比41.9%増)となりました。利益面においては、営業利益2,159百万円(同242.1%増)、経常利益2,201百万円(同218.8%増)、当期純利益1,440百万円(同258.0%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①建設機械事業
建設機械事業におきましては、「サイレントパイラーF301」等の新型圧入機の販売が好調に推移し、建設機械事業の売上高は10,357百万円(前期比33.0%増)、セグメント利益は2,799百万円(同117.1%増)となりました。
②圧入工事事業
圧入工事事業におきましては、高知県の高知海岸における堤防耐震改良工事を始めとする「インプラント堤防」等の防災・減災に関する工事受注が増加し、圧入工事事業の売上高は4,516百万円(前期比67.6%増)、セグメント利益は250百万円(同21.9%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による収入が2,443百万円あったこと、定期預金の払戻による収入等の投資活動による収入が175百万円あったこと等により当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ2,657百万円増加し、4,976百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期と比べ698百万円増加して2,443百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,257百万円、減価償却費434百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、175百万円(前年同期は888百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の払戻等による純増減額1,940百万円、有形固定資産の取得による支出1,802百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、21百万円(前年同期は534百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入652百万円、返済による支出223百万円、配当金の支払いによる支出317百万円等によるものであります。