四半期報告書-第114期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 10:15
【資料】
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【項目】
18項目

事業等のリスク

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありませんが、本四半期報告書提出日(2020年11月13日)現在における新型コロナウイルス感染症の影響と対策は、以下のとおりです。
第3四半期以降も、新型コロナウイルス感染症の影響は当面継続すると見込まれるものの、各国での外出規制解除や緩和、経済活動再開の状況に応じて、市況は引き続き緩やかに改善すると見込んでいます。また、前四半期報告書提出日の想定に比べ、自動車業界向け事業においては需要が回復基調にあるものの、航空関連向け事業においては需要の回復が遅れています。
アプライアンスでは、国内の家電は回復傾向に加えて、巣ごもり・感染予防需要が継続する一方で、インバウンドや嗜好品の需要減による影響が今後も続くと見込んでいます。また、海外では、欧州・アジアは空調等で前四半期報告書提出日の想定よりも回復が見られるも、中南米・インドでは感染の影響が長期化しています。
ライフソリューションズでは、国内は投資抑制により、2020年度中は住宅新築着工戸数・非住宅新築着工床面積の減少が続き、リニューアル市場も低調に推移すると見込まれます。また、海外は、各国の規制解除等で順次活動が再開しているものの、大幅な成長鈍化を見込んでいます。
コネクティッドソリューションズでは、在宅勤務等の常態化により、引き続き情報通信インフラ向け需要は拡大傾向にありますが、世界の航空旅客需要の見通しは、前四半期報告書提出日の想定から悪化しており、本格的な回復は遅れる見通しです。
オートモーティブでは、中国に続き、日本や米国でも、自動車業界向けが前四半期報告書提出日の想定よりも回復基調にありますが、下期も影響は残ると見込んでいます。
インダストリアルソリューションズでは、車載向け部品需要が改善傾向にあり、在宅勤務・遠隔教育の常態化により、ノートパソコンや情報通信インフラ向け需要は引き続き拡大していくと見込んでいます。また、半導体製造装置の需要も堅調に推移する一方、工作機械の需要は、中国では回復傾向にあるものの、世界全体では低調に推移すると見込んでいます。
こうした状況の中、当社では中期戦略をベースとしたポートフォリオマネジメントと経営体質強化を進めています。成長分野への投資、共創による競争力強化、並びに収益性の改善を軸にした事業ポートフォリオ改革を実施すると同時に、固定費削減、構造的赤字事業への対策により経営体質の強化を進めています。
また、新型コロナウイルス感染症に伴う社会の構造的変化への対応として、情報通信インフラへの投資拡大や、需要が拡大する公衆衛生、空調空質に関連する製品の販売拡大など、事業機会への取り組みを進めています。