有価証券報告書-第195期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
有報資料
[会社の経営の基本方針]
当社グループは、カワサキグループ・ミッションステートメントにおいて、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する“Global Kawasaki”」をグループミッションとして掲げ、「航空宇宙システム、エネルギー・環境プラント、精密機械・ロボット、交通・輸送の4分野を主な事業分野として、最先端の技術で新たな価値を創造し、顧客や社会の可能性を切り開く企業グループを目指す」ことをビジョンとして定めています。
また、「選択と集中」「質主量従」「リスクマネジメント」を指針とし、資本コストを上回る利益を安定的に創出するとともに、先端的な研究開発と革新的な設備投資を持続的に行い、将来に亘る企業価値の向上を図ること、すなわち「Kawasaki-ROIC経営(以下、ROIC経営)」の推進を経営の基本方針に掲げ、収益性・安定性・成長性を重視した事業ポートフォリオの構築に取り組んでいきます。
[目標とする経営指標]
目標とする経営指標は、利益(営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益)及び資本効率を測る指標である投下資本利益率(ROIC = EBIT(税引前利益 + 支払利息) ÷ 投下資本(有利子負債 + 自己資本))としています。
そして、当社グループが有する事業を細分化したビジネスユニット(以下、BU)毎にROIC管理を行い、ROICがハードルレート(最低限確保すべき水準)を下回るBUは、早期にハードルレートを上回るべく具体的施策を展開していきます。一方、既にROICがハードルレートを上回っているBUは業界トップクラスのROICの達成、又は経済的付加価値の増加に取り組むことにより、当社グループ全体の企業価値向上を図ることとしています。
これらの経営指標の改善の結果として自己資本利益率(ROE = 親会社株主に帰属する当期純利益 ÷ 自己資本)の向上も図っていきます。
[中長期的な会社の経営戦略・対処すべき課題]
1.品質管理体制の総点検
外部の有識者を中心とした全社品質管理委員会を設置し、N700系新幹線台車枠の製造不備に関する原因究明と再発防止策の検討を進めていきます。また、全社の品質管理体制について総点検を行うことで、お客様からの信頼回復に努めます。
2.ROIC経営(企業価値向上)の徹底
成長分野(航空宇宙システム、エネルギー、ロボット等)への投資を積極的に行うとともに、技術の結集によるシナジー効果の創出、将来を見据えた技術・製品の差別化などに取り組み、収益力や競争優位性を強化していきます。また、入金条件の改善や資産圧縮等により営業キャッシュ・フローを改善し、フリー・キャッシュ・フローの創出を目指します。加えて、円高水準においても中長期的に安定してROIC8%以上を確保できるよう、コスト削減やグローバルサプライチェーンの強化に取り組み、為替変動に強い事業運営体制を構築していきます。
3.プロジェクトにおけるリスク管理の強化
受注前のリスクチェック機能を強化し、徹底的にリスクの排除に取り組みます。また、プロジェクトリスク管理委員会において、遂行中のプロジェクトの進捗状況を把握し、損失発生の未然防止や状況変化への迅速な対応に努めます。こうした取り組みを強化しつつ、持続的成長のための挑戦を続けていきます。
4.情報通信技術の活用によるものづくり力強化・サービス事業の強化
情報通信技術を活用して生産状況の見える化を進め、将来的には工場間の連携を高度化してものづくり力を強化していきます。また、人工知能を活用したモーターサイクル、発電プラントなどにおける遠隔監視・故障診断技術等を開発し、拡大・多様化する顧客ニーズに応える製品・サービスを提供することにより、高収益体質を確立していきます。
5.働き方改革とダイバーシティの推進
事務系・技術系社員を中心とした働き方改革「Kawasaki Workstyle Innovation活動(K-Win活動)」を進め、従業員の能力を最大限に発揮することで、生産性を高めていきます。また、ダイバーシティを尊重し、女性の活躍推進や育児支援策をはじめとしたワーク・ライフ・バランスの向上に取り組むとともに、障がい者が働きやすい職場環境の整備と仕事の確保等を推進します。
なお、個別事業における課題については以下のとおりです。
① 航空宇宙システム事業
