有価証券報告書-第78期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/23 16:46
【資料】
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【項目】
122項目

対処すべき課題

今後の当社グループを取り巻く環境につきましては、先進国を中心に世界経済は緩やかな回復が続くものとみられますが、中国経済・新興国経済についてみると成長に勢いを欠く状態が長引くことが予想されます。
国内におきましては、企業収益や雇用・所得環境の改善の下、景気は底堅く推移するものと思われます。
当社グループが関連する自動車業界におきましては、北米市場は、民間需要の下支えから自動車販売は底堅く推移するものと思われます。また、中南米地域を中心として安定した需要拡大が見込まれます。国内市場におきましては、小型車へのシフトが進む中、2015年4月施行の軽自動車増税により、販売台数の伸び悩みが懸念されます。
自動車部品業界におきましては、グローバル化の加速から欧米のメガサプライヤー、新興国のローカルメーカーとのコスト競争が激化する厳しい環境が続くものと思われ、より低価格で付加価値の高い製品開発が求められます。 このような経営環境の中で当社グループにおきましては、中期経営計画「Dream2020」フェーズ2の3年間を更なる飛躍に向けての充電期間と位置づけており、「技術革新」、「国内事業の再構築」、「グローバル拠点最適化」、「人材育成」の4項目を重点展開方針として経営体質の強化に取り組んでまいります。
特に次世代に向けた技術革新の基盤づくりとしてIMASENグローバル開発・研修センターを本年4月に設立いたしました。今仙グループの柱である自動車部品関連事業の他、福祉機器分野、航空宇宙産業、エレクトロニクス事業等のグループ各社の技術を横断的に駆使し、新製品の開発につなげてまいります。併せて、開発・研修センターにおいて各種研修を実施するとともに、海外拠点との技術交流を行うことでグローバルに通用する人材育成・強化を図ってまいります。