有価証券報告書-第66期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/20 13:09
【資料】
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【項目】
130項目

研究開発活動


当社グループの研究開発活動は、主として提出会社に集中しており、提出会社及び現地販売法人において技術動向・市場動向の情報を集め、提出会社にて開発を担当し、国内外の生産拠点にて生産を行っております。
当連結会計年度における提出会社の研究開発活動は、2事業部に所属し、各事業部に直結した開発部門が市場のニーズに合致した商品をいち早く商品化すべく、研究開発を推進しております。
当連結会計年度の開発人員は135名で、研究開発費として1,428百万円投入しております。
当連結会計年度の各事業部における主な研究開発の概況と成果は次のとおりであります。
<音響機器事業>プロオーディオ市場向けでは、ハイサンプリング録音に対応した高音質のマスターレコーダーとDAコンバーターを融合させた業務用マスターレコーダー/ADDAコンバーターDA-3000を市場導入しました。DSLR(デジタル一眼レフカメラ)市場向けには既に導入されているPCMレコーダーDR-60Dに続き様々なノイズ対策が施されたデジタル一眼レフ用X-Y方式ステレオマイクTM-2Xを市場導入しました。また、既に市場へ投入している高い安全性と運用効率、高音質を実現した放送局向け4chレコーダーHS-4000と8chレコーダーHS-8をそれぞれNTV、CBS各放送局に対応したバージョンをリリースいたしました。更に放送業務仕様のレコーダー/プレーヤーであるHSシリーズの編集、仕込み作業を支援するWindows/Mac対応のパソコン用アプリケーションソフトウェアHS Editorを市場導入いたしました。
楽器市場向けでは、高いオーディオパフォーマンスを誇るHDIAマイクプリアンプを搭載しマイクプリ/ADDAとしても活用できる24bit/192kHz対応のUSBオーディオインターフェースUH-7000を市場導入しました。またハイクオリティなHDDAマイクプリアンプを搭載し録音環境に合わせ様々な活用法を提供するDSPミキサーを搭載したUSBオーディオインターフェースUS-1200を市場導入しました。
コンシューマオーディオ市場向けでは、既に市場導入している501シリーズに続き新たに301シリーズとしてDSD5.6MHzやPCM32bit/192kHzのUSB入力に加え、高音質aptXコーデックを含むBluetoothにも対応したDAC搭載ステレオプリメインアンプAI-301DA、同じくDSD5.6MHzやPCM 32bit/192kHzのUSB入力に対応したデュアルモノーラル構成のD/AコンバーターUD-301、AI-301DAに最適な同軸2ウェイスピーカLS-301を市場導入しました。またSL-D920の後継としてBluetoothレシーバを内蔵したSL-D930、モジュラーステレオを彷彿させるデザインにアナログレコードからBluetoothまで対応したステレオシステムLP-P1000を市場導入しました。更にA-H01に最適な2.1chスピーカーシステムとしてHVT (Horizontal-Vertical Transforming) テクノロジーを採用したLS-WH01を市場導入しました。
ハイエンドオーディオ市場向けでは、エソテリックの中でも最高級シリーズとなるGRANDIOSOシリーズとしてトランスポート・メカニズムにVRDS-NEO採用の高精度ターンテーブルを使用したスーパーオーディオCDトランスポーターP1、D-01を上回る物量と新しいテクノロジーをふんだんに投入してブラッシュアップしたD1、電流供給能力の源となる電源部に最大限の物量を投入し8Ω負荷時300Wから1Ω負荷時に2400Wまで理論値どおりのパワーリニアリティを達成したM1を市場導入しました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は899百万円であります。
<情報機器事業>医用画像製品では、静止画に加え、外科、整形外科などの手術映像記録向けに高解像度動画の記録再生に対応した、ネットワーク対応HDD/SD静止画・動画レコーダーMV-3CHを市場導入しました。MV-3CHは、最長24時間の長時間動画が可能であり、USB外付けハードディスク記録にも対応しております。また、ネットワーク上の指定先にデータを転送する機能も備えています。
計測機器では、優れたコストパフォーマンス、4000回/秒高速処理を実現し視認性の良いカラー液晶を搭載した、デジタル指示計TD-700Tを市場導入しました。TD-700TはTEDS対応機能を備えており、弊社製のTEDS対応トランスデューサと組み合わせることで自動的に感度校正を行うことができます。また、4000回/秒(ホールド時20000回/秒)の高速処理により急峻な現象にも追従した計測が可能です。
ボイスロギング装置では、ネットワーク対応型テレホンレコーダーVP-500を市場導入しました。VP-500は、全通話内容を自動で録音し簡単なボタン操作で再生するインスタントリコーラーとしての他、ネットワークに接続して、パソコンと専用アプリケーションソフトウェアを組み合わせることで小規模コールセンター向け通話録音システムが実現できます。
光ディスク装置では、サーバー、ディスクデュプリケーターなどの産業機器組み込み向けの、HHスーパマルチドライブDV-W5600Sを市場導入しました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は529百万円であります。