四半期報告書-第78期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 15:06
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米においてワクチン接種の進展により経済活動が活発化したこと等から堅調に推移しました。一方、半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染再拡大による一部の国と地域での厳しい活動制限の影響を受け、素材の調達不安、部品供給不足、輸送費の高騰等、先行き不透明な状況が続きました。
こうした状況下、当社グループにおいては主要顧客である半導体市場に加えて自動車、家電向け金型システム商品の需要が堅調に推移し、受注高は10,074百万円(前年同期比4,498百万円、80.7%増)と大幅な改善となりました。売上高は駆動システムの増産が寄与し、8,120百万円(前年同期比1,697百万円、26.4%増)と受注高の増加には及ばなかったものの増収結果となりました。
利益面に関しては、増収効果が寄与して、営業利益は397百万円(前年同期比287百万円、261.4%増)、経常利益は397百万円(前年同期比322百万円、428.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益252百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失15百万円)と大きく改善しました。
セグメントの業績は以下のとおりです。
なお、下記セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて表示しております。
○ 駆動システム
当セグメントでは、半導体製造装置・各種分析関連装置分野向けを中心に高水準な受注が継続し、受注高は5,324百万円(前年同期比3,084百万円、137.7%増)と大幅に増加しました。受注高の増加には及ばないものの、生産体制増強に努めた結果売上高は4,088百万円(前年同期比1,306百万円、47.0%増)となり、営業利益は530百万円(前年同期比494百万円増)と大幅な増収増益となりました。
○ 金型システム
当セグメントでは、車載用モーター向け金型の受注増加と家電用モーターコア等の受注増加により、受注高は2,773百万円(前年同期比1,117百万円、67.4%増)と大幅な増加となりました。売上高は、新規大口取引先での量産開始の遅れと東南アジアでの新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響を受けたものの、結果として2,578百万円(前年同期比457百万円、21.6%増)と増収となりました。一方、利益面に関しては新規プロジェクト向け先行投資負担が発生したこと等により、営業利益は72百万円(前年同期比17百万円、19.6%減)と減益となりました。
○ 機工・計測システム
当セグメントでは、工作機械等システム商品の緩やかな回復基調により、受注においては前年同期を上回ったものの、部品納期の長期化等の影響を受け売上が低迷しました。また収益面では、収益力の高い要素機器商品の主要市場である自動車分野やロボット向け減速機市場の回復遅れと連結子会社の業績不振の影響を受け厳しい状況が続きました。その結果、受注高は1,984百万円(前年同期比297百万円、17.7%増)、売上高は1,460百万円(前年同期比64百万円、4.2%減)、営業損失192百万円(前年同期は営業損失4百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比較して426百万円増の2,563百万円となりました。各キャッシュ・フロ-の状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
営業活動の結果、増加した資金は1,973百万円(前年同四半期は488百万円の増加)となりました。これは主に棚卸資産の増加397百万円、法人税等の支払額81百万円等により資金が減少した一方、売上債権の減少647百万円、仕入債務の増加930百万円等により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
投資活動の結果、減少した資金は254百万円(前年同四半期は692百万円の減少)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得269百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
財務活動の結果、減少した資金は1,325百万円(前年同四半期は130百万円の増加)となりました。これは主にセール・アンド・リースバック取引により385百万円資金が増加した一方、短期借入金の減少により1,099百万円資金が減少したことによるものであります。
(3)資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は20,000百万円となり、前連結会計年度末と比較して341百万円増加しました。これは主に有形固定資産等の増加により固定資産が30百万円増加し、棚卸資産の増加等により流動資産が311百万円増加したことによるものです。
負債合計額は10,428百万円となり、前連結会計年度末と比較して76百万円増加しました。これは主に電子記録債務等の増加により流動負債が234百万円増加したものの、長期借入金等の減少により固定負債が158百万円減少したことによるものです。
また、当第2四半期連結会計期間末の純資産は9,572百万円となり、前連結会計年度末と比較して265百万円増加しました。これは主に利益剰余金の増加等により株主資本合計が207百万円増加し、為替換算調整勘定等の増加により、その他の包括利益累計額が55百万円増加したことによるものです。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は135百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。