有価証券報告書-第65期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境や企業収益の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
その一方、長期化する米中貿易摩擦や英国のEU離脱による海外経済の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、先行きは極めて不透明な状況が続きました。
当社グループの係わる建設業界におきましては、首都圏や主要都市における建設需要により、公共投資・民間設備投資ともに堅調に推移しているものの、人手不足や建設コストの上昇など課題は多く、厳しい事業環境で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは引き続き新製品開発等を目的とした研究開発や人材の確保及び育成を行う一方、コストダウンの推進に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ168百万円減少し、6,202百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ529百万円減少し、2,572百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ361百万円増加し、3,630百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、受注高5,197百万円(前年同期比1.9%減)、売上高5,714百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益676百万円(前年同期比23.4%増)、経常利益670百万円(前年同期比31.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益460百万円(前年同期比81.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
ゴンドラ・舞台は、受注高3,657百万円(前年同期比5.0%増)、売上高4,080百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益653百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
海洋関連は、受注高1,528百万円(前年同期比3.9%減)、売上高1,527百万円(前年同期比5.1%減)、セグメント利益347百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
その他は、受注高11百万円(前年同期比94.8%減)、売上高107百万円(前年同期比23.6%減)、セグメント損失2百万円(前年同期は7百万円のセグメント利益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、仕入債務の減少、長期借入れの返済による支出等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益が667百万円(前年同期比59.5%増)と増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて612百万円増加し、当連結会計年度末には1,178百万円になりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、961百万円(前年同期は280百万円の使用)となりました。これは主に、工事損失引当金の減少額が85百万円並びに仕入債務の減少額が322百万円となりましたが、税金等調整前当期純利益が667百万円並びに売上債権の減少額が433百万円となったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、21百万円(前年同期比89.7%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が35百万円となったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、327百万円(前年同期比81.9%増)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が210百万円となりましたが、長期借入金の返済による支出が491百万円となったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3.当連結会計年度における大成建設㈱の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、100分の10未満であるため、記載を省略しております。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態及び経営成績
1)財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における総資産は6,202百万円となり、前連結会計年度末の6,371百万円から168百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が増加したものの受取手形及び売掛金並びに仕掛品が減少したこと等によるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末における負債合計は2,572百万円となり、前連結会計年度末の3,102百万円から529百万円の減少となりました。これは主に短期借入金が増加したものの支払手形及び買掛金並びに長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)が減少したこと等によるものであります。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産は3,630百万円となり、前連結会計年度末の3,268百万円から361百万円の増加となりました。これは主に剰余金の配当があったものの親会社株主に帰属する当期純利益の計上があったこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は58.5%となり、前連結会計年度末の51.3%から7.2ポイント上昇しております。
2)経営成績
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、ゴンドラ・舞台で増収となったことにより、売上高は5,714百万円と前連結会計年度に比べ1.1%の増加となりました。また、海洋関連及びその他が減益となったものの、ゴンドラ・舞台の増益に伴い、営業利益は676百万円と前連結会計年度に比べ23.4%増益、経常利益は670百万円と前連結会計年度に比べ31.9%の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は460百万円となり、減損損失を計上した前連結会計年度に比べ81.6%の増益となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、市場動向、資材費動向、技術継承、天災等があります。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大等が経営成績に与える影響は僅少であると判断しております。
市場動向につきましては、当社グループのゴンドラ・舞台の販売先は、建設工事に係るゼネコンが主であり、その建設業界は公共工事において国、地方自治体の予算削減を反映して低調のため依然として厳しい状況が続くものと予想されます。このような状況の中、当社グループは最新の技術や製品を素早く導入するための情報収集体制を確立し、多様なニーズに対応できるよう、グループ全体の営業力強化を図ります。
資材費動向につきましては、最近の複雑なビル形状に対応した特殊ゴンドラ製作において製作費は年々増加傾向にあり、この状況は今後も続くものと予想されます。このような状況の中、当社グループは製品の標準化を図り、また、資材の取引先との関係を強化して、さらなるコスト削減を目指します。
技術継承につきましては、少子高齢化に伴う人材不足により、世代交代による技術の伝承が困難となりつつあり、人材の確保と育成が重要な経営課題と認識しております。当社グループは、中途採用及び新規採用の両面から積極的に人材確保に努めると同時に製造プロセスの合理化や標準化を図り、若手技術者の育成に注力します。
天災等による影響につきましては、ゴンドラ・舞台装置設置工事や保守修理が中断となる可能性があります。また、当社工場に天災等による被害が及んだ場合、ゴンドラ・舞台装置の製作や船舶修理等が中断となる可能性があります。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2[事業の状
況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
