四半期報告書-第156期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦などにより輸出を中心に弱さがみられたものの、設備投資の増加や雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調で推移しました。
このような情勢のもと、鋼管業界におきましては、原材料価格の上昇や人手不足を背景とした輸送費などのコストの上昇もみられるなか、貿易摩擦に伴う中国経済の減速等による先安感から、需要は弱含み傾向となりました。また、消費税増税に伴う駆け込み需要については大きな動きはほとんどありませんでした。
当社グループといたしましては、景気の先行きが懸念される中で、製品の安定供給に努め、主力の鋼管関連事業を中心に様々な顧客ニーズに柔軟かつ迅速な対応を図るよう積極的な営業展開を実施すると共に、設備稼働率の向上とコスト削減に注力いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は20,621百万円(前年同期比2.3%減)、営業利益561百万円(前年同期比41.1%減)、経常利益650百万円(前年同期比39.5%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は368百万円(前年同期比44.0%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(鋼管関連)
普通鋼製品につきましては、原材料価格の上昇に伴う販売価格の是正は厳しい状況にあるものの、首都圏を中心とした物流倉庫等の建築関連は堅調に推移しました。
ステンレス鋼製品につきましては、ステンレス鋼の原料であるニッケル価格は高騰しており、収益改善が急務な状況にあります。このような中、食品・飲料、製薬・医療、水処理関連向や鉄道車両向等は堅調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は20,103百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益は413百万円(前年同期比51.1%減)となりました。
(自転車関連)
国内の自転車市場は、減少が続いていた輸入車・国内車の生産が下げ止まりとなったものの為替や増税の影響を受けやすく、スポーツ車も低迷が続いております。
このような状況のなか、「アラヤ」および「ラレー」ブランドのスポーツ用自転車については、趣味嗜好性も高く、ユーザーの支持が得られるよう新製品の開発に注力しております。また、自転車部品販売につきましても、スポーツ車用リムや競技用ディスクホイールの拡販に努めました。
この結果、当セグメントの売上高は260百万円(前年同期比26.8%減)、営業損失は46百万円(前年同期は営業損失14百万円)となりました。
(不動産等賃貸)
不動産賃貸収入につきましては、東京工場跡地の地代収入を中心に、東京都江東区の自社ビル「アラヤ清澄白河ビル」の賃貸収入や大阪府茨木市の社員寮跡地の地代収入に加え、新たに関西工場内リム工場跡地の一部の地代収入等により、安定した業績をあげております。
この結果、当セグメントの売上高は250百万円(前年同期比14.4%増)、営業利益は211百万円(前年同期比14.3%増)となりました。
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は47,051百万円となり、前連結会計年度末に比べ681百万円増加しました。流動資産は28,586百万円となり1,308百万円の減少となりました。これは主に、受取手形及び売掛金の減少1,217百万円であります。固定資産は18,464百万円となり1,989百万円の増加となりました。これは主に、建物(純額)の増加2,950百万円と有形固定資産のその他(純額)(建設仮勘定)の減少842百万円、投資有価証券の減少292百万円であります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は21,904百万円となり、前連結会計年度末に比べ781百万円増加しました。流動負債は18,551百万円となり1,064百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金の増加1,600百万円、その他(未払金)の増加1,193百万円と支払手形及び買掛金の減少2,296百万円であります。固定負債は3,352百万円となり283百万円の減少となりました。これは主に、長期借入金の減少250百万円であります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は25,146百万円となり、前連結会計年度末に比べ100百万円減少しました。これは主に、その他有価証券評価差額金の減少206百万円であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、8,433百万円となり、前連結会計年度末より380百万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は567百万円(前年同四半期は1,369百万円の資金の増加)となりました。これは主に、売上債権の増減額が827百万円の資金増加から1,849百万円の資金増加になったものの、税金等調整前四半期純利益が368百万円減少したことや仕入債務の増減額が36百万円の資金増加から1,449百万円の資金減少になったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は1,156百万円(前年同四半期は495百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が663百万円増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は970百万円(前年同四半期は332百万円の資金の減少)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額が52百万円の資金増加から1,604百万円の資金増加になったことなどによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
一 基本方針の内容
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の経営理念、企業価値のさまざまな源泉、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を充分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保、向上させる者でなければならないと考えております。
上場会社である当社の株式は、基本的に株主、投資家の皆様による自由な取引が認められており、当社の株式に対する敵対的な大量買付け等についても、当社としてこれを一概に否定するものではありません。
しかしながら、当社は、企業価値ひいては株主共同の利益を侵害するおそれのある大量買付けを行おうとする者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えています。当社は、株主等を含めた“社会との共生関係”に基盤を置いた確固たる理念のもとに各事業の運営が行われることこそが企業経営の本質であり、それにより、企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上が図れるものと考えております。
