訂正有価証券報告書-第150期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2017/03/24 15:29
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【項目】
121項目

対処すべき課題

「構造改革ステージ2」(平成29年3月期~平成31年3月期)
当社グループは、平成24年2月、厳しい外部環境への対応と将来の成長を確実にするため、「構造改革プラン」を策定し、「SKYACTIV技術」を梃子にした構造改革を強力に推進してまいりました。将来に向けた成長投資を行いながら、商品・販売・生産・アライアンスなどの各領域における主要施策が大きく進捗するなど、安定した収益構造の実現に向けて一定の成果を上げております。しかしながら、これらの領域において依然として更なる改善の余地があることから、「構造改革プラン」の主要施策を一層強化していく必要があります。
そこで、将来の更なる成長に向け、ビジネスの質的成長を図り、ブランド価値の向上を加速するため、平成29年3月期からスタートする中期経営計画「構造改革ステージ2」を策定いたしました。
最終年度となる平成31年3月期の経営指標は以下のとおりです。
平成31年3月期(2019年3月期)経営指標の見通し
・グローバル販売台数 165万台
・ROS(連結売上高営業利益率) 7%以上
・自己資本比率 45%以上
・配当性向 20%以上
(前提為替レート:1米ドル120円、1ユーロ130円)
※ 文中における将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末時点において当社グループが判断した一定の前提に基づいたものであります。これらの記載は実際の結果とは異なる可能性があり、その達成を保証するものではありません。
「構造改革ステージ2」の主要施策は、以下のとおりです。
(1)商品・開発
「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を提供する新型車を、引き続き「構造改革ステージ2」期間中においても投入いたします。また、最新のデザイン・技術を「商品改良モデル」に搭載し、新世代商品群の継続進化を図るほか、グローバルで需要が高まりつつあるクロスオーバー系車種のラインアップ拡充により、台数成長と収益性向上の両立を図ります。次世代商品に向けた技術開発では、今後さらに厳しくなる各国の環境等の規制対応も含め、環境・安全対応に重点を置いて進めてまいります。
(2)グローバル販売・ネットワーク強化
「SKYACTIV技術」搭載車のフルラインアップにより、販売強化を図ります。また、引き続き正価販売方針のグローバルでの展開・浸透を図り、実売価格や車両残価を改善することでリテンションを向上させていきます。さらに、カスタマーケアやお客様のブランド体験向上に重点を置いた現場改革を推進し、お客様と特別な絆でつながるブランドを目指して取り組んでまいります。
(3)グローバル生産・コスト改善
国内で培った「モノ造り革新」をグローバルの全拠点に展開し、コスト改善を加速させていきます。また、高い評価を獲得している「SKYACTIV技術」搭載車の販売増に対応するため、主要生産拠点の生産効率を最大化するとともに、拠点間の相互補完を可能にするグローバルスイング生産や車種間の生産フレキシビリティの拡大を図り、165万台に向けた台数成長をサポートします。
(4)財務基盤強化と株主還元
着実な台数成長とビジネスの質的成長によるブランド価値の向上により、安定的な利益とキャッシュ・フローを創出し、自己資本の充実など、財務基盤の強化を図ってまいります。株主還元については、当期の業績及び経営環境並びに財務状況等を勘案して決定することを基本とし、安定的な配当の実現とともに、財務基盤の強化にあわせ、着実な配当性向の改善を図ってまいります。