四半期報告書-第95期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)
有報資料
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、企業収益や雇用情勢の改善など景気は緩やかな回復基調が続きました。先行きについても引き続き回復していくことが期待されますが、海外経済の不確実性や為替・株価の変動影響に留意する必要があります。一方、世界経済は、中国やその他新興国の経済の先行き、政策に関する不確実性による影響などに留意する必要はあるものの、全体としては緩やかに回復しています。
また、当社グループが関連する自動車業界は、国内市場は依然として低調でありましたが、海外市場は中国の需要拡大や北米・欧州の販売好調などを背景に概ね堅調な推移となりました。
このような状況のもと、当社グループは、「基盤強化」、「永続的発展」、「企業風土改革」を柱とする経営方針を掲げ、国内外で競争力を高める施策を積極的に展開してまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、国内事業は、舶用部品の受注減や熊本地震の影響はあったものの、中空エンジンバルブの量産拡大等により四輪車用エンジンバルブが大幅に増加し、前年同期に比べ増収となりました。海外事業は、中国・タイにおける生産拡大やインド子会社の量産開始などの増加要因はあったものの、北米における受注減や為替換算の影響等により海外事業全体では前年同期に比べ減収となりました。この結果、売上高は、297 億66 百万円(前年同期比5.5%減)となりました。
損益面につきましては、中国の生産拡大や海外子会社立ち上げコスト減少等による増益要因はあったものの、国内事業のコスト増加や一部海外事業の受注減、為替換算の影響等により、営業利益は、22 億73 百万円(前年同期比3.8%減)、経常利益は23 億55 百万円(前年同期比0.7%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、過年度決算訂正関連費用の計上があったものの、投資有価証券売却益の計上や法人税等の計上額が少額であったことなどから増加し、8億72 百万円(前年同期比1.5%増)となりました。
報告セグメントの種類別の業績は次のとおりであります。
(小型エンジンバルブ)
国内事業は、二輪車用エンジンバルブは微増であったものの、中空エンジンバルブの量産拡大や新規量産の立ち上がりにより四輪車用エンジンバルブが大幅に増加し、前年同期に比べ増収となりました。海外事業は、アジア地域では、中国・タイ・台湾における受注増やインド子会社の量産開始などの増収要因はあったものの、インドネシアにおける受注減や為替換算の影響等によりアジア地域全体としては前年同期に比べ減収となりました。北米地域では、一部製品の生産拠点移管や為替換算の影響により大幅な減収となりました。欧州地域では、受注減および為替換算の影響により減収となりました。
汎用エンジンバルブは、海外向け製品の減少により減収となりました。
当セグメントの損益面につきましては、北米・インドネシアの受注減や為替換算の影響等による減益要因はあったものの、中国の生産拡大に伴う増益やインド子会社立ち上げ完了に伴うコストの減少等により前年同期に比べ増益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、237 億39 百万円(前年同期比8.0%減)、セグメント利益(営業利益)は、21 億54 百万円(前年同期比4.2%増)となりました。なお、当セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(舶用部品)
舶用関連製品につきましては、新規量産の立ち上がり等により一部製品は増加しましたが、円高や需要低迷の影響により組付部品・補給部品の受注が減少し、前年同期に比べ減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、24 億66 百万円(前年同期比2.4%減)、セグメント利益(営業利益)は、93 百万円(前年同期比44.2%減)となりました。
(可変動弁・歯車)
可変動弁につきましては、前年同期に比べ微増となりました。
精密鍛造歯車につきましては、産業機械用製品が減少しましたが、新規量産の立ち上がり等により自動車用製品が増加し、前年同期と同水準となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、22 億13 百万円(前年同期比0.8%増)、セグメント利益(営業利益)は、0百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)32 百万円)となりました。
(その他)
バルブリフターにつきましては、欧州・中国向け製品の受注増加や新規量産の立ち上がりにより前年同期に比べ増収となりました。
工作機械につきましては、グループ内部での取引が減少し減収となりました。
ロイヤルティーにつきましては、グループ内部での取引が減少し減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、26 億8百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント損失(営業損失)は、14 百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)1億61 百万円)となりました。なお、当セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、533億94百万円となり、前連結会計年度末と比較して20億9百万円の減少となりました。
資産の部の流動資産は、204億30百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億83百万円の減少となりました。この主な要因は原材料及び貯蔵品が1億98百万円、商品及び製品が1億27百万円減少したことなどによるものであります。
固定資産は、329億64百万円となり、前連結会計年度末と比較して16億25百万円の減少となりました。この主な要因は投資有価証券が4億78百万円増加したものの、機械装置及び運搬具(純額)が13億83百万円、建物及び構築物(純額)が3億16百万円減少したことなどによるものであります。
負債の部の流動負債は、127億61百万円となり、前連結会計年度末と比較して10億60百万円の増加となりました。この主な要因は短期借入金が7億10百万円増加したことなどによるものであります。
固定負債は、107億46百万円となり、前連結会計年度末と比較して20億円の減少となりました。この主な要因は長期借入金が18億99百万円減少したことなどによるものであります。
純資産の部では、298億86百万円となり、前連結会計年度末と比較して10億69百万円の減少となりました。この主な要因は利益剰余金が5億26百万円増加しましたが、為替換算調整勘定が12億98百万円減少したことなどによるものであります。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は412,516千円であります。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社グループがもっとも影響を受ける自動車業界、二輪車業界につきましては、国内とアセアン地域の需要に関しては消費の低迷が続くと予想されますが、北米市場および中国での持続的な成長を見込んでおります。
小型エンジンバルブ事業では燃費改善に貢献できる製品として中空エンジンバルブを国内で集中的に生産し、既存製品については原価低減を強力に推進しております。海外では主にアジア地域での需要拡大に対応した設備増強と原価低減を進めております。
舶用部品事業では為替変動と造船業界の不況により需要が低迷しておりますが、新製品への取り組み、顧客との関係強化等の対応を進めております。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
国内事業は収益性の向上が課題であり、小型エンジンバルブ事業では付加価値の高い製品の生産と原価低減の強化、舶用部品事業では需要に応じた設備増強と環境対応製品の開発、可変動弁・歯車事業では可変動弁製品のモデルチェンジに伴う需要減少に対応して経営資源を新商品開発と生産に振り向けて参ります。
海外事業は需要が拡大する中国等のアジア地域において設備増強と生産性の向上を進め、事業展開をしている各国において競争力強化のための組織改革、生産体制、人員体制の見直し等を実施して参ります。
平成28年12月14日に提出しております訂正報告書の提出理由に記載のとおり、当社では不適切な会計処理に関する調査委員会を設置し、平成28年12月9日調査報告書を受領いたしました。調査報告書に記載された再発防止策に係る提言を受け、当社では意識改革、規程類の明確化・棚卸プロセスの見直し、業績評価・人事制度の見直し、予算制度の見直し、内部統制体制の強化、法令順守体制の強化等の施策に取り組んでおります。