訂正有価証券報告書-第40期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/30 13:07
【資料】
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【項目】
117項目

研究開発活動

当社グループは、常に市場に「新しさと違い」を提供するイノベーターであり続けるため、当社の総人員の約3割にあたる約220名が開発部門に属し、研究開発活動を積極的に進めております。当社グループにおける研究開発活動は、全て日本国内で行っております。
当社では、市場ニーズに合わせて素早く製品化するため、製品を成り立たせる根幹となる要素技術の開発を製品開発に先行して進めております。製品開発に直結する開発体制としては、機構設計技術(メカ)、制御設計技術(ハード)、機器組み込みソフトウェア技術(ファームウェア)、アプリケーションソフトウェア技術及びインク技術の5分野からなる技術を結集して、技術本部内のプロジェクトチームが製品化を進めております。要素技術を各プロジェクトが共有し、積極的に共通化・標準化設計を展開することにより、開発期間の短縮を図るとともに高品質かつコストパフォーマンスの高い製品開発を行っております。また、マーケティング部門と技術本部とのコミュニケーションを密にすることで、ユーザーのニーズや技術動向を常に注視し、マーケットインの製品開発を中長期的視点から行える体制を構築しており、製品本体、アプリケーションソフトウェア、インク、メディア等のトータルソリューションを最適化し、「美しく・速い」プリント及びカットをユーザーに提供することを目指しております。
当社グループは、刻々と変化する市場ニーズやデジタル・オンデマンド時代の流れに対し、先進性と独自性による強みで優位に事業展開するため、製品開発を最も重要な戦略の一つと位置づけ、開発投資を積極的に行っております。
当連結会計年度における研究開発活動等の成果は次のとおりであります。
(ハードウェア)
(1)プリント速度と連続運転機能を大きく高めたSG市場向けの次期主力製品JV300シリーズの販売開始。
(2)JV300シリーズのプリント速度を抑えることで低価格を実現したJV150シリーズの販売開始。
(3)JV300シリーズとJV150シリーズにカッティング機能を追加し、新開発の高輝度シルバーインクに対応したCJV300シリーズ及びCJV150シリーズの販売開始。
(4)偏芯カット、タンジェンシャルカット、レシプロカット、罫引きが行えるA2ノビサイズのフラットベッドカッティングプロッタCFL-605RTの販売開始。
(インク)
(5)ソルベントインクSS21について、コーポレートカラーや食品などの鮮やかな色彩を表現するオレンジインク、トーンジャンプがない美しいグラデーションのグレースケール画像を表現するライトブラックインク、輝度をより高め鏡面のような輝きを放つメタリック表現が可能なシルバーインクの3色を追加。
(ハードウェア)
(6)メーカーの異なるプリンタやインクによる成果物でも、その色味を当社プリンタにより近似色で再現するソフトウェアMTCE(Mimaki Target Color Emulator)の販売開始。
これらの研究開発活動を行った結果、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動に係る費用の総額は33億22百万円であります。なお、当該金額には既存製品の改良、応用等に関する費用が含まれており、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」は20億54百万円であります。