有価証券報告書-第56期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 15:00
【資料】
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【項目】
132項目

対処すべき課題

当社主力の車載市場では、環境対応や安全装置搭載など電装システムの採用がますます進むことが予測され、また、情報・通信市場では、スマートフォンやウェアラブル機器などの販売拡大が見込まれることから、プリント配線板の需要は継続して拡大するものと考えられます。しかしながら、価格面における競争激化や、品質要求が強まることが予想されるなど当社をとりまく環境は不透明であります。
このような状況下におきまして、当社は、車載及び通信デバイス市場を重点市場とし、海外での売上拡大を図る営業戦略のもと、以下に掲げる経営課題に真摯に取り組み、安定的な収益体質の実現へ向け取り組んでまいります。
(1) 生産力の強化
海外市場の需要拡大に対応するため、海外工場を中心とした生産能力の拡充を図ります。具体的には、タイ工場での生産能力増強のための設備投資や、生産単位の見直し等による生産効率向上などを図り、グローバルでの生産力の強化に努めてまいります。
(2) コスト対応力の強化
国内では、当期において生産拠点の集約及び希望退職者の募集を実施し、経営資源の集約を図っております。この事業再編による収益性向上を推し進めるとともに、グローバル集中購買の強化、徹底したムダ削減などにより、コスト対応力の強化に努めてまいります。
(3) 品質力の強化
製造工程の更なる自動化を推し進めるとともに、国内で培った生産システムの海外展開を行うなど、全工場同一品質の実現に向けて取り組んでまいります。また、製造・技術・営業一体の品質管理体制をより強化し、市場・顧客のニーズに対応できるよう品質力の強化に努めてまいります。