有価証券報告書-第74期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/24 16:47
【資料】
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【項目】
138項目
経営成績等の状況の概要
当社グループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上を目的にIFRSを適用しております。
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度におきましては、原材料価格上昇分の売価への転嫁を進めたことや円安が進行したことに伴う為替換算影響などにより、売上収益は増加いたしました。利益面におきましては、売上収益の増加はあるものの、当社グループのAT(自動変速装置関連事業)セグメントにおける生産設備等につき、EV化の進展による需要の減少という事業環境の大きな変化を背景とした収益性の低下が見込まれることから、減損の兆候を識別し、対象となる固定資産について減損テストを行いました。その結果、対象資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、322億円の減損損失を「その他の費用」として計上したことなどもあり、減益となりました。
当連結会計年度の業績は、売上収益 3,083億円(前年同期比 7.9%増)、営業損失 154億円(前年同期は88億円の営業利益)、税引前損失 133億円(前年同期は99億円の税引前利益)、親会社の所有者に帰属する当期損失 100億円(前年同期は46億円の親会社の所有者に帰属する当期利益)となりました。
(セグメント情報)
報告セグメントの種類別の概況は下記のとおりであります。
[MT(手動変速装置関連事業)]
売上収益は 716億円(前年同期比 0.2%増)となりました。セグメント利益は、インフレの高止まりなどを背景としたコストの上昇はあるものの売価への転嫁を進めたことなどにより、 95億円(前年同期比 10.4%増)となりました。
[AT(自動変速装置関連事業)]
売上収益は 2,017億円(前年同期比 11.1%増)となりました。これは、原材料価格上昇分の売価への転嫁を進めたことや円安が進行したことに伴う為替換算影響などによるものです。利益面におきましては、売上収益の増加はあるものの、生産設備等につき、EV化の進展による需要の減少という事業環境の大きな変化を背景とした収益性の低下が見込まれることから、減損の兆候を識別し、対象となる固定資産について減損テストを行いました。その結果、対象資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、322億円の減損損失を「その他の費用」として計上したことなどもあり、 259億円のセグメント損失(前年同期は 11億円のセグメント損失)となりました。
[TS(産業機械用駆動伝動装置事業)]
売上収益は 150億円(前年同期比 6.7%増)となりました。セグメント利益は売上収益の増加や経費節減につとめたことなどにより 21億円(前年同期比 32.2%増)となりました。
[その他]
売上収益は 200億円(前年同期比 7.8%増)となりました。セグメント利益は、アセアン地域での2輪用クラッチの売上収益の増加や経費節減につとめたことなどにより 8億円(前年同期比 1.5%増)となりました。
所在地別の概況は下記のとおりであります。
[日本]
売上収益は 1,256億円(前年同期比 2.5%増)となりました。利益面につきましては、当社で減損損失を計上したことにより 64億円の営業損失(前年同期は70億円の営業利益)となりました。
[米州]
売上収益は 593億円(前年同期比 17.4%増)となりました。円安が進行したことに伴う為替換算影響により売上収益の増加はあるものの、生産性の悪化やインフレの高止まりを背景としたコストの上昇などにより 42億円の営業損失(前年同期は 46億円の営業損失)となりました。
[アジア・オセアニア]
売上収益は 1,122億円(前年同期比 8.2%増)となりました。円安が進行したことに伴う為替換算影響により売上収益の増加はあるものの、中国子会社で減損損失を計上したことにより 53億円の営業損失(前年同期は 69億円の営業利益)となりました。
[その他]
売上収益は 113億円(前年同期比 25.6%増)、営業利益は、売上収益の増加などにより 5億円(前年同期比 89.4%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金は、前年同期(272億円)から 104億円(38.1%)増加し 376億円となりました。これは、税引前当期利益が 232億円減少、営業債務及びその他の債務の増減額が 30億円の減少となった一方、減損損失が 280億円増加、棚卸資産の増減額が 39億円の増加、法人所得税の支払額の減少により 31億円増加、営業債権及びその他の債権の増減額が 19億円の増加となったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローで使用した資金は、前年同期(128億円)から 6億円(4.8%)増加し 134億円となりました。これは、投資有価証券の取得による支出が 29億円増加、投資有価証券の売却による収入が 9億円減少、有形固定資産の取得による支出が 31億円の減少となったことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローで使用した資金は、前年同期(112億円)から 2億円(2.0%)増加し 114億円となりました。これは、配当金の支払額が 5億円増加したことなどによるものです。
上記に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による増加 17億円(前年同期は 9億円の増加)があり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末(595億円)から 145億円(24.4%)増加し、740億円となりました。
生産、受注及び販売の実績
(1) 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
前期比(%)
MT(百万円)70,81297.8
AT(百万円)202,085111.9
TS(百万円)15,148110.8
報告セグメント計(百万円)288,044108.0
その他(百万円)20,446105.9
合計(百万円)308,490107.9

(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2) 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高
(百万円)
前期比
(%)
受注残高
(百万円)
前期比
(%)
MT71,927100.75,910105.7
AT205,872111.816,873110.6
TS15,030106.51,28697.3
報告セグメント計292,828108.624,069108.6
その他20,271108.51,572109.4
合計313,100108.625,641108.6