P-1固定翼哨戒機・C-2輸送機の修理・部品供給を含めた量産の着実な推進及び派生型機への展開、ボーイング787分担製造品の増産への対応及び777Xの開発・量産立ち上げ、民間航空機用ジェットエンジンの新機種開発の推進及び増産対応
② エネルギー・環境プラント事業
コアハード強化とその組み合わせによる最適システム構築、分散型エネルギー供給システムの提案、CO2フリー社会に貢献するシステムの構築、海外パートナーシップ強化による新興国・資源国を中心とした海外事業の拡大
③ 精密機械・ロボット事業
油圧機器のショベル分野における増産体制の早期実現、高シェアの維持・拡大とショベル以外の建設機械/農業機械分野向けの拡販、ロボット分野におけるシステム提案力強化とKPM蘇州工場・西神戸工場の生産体制整備・拡大、技能伝承システム「Successor」、医療ロボットなど将来へ向けた新規分野への継続的な取り組み
④ 船舶海洋事業
坂出工場におけるガス関連船を主体とした選別受注と徹底した生産性向上活動によるコスト競争力の強化、中国合弁会社との共同購買・分担建造など一体運営の更なる深化、潜水艦増艦に対する神戸工場の基盤構築
⑤ 車両事業
品質管理の再構築、顧客ニーズに適合した技術・製品による競争力強化、コスト競争力の強化、アジア新興国における受注拡大、IoTを活用したメンテナンス事業及び軌道モニタリング事業参入等のストック型ビジネスの拡大、海外生産・海外調達及びパートナーシップの活用などグローバルな最適事業遂行体制の構築
⑥ モーターサイクル&エンジン事業
“Kawasaki”らしい魅力ある強いモデルの継続投入、顧客価値に根ざした高いブランドの実現、先進国市場での更なるプレゼンスの向上、新興国市場におけるコスト競争力の一層の強化及び新規市場開拓、連結ベースのマネジメントの徹底効率化
(注) 1 上記の将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づき判断したものであり、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。
2 2019年3月期から、「航空宇宙システム」、「エネルギー・環境プラント」、「精密機械・ロボット」、「船舶海洋」、「車両」、「モーターサイクル&エンジン」、及び「その他」に報告セグメントを変更しており、上記の記述は変更後の報告セグメントに基づいています。
当社グループは、カワサキグループ・ミッションステートメントにおいて、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する“Global Kawasaki”」をグループミッションとして掲げ、「航空宇宙システム、エネルギー・環境プラント、精密機械・ロボット、交通・輸送の4分野を主な事業分野として、最先端の技術で新たな価値を創造し、顧客や社会の可能性を切り開く企業グループを目指す」ことをビジョンとして定めています。
また、「選択と集中」「質主量従」「リスクマネジメント」を指針とし、資本コストを上回る利益を安定的に創出するとともに、先端的な研究開発と革新的な設備投資を持続的に行い、将来に亘る企業価値の向上を図ること、すなわち「Kawasaki-ROIC経営(以下、ROIC経営)」の推進を経営の基本方針に掲げ、収益性・安定性・成長性を重視した事業ポートフォリオの構築に取り組んでいきます。
[目標とする経営指標]
目標とする経営指標は、利益(営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益)及び資本効率を測る指標である投下資本利益率(ROIC = EBIT(税引前利益 + 支払利息) ÷ 投下資本(有利子負債 + 自己資本))としています。
そして、当社グループが有する事業を細分化したビジネスユニット(以下、BU)毎にROIC管理を行い、ROICがハードルレート(最低限確保すべき水準)を下回るBUは、早期にハードルレートを上回るべく具体的施策を展開していきます。一方、既にROICがハードルレートを上回っているBUは業界トップクラスのROICの達成、又は経済的付加価値の増加に取り組むことにより、当社グループ全体の企業価値向上を図ることとしています。
これらの経営指標の改善の結果として自己資本利益率(ROE = 親会社株主に帰属する当期純利益 ÷ 自己資本)の向上も図っていきます。
[中長期的な会社の経営戦略・対処すべき課題]
1.品質管理体制の総点検
