四半期報告書-第85期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/09 9:11
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢や企業収益の改善傾向が続くなど緩やかな回復基調にあるものの、長期間にわたって個人消費に弱さがみられることや、一段の円安進行による原材料価格の高騰に加えて、欧州景気の停滞や中国経済の減速など海外景気に下振れ懸念があることから、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況下、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は、繊維関連取引が減少しましたので、前年同期比6,456百万円、5.5%減収の109,885百万円となり、売上総利益は、前年同期比134百万円、1.3%減益の10,394百万円となりました。営業利益は、一般管理費が増加しましたので、前年同期比691百万円、50.9%減益の668百万円となり、経常利益は、前年同期比543百万円、49.1%減益の564百万円、四半期純利益は前年同期比576百万円、71.5%減益の229百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①繊維関連事業
機能性の高いインナー用の原糸・生地は、個人消費不振の長期化により大幅に減少しました。また、インナー製品のOEM取引や企画提案型の婦人ファンデーションも、円安による原材料価格の高騰が重なり減少しました。
アウター用の生地輸出は、円安が追い風となり、米国向けが好調に推移したことに加え、欧州やアジア向けも増加しましたが、アウター製品のOEM取引は、インナー製品と同様の影響を受けて、婦人向け、紳士向けともに減少しました。また、婦人アパレル事業も、販売が伸びず苦戦しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比6,449百万円、6.7%減収の90,455百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比853百万円、68.0%減益の400百万円となりました。
②工業製品関連事業
塗料・樹脂の硬化用添加剤は、欧米やアジアでの取引が伸長し、米国における化学製品は円安の影響もあり堅調に推移しました。一方、フィルムは、前年並みとなり、機械は大型複合材成形機の取扱いが減少しました。また、理化学機器や化粧品原料などの輸入品は、円安進行の影響を受けて減少しました。
ホビー関連商品は、プラモデル用塗料のアジア向け輸出が増加しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比7百万円、0.0%減収の19,429百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比132百万円、29.1%増益の587百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、商品の増加などにより、前期末比613百万円増加の67,443百万円となりました。
負債は借入金の減少などにより、前期末比133百万円減少の51,903百万円となりました。
純資産は、四半期純利益による株主資本およびその他の包括利益累計額の増加により前期末比747百万円増加の15,540百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動について、特記すべき事項はありません。