訂正有価証券報告書-第50期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/07/31 15:36
【資料】
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【項目】
106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、円安の好影響を受けた輸出企業を中心に業績が向上し、政府の諸施策と金融緩和策の実施により株価も上昇し全体として回復基調を示しております。他方、消費増税前の駆け込み需要の反動減、消費増税に伴う負担増・節約志向の高まりにより個人消費の落ち込みが継続し、業種により大きな影響を受けることとなりました。また更なる円安による原材料価格の上昇などにより当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況で推移しました。
このような状況下にあって当社グループは、引き続きトータルコストの削減、円安による原材料価格上昇の吸収などの効率化を推進する一方、新製品の市場導入強化、安全・安心なモノづくり、新興国市場への積極的な展開による海外売上の拡大に努めてまいりました。また介護関連事業につきましては老人介護施設5棟目・6棟目を開業いたしました。
その結果、当連結会計年度における売上高は消臭剤、ケミカル用品、スノーボード用ビンディングが好調に推移し、介護関連事業も増収となりましたが、チャイルドシートが駆け込み需要の反動により減収となり、また他の製品群も個人消費の低迷の影響を受けたことにより19,222,925千円(前年同期比4.4%減)となりました。損益面につきましては、営業利益は原価率の悪化、販売費及び一般管理費の増加があり186,564千円(前年同期比85.9%減)、経常利益は為替差益の計上があり268,758千円(前年同期比80.4%減)となりました。当期純利益は関係会社出資金評価損を計上したことなどにより65,857千円(前年同期比91.9%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①車関連事業
当セグメントにつきましては、消費増税後の個人消費の落ち込み、新車登録台数の減少による需要減などにより減収となりました。またチャイルドシートは駆け込み需要の反動により減収となりました。その結果、当事業の売上高は15,042,283千円(前年同期比7.3%減)となりました。営業利益は原価率の悪化、販売費及び一般管理費の増加により1,381,736千円(前年同期比39.1%減)となりました。
②アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業
当セグメントにつきましては、スノーボード用ビンディングは積極的な販売促進活動を実施し増収となりました。自転車関連商品の販売につきましては、消費増税後の個人消費の落ち込みにより需要が減少し減収となりました。その結果、当事業の売上高は1,752,833千円(前年同期比1.8%減)となり、営業利益は186,299千円(前年同期比4.3%減)となりました。
③介護関連事業
当セグメントにつきましては、平成26年7月に老人介護施設5棟目「グレースメイト中村橋」、平成26年10月に6棟目「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」を開業し、また介護サービスの質の向上に努めた結果、売上高は2,427,808千円(前年同期比15.9%増)となりました。営業利益は開業費用の計上等もあり192,050千円の営業損失(前年同期は12,070千円の営業利益)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、税金等調整前当期純利益を245,542千円計上し、減価償却費等の非資金項目の修正、売上債権の減少、短期借入れ及び長期借入れによる収入により、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ184,378千円増加し、当連結会計年度末におきましては8,280,844千円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益を245,542千円計上し、減価償却費等の非資金項目の修正、売上債権の減少による増加、製品保証引当金の増加による増加、仕入債務の減少による減少、法人税等の支払額があり、得られた資金は694,096千円(前年同期比1,206,630千円の減少)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、金型を中心とした有形固定資産の取得による支出、建設協力金の支払による支出、投資有価証券の取得による支出等により、使用した資金は1,082,527千円(前年同期比276,924千円の減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出、配当金の支払額がある一方、短期借入れによる収入、長期借入れによる収入があり、得られた資金は382,328千円(前年同期は201,064千円の使用)となりました。