等」を参照願います。
d.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(ゴンドラ・舞台)
ゴンドラ・舞台は、下半期における堅調な受注獲得の結果、受注高は3,657百万円(前年同期比5.0%増)となりました。受注の増加と受注残の順調な消化により、売上高は4,080百万円(前年同期比4.6%増)となりました。売上増加と生産効率化が相まって、セグメント利益は653百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
引き続き安定的な収益を獲得するため、当セグメントでは、グループ間の情報共有を強化し、顧客ニーズに対応できる技術開発の推進に努めます。
(海洋関連)
海洋関連は、例年並みの受注獲得となり、受注高は1,528百万円(前年同期比3.9%減)となりました。受注の減少に伴い、売上高は1,527百万円(前年同期比5.1%減)となり、セグメント利益は347百万円(前年同期比7.4%減)となりました。当セグメントでは、さらなる顧客満足度の向上とともに、引き続き全国的な新規顧客の開拓を目指します。
(その他)
その他では、年度を通して受注競争で苦戦をし、受注高は11百万円(前年同期比94.8%減)となりました。受注残を順調に消化することができましたが、受注が大幅に減少したことにより、売上高は107百万円(前年同期比23.6%減)となり、売上の減少に伴い、セグメント損失は2百万円(前年同期は7百万円のセグメント利益)となりました。その他では、技術力の向上を図り、より積極的な販売促進と受注活動に注力いたします。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度末のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」を参照願います。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金及び設備資金は、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入に関しては、事業計画及び金融情勢に応じて短期借入金と長期借入金により資金を調達しております。また、資金の流動性と源泉を安定的に確保することを目的として、調達先の分散を図っております。
なお、当社グループは運転資金の機動的かつ安定した調達を行うため、複数の金融機関との間で合計1,000百万円の貸出コミットメント契約を締結しております(借入実行残高300百万円、借入未実行残高700百万円)。
③重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社経営陣は、決算日における資産、負債の報告数値及び偶発債務の開示並びに報告期間における収入、費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行い、完成工事高、完成工事原価(工事損失引当金含む)、棚卸資産等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5[経理の状況]」を参照願います。
また、工事損失引当金につきましては、「2[事業等のリスク](2)特定の取引先について・(3)特定の製品、技術等について」の記載に関連する会計処理であり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性のある事項として認識しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の会計上の見積り等への影響については、乏しいと判断しております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境や企業収益の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
その一方、長期化する米中貿易摩擦や英国のEU離脱による海外経済の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、先行きは極めて不透明な状況が続きました。
当社グループの係わる建設業界におきましては、首都圏や主要都市における建設需要により、公共投資・民間設備投資ともに堅調に推移しているものの、人手不足や建設コストの上昇など課題は多く、厳しい事業環境で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは引き続き新製品開発等を目的とした研究開発や人材の確保及び育成を行う一方、コストダウンの推進に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ168百万円減少し、6,202百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ529百万円減少し、2,572百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ361百万円増加し、3,630百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、受注高5,197百万円(前年同期比1.9%減)、売上高5,714百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益676百万円(前年同期比23.4%増)、経常利益670百万円(前年同期比31.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益460百万円(前年同期比81.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
ゴンドラ・舞台は、受注高3,657百万円(前年同期比5.0%増)、売上高4,080百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益653百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
海洋関連は、受注高1,528百万円(前年同期比3.9%減)、売上高1,527百万円(前年同期比5.1%減)、セグメント利益347百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
その他は、受注高11百万円(前年同期比94.8%減)、売上高107百万円(前年同期比23.6%減)、セグメント損失2百万円(前年同期は7百万円のセグメント利益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、仕入債務の減少、長期借入れの返済による支出等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益が667百万円(前年同期比59.5%増)と増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて612百万円増加し、当連結会計年度末には1,178百万円になりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、961百万円(前年同期は280百万円の使用)となりました。これは主に、工事損失引当金の減少額が85百万円並びに仕入債務の減少額が322百万円となりましたが、税金等調整前当期純利益が667百万円並びに売上債権の減少額が433百万円となったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、21百万円(前年同期比89.7%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が35百万円となったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、327百万円(前年同期比81.9%増)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が210百万円となりましたが、長期借入金の返済による支出が491百万円となったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ゴンドラ・舞台(千円) | 2,769,454 | △7.8 |
| 海洋関連(千円) | 1,127,730 | △4.7 |
| 報告セグメント計(千円) | 3,897,185 | △6.9 |
| その他(千円) | 42,026 | △77.0 |
| 合計(千円) | 3,939,211 | △9.9 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| ゴンドラ・舞台 | 3,657,100 | 5.0 | 1,148,981 | △26.9 |
| 海洋関連 | 1,528,979 | △3.9 | 3,000 | 150.0 |