今後、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上を損なうような大量買付けが行われた場合、当社取締役会は、株主の皆様に対し当該大量買付行為の適否について判断するに十分な情報及び時間的余裕が与えられるべきであるとともに、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上を侵害するような大量買付けに対しては適時適切な対抗措置が必要であると考えます。
二 取組みの具体的な内容
① 会社の支配に関する基本方針の実現に資する特別な取組み
当社は、企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上のため、以下に掲げる経営理念を礎として、「社会に信頼される企業」を目指して弛まぬ努力を続けております。
一、常に技術と品質の向上に努め創造と革新に挑戦する
一、公正かつ誠実に企業運営し社会の発展に貢献する
一、自然と調和し国際社会と共生する
一、お客様を大切にし、株主・取引先との相互繁栄をはかり従業員の福祉向上を目指す
当社は1903年創業以来100年を超える歴史の中で培われた製造技術、とりわけ金属加工の分野において“信頼度の高い技術”の蓄積をもとに、輸送機器関連事業、鉄鋼関連事業を中心に社会に役立つ製品・商品・サービスを提供してまいりました。その用途は自転車、オートバイ、自動車、家具、住宅、店舗、福祉機器、産業機械、生産設備、その他諸設備等それぞれの分野で幅広く活用され、社会に有用な役割を果たすべく不断の研究・技術開発に挑戦しております。特にロールフォーミング技術を駆使した塑性形状加工技術は、長年に亘って蓄積されたノウハウとそれを実現する熟練度の高い生産技術に支えられ、今後とも大きな可能性を秘めているところであります。
当社は、顧客の要望に応えるために提案型営業を展開し、社会のニーズに柔軟かつ的確に対応する体制作りを積極的に進めております。当社において企業価値の源泉となるべき事業内容は種々ございますが、各事業が社会に果たす役割を明確に認識しつつ、短期的かつ一時的な利益追求の製品・商品のみならず、株主・投資者、顧客・仕入先等の取引先、従業員、地域社会等を含めた“社会との共生関係”に基盤を置いた確固たる理念のもとに各事業の運営が行われることこそが、当社における企業経営の本質であり、それにより、企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上が図れるものと考えております。
当社はかかる使命感と信念のもと、金属加工分野を中心に様々な社会的な役割を担うべき製品・商品を開発、提供する不断の努力を重ね、企業価値ひいては株主共同の利益の中長期的な確保、向上に邁進してまいります。
② 会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社は、2017年6月28日開催の第153期定時株主総会において、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上を目的として、有効期間を2020年6月開催予定の定時株主総会の終結の時までとした、当社株券等の大量買付け等への対応策 (以下「本プラン」といいます。)の継続について承認されました。
本プランは、当社の株券等の大量買付者に対し、大量買付者の名称及び住所または所在地等を記載した意向表明書ならびに大量買付け等の目的、方法及びその内容、大量買付け等の価額の算定根拠、大量買付け後の当社及び当社グループの経営方針、事業計画、資本政策ならびに配当政策等の必要情報の提供など、事前に明定した手続の遵守を求めるとともに、大量買付者が同手続に違反した場合及び当該大量買付け等が当社の企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすおそれのある場合等に、独立委員会の勧告を踏まえた当社取締役会または株主総会の決議に基づき、新株予約権の無償割当て等を内容とする対抗措置を発動する買収防衛策です。
三 ①及び②の取組みについての取締役会の判断及びその判断に係る理由
・ 買収防衛策に関する指針に適合していること
本プランは、2005年5月27日に経済産業省・法務省から公表された「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」が定める3原則 (①企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、②事前開示・株主意思の原則、③必要性・相当性確保の原則)ならびに、経済産業省に設置された企業価値研究会が2008年6月30日に公表した「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の定める指針に適合しております。
・ 本プランが会社の支配に関する基本方針に沿うものであること
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の経営理念、企業価値のさまざまな源泉、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保、向上させる者でなければならず、企業価値ひいては株主共同の利益を侵害するおそれのある大量買付けを行おうとする者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えます。
本プランは、このような企業価値ひいては株主共同の利益を侵害するおそれのある買収からの防衛をその目的及び内容としており、当社における会社の支配に関する基本方針に沿うものであります。
・ 本プランが当社の株主共同の利益を損なうものではないこと
本プランは、企業価値ひいては株主共同の利益を侵害するおそれのある大量買付けを行おうとする者から当社を防衛することをその目的及び内容としており、株主共同の利益を損なうものではありません。
このことは、本プランが、継続(導入)に際して株主総会決議による承認を得ることとしていること、独立委員会を設置し、その勧告を最大限尊重するとしていること、対抗措置の発動要件の合理性・客観性を確保していること、有効期間を3年としていること、株主の意思によりいつでも本プランを廃止できること、デッドハンド型買収防衛策でないこと及び事前開示を充実させていることなどからも明白です。
・ 本プランが当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと
本プランは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上のために導入するものであり、当社役員の地位の維持を目的とするものではありません。
このことは、本プランが対抗措置の発動につき社外の独立した委員から構成される独立委員会の勧告を最大限尊重するという枠組みを取っていることなどからも明白です。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は12百万円であります。また、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりです。
| 会社名 | 所在地 | セグメントの 名称 | 設備の内容 | 帳簿価額 (百万円) | 完了年月日 |
| 建物 | |||||
| 新家工業㈱ | 関西工場 (大阪市西淀川区) | 鋼管関連 | 倉庫 | 1,536 | 2019年5月 |
| 新家工業㈱ | 関西工場 (大阪市西淀川区) | 鋼管関連 | 事務所・厚生棟 | 1,449 | 2019年8月 |