外部の有識者を中心とした全社品質管理委員会を設置し、N700系新幹線台車枠の製造不備に関する原因究明と再発防止策の検討を進めていきます。また、全社の品質管理体制について総点検を行うことで、お客様からの信頼回復に努めます。
2.ROIC経営(企業価値向上)の徹底
成長分野(航空宇宙システム、エネルギー、ロボット等)への投資を積極的に行うとともに、技術の結集によるシナジー効果の創出、将来を見据えた技術・製品の差別化などに取り組み、収益力や競争優位性を強化していきます。また、入金条件の改善や資産圧縮等により営業キャッシュ・フローを改善し、フリー・キャッシュ・フローの創出を目指します。加えて、円高水準においても中長期的に安定してROIC8%以上を確保できるよう、コスト削減やグローバルサプライチェーンの強化に取り組み、為替変動に強い事業運営体制を構築していきます。
3.プロジェクトにおけるリスク管理の強化
受注前のリスクチェック機能を強化し、徹底的にリスクの排除に取り組みます。また、プロジェクトリスク管理委員会において、遂行中のプロジェクトの進捗状況を把握し、損失発生の未然防止や状況変化への迅速な対応に努めます。こうした取り組みを強化しつつ、持続的成長のための挑戦を続けていきます。
4.情報通信技術の活用によるものづくり力強化・サービス事業の強化
情報通信技術を活用して生産状況の見える化を進め、将来的には工場間の連携を高度化してものづくり力を強化していきます。また、人工知能を活用したモーターサイクル、発電プラントなどにおける遠隔監視・故障診断技術等を開発し、拡大・多様化する顧客ニーズに応える製品・サービスを提供することにより、高収益体質を確立していきます。
5.働き方改革とダイバーシティの推進
事務系・技術系社員を中心とした働き方改革「Kawasaki Workstyle Innovation活動(K-Win活動)」を進め、従業員の能力を最大限に発揮することで、生産性を高めていきます。また、ダイバーシティを尊重し、女性の活躍推進や育児支援策をはじめとしたワーク・ライフ・バランスの向上に取り組むとともに、障がい者が働きやすい職場環境の整備と仕事の確保等を推進します。
なお、個別事業における課題については以下のとおりです。
① 航空宇宙システム事業
P-1固定翼哨戒機・C-2輸送機の修理・部品供給を含めた量産の着実な推進及び派生型機への展開、ボーイング787分担製造品の増産への対応及び777Xの開発・量産立ち上げ、民間航空機用ジェットエンジンの新機種開発の推進及び増産対応
② エネルギー・環境プラント事業
コアハード強化とその組み合わせによる最適システム構築、分散型エネルギー供給システムの提案、CO2フリー社会に貢献するシステムの構築、海外パートナーシップ強化による新興国・資源国を中心とした海外事業の拡大
③ 精密機械・ロボット事業
油圧機器のショベル分野における増産体制の早期実現、高シェアの維持・拡大とショベル以外の建設機械/農業機械分野向けの拡販、ロボット分野におけるシステム提案力強化とKPM蘇州工場・西神戸工場の生産体制整備・拡大、技能伝承システム「Successor」、医療ロボットなど将来へ向けた新規分野への継続的な取り組み
④ 船舶海洋事業
坂出工場におけるガス関連船を主体とした選別受注と徹底した生産性向上活動によるコスト競争力の強化、中国合弁会社との共同購買・分担建造など一体運営の更なる深化、潜水艦増艦に対する神戸工場の基盤構築
⑤ 車両事業
品質管理の再構築、顧客ニーズに適合した技術・製品による競争力強化、コスト競争力の強化、アジア新興国における受注拡大、IoTを活用したメンテナンス事業及び軌道モニタリング事業参入等のストック型ビジネスの拡大、海外生産・海外調達及びパートナーシップの活用などグローバルな最適事業遂行体制の構築
⑥ モーターサイクル&エンジン事業
“Kawasaki”らしい魅力ある強いモデルの継続投入、顧客価値に根ざした高いブランドの実現、先進国市場での更なるプレゼンスの向上、新興国市場におけるコスト競争力の一層の強化及び新規市場開拓、連結ベースのマネジメントの徹底効率化
(注) 1 上記の将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づき判断したものであり、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。
2 2019年3月期から、「航空宇宙システム」、「エネルギー・環境プラント」、「精密機械・ロボット」、「船舶海洋」、「車両」、「モーターサイクル&エンジン」、及び「その他」に報告セグメントを変更しており、上記の記述は変更後の報告セグメントに基づいています。