| 報告セグメント計 | 5,186,080 | 2.2 | 1,151,981 | △26.8 |
| その他 | 11,570 | △94.8 | 15,597 | △86.0 |
| 合計 | 5,197,650 | △1.9 | 1,167,578 | △30.7 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ゴンドラ・舞台(千円) | 4,080,410 | 4.6 |
| 海洋関連(千円) | 1,527,179 | △5.1 |
| 報告セグメント計(千円) | 5,607,590 | 1.8 |
| その他(千円) | 107,299 | △23.6 |
| 合計(千円) | 5,714,889 | 1.1 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 大成建設㈱ | 577,708 | 10.2 | - | - |
3.当連結会計年度における大成建設㈱の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、100分の10未満であるため、記載を省略しております。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態及び経営成績
1)財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における総資産は6,202百万円となり、前連結会計年度末の6,371百万円から168百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が増加したものの受取手形及び売掛金並びに仕掛品が減少したこと等によるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末における負債合計は2,572百万円となり、前連結会計年度末の3,102百万円から529百万円の減少となりました。これは主に短期借入金が増加したものの支払手形及び買掛金並びに長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)が減少したこと等によるものであります。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産は3,630百万円となり、前連結会計年度末の3,268百万円から361百万円の増加となりました。これは主に剰余金の配当があったものの親会社株主に帰属する当期純利益の計上があったこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は58.5%となり、前連結会計年度末の51.3%から7.2ポイント上昇しております。
2)経営成績
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、ゴンドラ・舞台で増収となったことにより、売上高は5,714百万円と前連結会計年度に比べ1.1%の増加となりました。また、海洋関連及びその他が減益となったものの、ゴンドラ・舞台の増益に伴い、営業利益は676百万円と前連結会計年度に比べ23.4%増益、経常利益は670百万円と前連結会計年度に比べ31.9%の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は460百万円となり、減損損失を計上した前連結会計年度に比べ81.6%の増益となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、市場動向、資材費動向、技術継承、天災等があります。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大等が経営成績に与える影響は僅少であると判断しております。
市場動向につきましては、当社グループのゴンドラ・舞台の販売先は、建設工事に係るゼネコンが主であり、その建設業界は公共工事において国、地方自治体の予算削減を反映して低調のため依然として厳しい状況が続くものと予想されます。このような状況の中、当社グループは最新の技術や製品を素早く導入するための情報収集体制を確立し、多様なニーズに対応できるよう、グループ全体の営業力強化を図ります。
資材費動向につきましては、最近の複雑なビル形状に対応した特殊ゴンドラ製作において製作費は年々増加傾向にあり、この状況は今後も続くものと予想されます。このような状況の中、当社グループは製品の標準化を図り、また、資材の取引先との関係を強化して、さらなるコスト削減を目指します。
技術継承につきましては、少子高齢化に伴う人材不足により、世代交代による技術の伝承が困難となりつつあり、人材の確保と育成が重要な経営課題と認識しております。当社グループは、中途採用及び新規採用の両面から積極的に人材確保に努めると同時に製造プロセスの合理化や標準化を図り、若手技術者の育成に注力します。
天災等による影響につきましては、ゴンドラ・舞台装置設置工事や保守修理が中断となる可能性があります。また、当社工場に天災等による被害が及んだ場合、ゴンドラ・舞台装置の製作や船舶修理等が中断となる可能性があります。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2[事業の状
況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
等」を参照願います。
d.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(ゴンドラ・舞台)
ゴンドラ・舞台は、下半期における堅調な受注獲得の結果、受注高は3,657百万円(前年同期比5.0%増)となりました。受注の増加と受注残の順調な消化により、売上高は4,080百万円(前年同期比4.6%増)となりました。売上増加と生産効率化が相まって、セグメント利益は653百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
引き続き安定的な収益を獲得するため、当セグメントでは、グループ間の情報共有を強化し、顧客ニーズに対応できる技術開発の推進に努めます。
(海洋関連)
海洋関連は、例年並みの受注獲得となり、受注高は1,528百万円(前年同期比3.9%減)となりました。受注の減少に伴い、売上高は1,527百万円(前年同期比5.1%減)となり、セグメント利益は347百万円(前年同期比7.4%減)となりました。当セグメントでは、さらなる顧客満足度の向上とともに、引き続き全国的な新規顧客の開拓を目指します。
(その他)
その他では、年度を通して受注競争で苦戦をし、受注高は11百万円(前年同期比94.8%減)となりました。受注残を順調に消化することができましたが、受注が大幅に減少したことにより、売上高は107百万円(前年同期比23.6%減)となり、売上の減少に伴い、セグメント損失は2百万円(前年同期は7百万円のセグメント利益)となりました。その他では、技術力の向上を図り、より積極的な販売促進と受注活動に注力いたします。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度末のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」を参照願います。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金及び設備資金は、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入に関しては、事業計画及び金融情勢に応じて短期借入金と長期借入金により資金を調達しております。また、資金の流動性と源泉を安定的に確保することを目的として、調達先の分散を図っております。
なお、当社グループは運転資金の機動的かつ安定した調達を行うため、複数の金融機関との間で合計1,000百万円の貸出コミットメント契約を締結しております(借入実行残高300百万円、借入未実行残高700百万円)。
③重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社経営陣は、決算日における資産、負債の報告数値及び偶発債務の開示並びに報告期間における収入、費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行い、完成工事高、完成工事原価(工事損失引当金含む)、棚卸資産等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5[経理の状況]」を参照願います。
また、工事損失引当金につきましては、「2[事業等のリスク](2)特定の取引先について・(3)特定の製品、技術等について」の記載に関連する会計処理であり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性のある事項として認識しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の会計上の見積り等への影響については、乏しいと判断しております。