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記はすべて継続的な受注であるため、受注残高は1ヵ月間相当額を記載しております。
(3) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
前期比(%)
MT(百万円)71,611100.2
AT(百万円)201,745111.1
TS(百万円)14,970106.7
報告セグメント計(百万円)288,326108.0
その他(百万円)20,012107.8
合計(百万円)308,338107.9

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な相手先別の販売実績については、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、主要な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載を省略しております。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。
なお、本項に記載した将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであるため、不確実性を内在しており実際の結果と大きく異なる可能性を含んでおります。
(1) 重要性がある会計方針及び見積り
当社グループ(当社及び連結子会社)の連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに基づき作成しております。その作成に当たり、経営者は会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の各数値を算出するための見積りを行っております。これらの見積りについては過去の実績等を勘案し合理的に判断してはいるものの、実際の結果は見積り特有の不確実性により、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に記載しております。
(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末の資産につきましては、資産合計は 3,219億円(前連結会計年度末は 3,319億円)となり、前連結会計年度末比 99億円(3.0%)減少いたしました。主な内容は減損損失の計上に伴う、有形固定資産の減少 368億円及び繰延税金資産の増加 102億円、現金及び現金同等物の増加 145億円並びに資本性金融商品に対する投資の増加 30億円であります。負債合計につきましては 884億円(前連結会計年度末は 920億円)となり、前連結会計年度末比 36億円(3.9%)減少いたしました。主な内容は借入金の返済に伴う、社債及び借入金の減少 37億円、営業債務及びその他の債務の減少 6億円及び未払法人所得税等の増加 11億円であります。資本合計につきましては 2,335億円(前連結会計年度末は 2,399億円)となり、前連結会計年度末比 64億円(2.7%)減少いたしました。主な内容は、利益剰余金の減少 147億円(親会社の所有者に帰属する当期損失計上による減少 100億円、剰余金の処分(配当金)による減少 49億円)、為替が円安に推移したことなどによる、その他の資本の構成要素の増加 76億円、非支配持分の増加 7億円 であります。なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の 68.0%から 67.9%となりました。
(3) 当連結会計年度の経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上収益 3,083億円(前年同期比 7.9%増)、営業損失 154億円(前年同期は88億円の営業利益)、税引前損失 133億円(前年同期は99億円の税引前利益)、親会社の所有者に帰属する当期損失 100億円(前年同期は46億円の親会社の所有者に帰属する当期利益)となりました。
MT(手動変速装置関連事業)における売上収益は 716億円(前年同期比 0.2%増)となりました。セグメント利益は、インフレの高止まりなどを背景としたコストの上昇はあるものの売価への転嫁を進めたことなどにより、 95億円(前年同期比 10.4%増)となりました。
AT(自動変速装置関連事業)における売上収益は 2,017億円(前年同期比 11.1%増)となりました。これは、原材料価格上昇分の売価への転嫁を進めたことや円安が進行したことに伴う為替換算影響などによるものです。利益面におきましては、売上収益の増加はあるものの、生産設備等につき、EV化の進展による需要の減少という事業環境の大きな変化を背景とした収益性の低下が見込まれることから、減損の兆候を識別し、対象となる固定資産について減損テストを行いました。その結果、対象資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、322億円の減損損失を「その他の費用」として計上したことなどもあり、 259億円のセグメント損失(前年同期は 11億円のセグメント損失)となりました。
TS(産業機械用駆動伝動装置事業)における売上収益は 150億円(前年同期比 6.7%増)となりました。セグメント利益は売上収益の増加や経費節減につとめたことなどにより 21億円(前年同期比 32.2%増)となりました。
その他における売上収益は 200億円(前年同期比 7.8%増)となりました。セグメント利益は、アセアン地域での2輪用クラッチの売上収益の増加や経費節減につとめたことなどにより 8億円(前年同期比 1.5%増)となりました。
また、当社グループの当連結会計年度に係る経営指標はROE △4.5%、ROA △3.1%、親会社所有者帰属持分比率 67.9%、固定比率 66.4%となりました。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの連結売上収益の約9割が自動車用部品であり、自動車の電動化や主要な販売先である自動車メーカーの生産・販売動向及び調達方針の影響を受ける可能性があります。特にアジア・オセアニアでの販売拡大は最重要戦略でありますが、それらの地域の政治動向及び金融情勢の変化に伴うマーケットの変動に多大な影響を受けるものと予想されます。また、海外事業の拡大に伴う為替リスクの増加、原材料・部品の調達リスク、製品の品質不具合及び災害や停電等のリスクについても業績に重要な影響を与えるものと予想されます。
(5) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容及び資本の財源及び資金の流動性についての分析
①キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については「経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
②財務政策
当社グループの運転資金及び設備投資資金は、主として自己資金により充当し、必要に応じて借入もしくは社債の発行による資金調達を実施することを基本方針としています。
当連結会計年度における設備投資等の資金については、自己資金及び借入金により充当しました。
今後の資金需要の主なものは、環境性能の高い新製品の開発投資や現地でのニーズに対応するための海外投資等であります。これらの資金需要に対しては、主に自己資金で充当する予定ではありますが、資金の不足時に備え、直接金融においては格付機関による企業格付の向上を図ること、また、間接金融では金融機関との間でコミットメントライン契約を締結しております。さらに金融機関との関係を強化することにより有利な調達条件の維持に努め、負債と資本のバランスに配慮しつつ、適切で柔軟な資金調達体制を構築してまいります。
従い、当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力により、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。

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