有価証券報告書-第125期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/28 9:44
【資料】
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【項目】
174項目
d. 指標と目標
長期目標として掲げた、カーボンニュートラルの実現に向け、2030年度までの中期行動計画をまとめた「ニッサン・グリーンプログラム2030」では、各バリューチェーンでのKPIと目標を明確にし、その進捗を毎年報告している。
2030年度目標値2023年度実績起点
ライフサイクル
(t-CO2/台数)
-30%(グローバル)-11%2018年度
クルマ
(g-CO2/km)
-32.5%(グローバル)
-50%(4地域(*))
-12%(グローバル)
-15%(4地域(*))
生産
(t-CO2/台数)
-52%(グローバル)-1.4%

* 日本、米国、欧州、中国
上記の値は2023年度の到達状況の速報値であり、2024年7月末に当社企業サイトに掲載するサステナビリティデータブック2024にて、確定値と共に分析を公表する予定。
自動車のバリューチェーン全体を捉えた時に、クルマの使用時に排出されるCO2量が占める割合は、企業活動に伴う排出量に比較して著しく多く、全体の80%以上を占める。2023年度では、バリューチェーン全体(Scope 1、2、3の合計値)のCO2排出量118,525kton-CO2のうち、販売したクルマの使用時の排出量が99,276kton-CO2である一方で、企業活動に伴う排出量Scope 1、2はそれぞれ626kton-CO2、1,112kton-CO2(いずれも速報値)であった。これらはGHGプロトコルに基づいた測定結果である。
財務情報と連動したカーボンフットプリント開示の重要性を認識し、当事業年度にScope 1、2の対象範囲を下記のように定義した。それに伴い、過年度の排出量も再計算した。
・従来:日産自動車、連結子会社及び持分法適用関連会社の一部
・新スコープ:日産自動車及び連結子会社
(kton-CO2)
Scope(*)2018(基準年)2020202120222023
Scope 1725550588585626
Scope 21,6891,1671,2071,2091,112
Scope 3204,976136,422128,332119,677116,786
合計207,390138,139130,127121,471118,525

* 各スコープは「GHGプロトコル事業者排出量算定基準」によって以下の様に定められている。
Scope 1 事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
Scope 2 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope 3 企業のバリューチェーンで発生するScope2以外の間接排出
上記の2023年度の値は速報値であり、2024年7月末に当社企業サイトに掲載するサステナビリティデータブック2024にて、確定値と共に排出量の推移、第三者保証の詳細などを公表する予定。