有価証券報告書-第31期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 12:45
【資料】
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【項目】
74項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成しております。
この財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて計上しておりますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果は異なる場合があります。
(2) 経営成績の分析
当社は、半導体マスク上の回路寸法を、電子ビームによって測定する微小寸法測定装置の開発・製造・販売を主たる業務としております。
当事業年度は、当初の年間目標を達成し、売上高は1,506百万円(前期比6.2%増)となりました。
損益につきましては、営業利益200百万円(前期比27.7%増)、経常利益187百万円(前期比18.5%増)、また、減損損失として51百万円の特別損失を計上したため、当期純利益134百万円(前期比49.9%減)となりました。
地域別の販売実績の特徴としては、アジアを中心とする半導体需要は継続しており、アジア向け売上高が1,310百万円(前期比10.6%増)となりました。
地域別の販売実績は、下表のようになっております。
当事業年度は、国内向けの製品販売が全売上高の12.9%を占めており、その結果、海外向け売上高が全売上高の87.1%となりました。
(単位:千円)
前事業年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
当事業年度
(自 平成27年4月1日
至 平成28年3月31日)
金額構成率金額構成率
アジア1,184,74583.5%1,310,09587.0%
欧州2,1960.2%2,0930.1%
海外売上高合計1,186,94183.7%1,312,18887.1%
国内売上高合計231,15916.3%193,97612.9%
売上高1,418,101100.0%1,506,165100.0%

(注) 金額には、消費税等は含まれていません。
(3) 財政状態に関する分析
資産、負債及び純資産の状況
① 資産
流動資産は、前事業年度末に比べて9.6%増加し、1,352百万円となりました。これは主として、売掛金が62百万円減少した一方、現金及び預金が157百万円増加したことなどによります。
固定資産は、前事業年度末に比べて3.2%増加し、520百万円となりました。これは、有形固定資産が20百万円増加したことなどによります。
この結果、総資産は、前事業年度末に比べて7.8%増加し、1,873百万円となりました。
② 負債
流動負債は、前事業年度末に比べて1.8%増加し、612百万円となりました。これは、主として未払金が35百万円減少した一方、1年以内返済予定の長期借入金が26百万円、未払費用が13百万円増加したことなどによります。
固定負債は、前事業年度末に比べて3.8%減少し、270百万円となりました。これは、主として退職給付引当金が11百万円増加した一方、長期借入金が20百万円減少したことなどによります。
この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて0.02%増加し、882百万円となりました。
③ 純資産
純資産合計は、前事業年度末に比べて15.7%増加し、990百万円となりました。これは、当期純利益を134百万円計上したことによります。
(4) キャッシュ・フローの分析
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ167百万円増加し、391百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は305百万円(前事業年度は26百万円の減少)となりました。これは主に、法人税等の支払額が31百万円あった一方、税引前当期純利益が133百万円、売上債権の減少が64百万円あったことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は127百万円(前事業年度は157百万円の減少)となりました。これは、無形固定資産の取得による支出が74百万円、有形固定資産の取得による支出が42百万円あったことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は7百万円(前事業年度は38百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が100百万円あった一方、長期借入金の返済による支出が94百万円あったことなどによります。
当社のキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。
前事業年度
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
当事業年度
(自 平成27年4月1日
至 平成28年3月31日)
自己資本比率(%)49.352.9
キャッシュ・フロー対有利子
負債比率(%)
135.8
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)84.1

(注) 各比率の算定方法は、以下のとおりであります。
自己資本比率:自己資本 ÷ 総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 ÷ 営業活動によるキャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動によるキャッシュ・フロー ÷ 利払い